松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

BARの思い出

 

今日は朝から晴れました。

前日降った雪が少し残っていたのでチョコチョコッと雪かきを済ませました。

ふと周りを見渡すと快晴そして昨日までの大雪のおかげか空気が浄化された

気がしてとても清々しい朝が迎えられました。

 

今日15年ぶりに友人から電話がありました。友人と言っても

僕が、BARをやっていた頃の常連さんのお客さんでした。

名前は「シュンちゃん」です。

お店を閉めてから当時のスタッフやお客さんと会うことは殆どなく久しぶりに

少し話ができてとても懐かしく楽しい時間を過ごせました。

 

そもそものきっかけは・・・・

新天地を探している時凄くいい立地のテナントを見つけました。

まだ建設中ではあったのですが、直感で気に入りました。

5階建てのマンションで1階部分に駐車スペースが7台分もあり

理想的店舗でした。ただ店舗面積に若干問題がありました。なんと坪数が40坪も

あったのです。僕がその時していた商売では、面積が大きすぎて予算的にかなり

足が出る状態でした。それでも未練たらしく何回かその現場に足を運んでいた時

そのビルの管理をしている責任者に会うことができたんです。

ダメもとで1フロアを何とか2フロアにしてもらえないですかと交渉してみました。

そしたら「ビルのオーナーに相談してみるので後日連絡します」と

チャンスが巡ってきたのです。解答はすぐに来ました。

管理会社:オーナーからOKをもらいました。どれくらいの坪数が欲しいですか?

僕:10坪お願いします。

管理会社:柱の関係で8坪ならお貸しします。

僕:それでお願いします。

と、こんな感じでトントン拍子で話は進んでいきました。

まさかの予感

無事店もオープンして半年程した頃、管理会社の方からある相談を

持ちかけられました。

管理会社の人とは最初の交渉以来、妙に仲良くなって店によく顔を

出してくれていました。ある時、管理会社の人が、

「もう半年にもなるのに隣全然入店の希望がない参った・・・。」

僕はその時何も考えず「ショットバーとかしたらいいのにね。」と

思いつくままに言ってみると管理会社のの人が「君やってくれないか?」

と言われました。最初は冗談かと思ったのですが、思いっきり真剣でした。

 

店も順調に売り上げを伸ばしつつあったので思い切って二足のワラジを

履く事にしました。とわ言ったもののショットバーのスキルがなかったので

僕の行きつけの飲み屋の大将に急遽協力を要請しました。大将は、

居酒屋とBARを経営していて食器の手配から

業者の紹介バーテンとコックのヘルプまで段取りしてくれました。

そしてその当時とりあえずこれだけ揃えました・・・・。

 

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アルバイトで喫茶店のバーテンは、経験あるのですがこの手の関係は

全く情報がなく訳のわからないまま読みあさりました。

 

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特に僕のお気に入りはこれです。

当時、他のお店でも重宝されていたみたいですね・・・・。

オープンしてしばらくは、全然だめでスタッフの給料を支払うのがやっとでした。

僕は、友人の工務店に出稼ぎに行き何とか食い繋いでいました。

隣の店は?て思いますよね・・・・。

 

実は、当時店舗を移転する時訳あって共同経営を始めたんですが、ショットバー

するタイミングで袂を分けたのです。

やはり商売は、舐めたらだめなので軌道に乗せるまではとチョッと頑張りました。

間もなく出稼ぎする事も無くなりイベントも定期的に開催し通常30人位ので

満席の店内に100人入った事もありました。

 

終焉の訪れ

しかしまた波乱が訪れました。

飲酒運転の取り締まりがそのころから凄く厳しくなってきたのです。

当時店の前に駐車場を構え堂々とお酒を提供していたのでこれが仇になりました。

取り締まり強化と合わせて近隣住民からの通報が頻繁にされるようになりました。

何故分かるかというと警察がしょっちゅう顔を出すようになり「通報がありました。」て来るんです。最初は、店の前をパトカーが赤色灯を点けて走り去る位でしたが

そのうち電話が入り遂には、店の玄関まで来る始末です。

予想通りお客様は、見る見るうちに激減していきました。仕方がないので

昼間も開けてランチとコーヒーも出しました。正直たいした事はありませんでした。

しかしこのままだと悪い方向に進むので存続の為、スタッフを徐々に減らし

何とかしようとジタバタしたのですが僕の力ではV字回復とは成りませんでした。

5年続けました。

長い間商売を続けるのは本当に大変です。

それを続けて頑張っている皆さんを本当に尊敬します。

僕も正直やりきった感がないのでいつかどっかのタイミングで

リベンジをしたいと思います。

その時はぜひ来てください・・・・。