読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

大型免許でVサイン

ヒストリー

憧れの大型免許をついに取得した時のあの感動!

僕は仕事柄持っていないと、お話にならないのが大型二輪免許です。現在は、大排気量(401㏄以上のエンジン)のオートバイを扱っているので絶対必要なんです。オートバイに乗れないバイク屋さんは、どう考えてもアウトですからね・・・・。

 

    f:id:rjmatsumura:20170201023033j:plain

 

一昔前大型バイクの代名詞で言えば「ナナハン」・・・・。なんて名前耳にしたひとも多いと思います。それを1985年に取得しました。オートバイは、殆どの人がそうされていると思いますが、まず中型免許を取得して、それから大型免許にステップアップして行きます。当時僕が大型免許を取得するには京都府警察自動車運転免許試験場(通称:羽束師の試験場)で実地試験を受けて合格しなければ免許は交付されませんでした。いうわいる「飛び込み」って奴です。そりゃ~もう取るのに苦労しました。免許制度改正から公認自動車教習所で大型二輪免許の教習を受けられる様になったのは1997年位からだったのです。その当時オートバイに対して世間の風は、とても冷たくましてや大型バイクになんて・・・・。見たいな感じでどちらかと言えば「免許を取らさない。」位の勢いで受験者はバンバン落とされまくりました。

その当時試験は、予約してから約一ヶ月待ちで常に50人前後が実地試験を受けてました。そして受かるのは、いつも2~3人で一人なんて時もざらでした。僕が受ける前に友人がすでに免許を取得していてその友人の勧めもあり受けることにしました。友人は、6回で免許を取得。そして僕にその友人が言ったのです。「僕が教えたら絶対3回で合格するからもし合格したらソープランド連れて行って・・・・。」何という交換条件を出すんだと思いましたが、「3回までで取れるなら・・・・。」とアッサリ交渉は成立しました。一応僕自身も何か予備知識を入れなければと本屋で「ナナハン免許でVサイン」1985年01月発売 / 三栄書房 なる本を購入しました。

がしかし実践ではまったく使い物になりませんでした。ところ変われば品変わるって奴です。地域によって審査基準が微妙に違ってくるからです。それでもとにかく何が何でも合格する為、辛く厳しい茨の道を進む事になりました。まず、練習方法ですが、1時間約3,000円で試験場の本コース横にあるミニコースで試験所教官に指導を受けます。これが週に1回です。そして試験日の前の週の土曜日に本コースをこれも1時間約3,000円だして走らせてもらう。但し本コースを走る時は一切指導をしないという超意地悪な受講でした。

最初予約を申し込んで恐らく2,000円位で試験は受けれたと思います。そして約1ヵ月後試験日当日を迎えます。午前の部と午後の部があり僕は何時も午前の部でした。最初は事前審査(受験票には、A審査と書いてある)がある。

  • 最初にガソリンタンクにセメントを流し込んであるボロボロのカワサキのZⅡを引っ張り出しそれでまずゴロンと横に倒す。
  • そして起こして8の字を描く様にして取り回す。
  • 最後にセンタースタンドを立てる。

それで事前審査は終わり、次の受験者に受け継ぐこれに合格しないと試験が受けられずアウトです。なので何が何でもこの審査はクリアしなければならないのです。力の強くない人や女性などこの段階で篩いにかけられます。但しこれにパスすると2回目からは事前審査は受けずにすむ仕組みになっているのです。そして受験票に「A審査合格」のスタンプが押されます。次にいよいよ本コースを走ります。これは一般走行という試験になります。そしてこれにクリアすると特別課題に進みここでうまく行けば晴れて合格となるのです。採点方法は減点法です。最初は100点からのスタートです。だいたい5点、10点で減点していきます。合格ラインは70点です。殆どの受験者がこの段階で落とされます。仮にここを無事通過しても何点で通過したか教えてもらえないので70点で通過していたら次の特別課題は絶対ミスできない勘定になります。

一般走行の場合

乗車前の安全確認から審査が、始まります。ここで躓くと早速減点なので要注意です。そして京都の試験場はいきなりUターンからはじまります。コースは3コースあって当日にコースの発表があるのです。しかしどのコースも、このUターンからはじまります。そして直ぐに立体障害物を回避するそしてキープレフト走行(左側に張り付くように走行)そして踏切があり一旦停止、それを横断すれば直ぐに3速まで入れ一気に指定速度までスピードを上げる。見通しの悪い交差点や坂道等一般走行をすべて終えスタート位置に戻ってくる。但し全ての人が全行程を終えスタート位置に帰って来れるとは限りません。当然30点以上減点が超過すればマイクで呼び戻されます。こんなのも茶飯事でした。そしていよいよ特別課題です。

特別課題

特別課題も、まずスタート位置で安全確認からはじまります。一般走行でもう終わったとか思って怠ると、この時点でアウトです。そして進行方向に進みぐるっとUターンです。この時Uターンする場所に時々試験用大型バスが止まっているのでそれがある場合立体障害物として対応しないとそれもまたアウトです。そしてようやく特別課題の試験に入れるのです。

  • 坂道発進これは試験所にある陸橋で坂の中腹で止まりそこから円滑に発進する課題です。
  • そしてスラロームです。専用コースをある程度の速度そしてメリハリのある走りそして尚且つ滑らかにバイクを操る課題です。
  • 一本橋は、長さ15m、幅30cm、高さ5cmの平均台を10秒以上で渡りきる課題です。早すぎたり落ちたりするとアウトです。
  • 波状路走行は、スタンディング(立ち姿勢)で凸凹のコースをエンストせずコースアウトせずやり過ごすことです。
  • 急制動、決められた制動開始地点でブレーキングを開始し、停止限界位置までにバイクを停止させます。速度が40 km/h以上出ている必要があります。課題では、転倒したり停止限界位置を超えて停止してしまうと、当然中止になります。

とま~こんな感じで試験をパスしなければ大型免許は取得できないのです。

 

 f:id:rjmatsumura:20170201025539j:plain

 

僕は、結局のところ7回で何とか免許を取得しました。なので友人をソープランドに連れて行かずにすんだわけです。でも教えてもらった甲斐があって1回目、2回目と特別課題に残ることが出来ました。でもそこからスランプの始まりで特別課題にも残れない日々が続きました。そんなラスト7回目の予約を受けるのに受付にいる時、突然16歳くらいの少年が僕に話しかけてきました。「お兄ちゃん何回落ちたん?絶対合格する方法教えたろか。」なんて言って来るんです。「こっちは落ち込んでそれ所や無いのに、腹が立つな~・・・・。」なんて思いましたが、興味もあったんで一応続きを聞いてみる事にした。すると少年は、「それは、落ちたその日に申し込んで帰るねん。」

当たり前のこの言葉に衝撃をうけました。続けて少年は「申し込んだら次に絶対その日が来るやろ!」そうなんです。確かに「チョッと今日は、ショックが大きいから改めて申し込みにこよう。」なんて思ってしまったらきっと申し込まなくなって最後には挫折してしまうんだろうなと思いました。それにしてもこの少年凄すぎる・・・・。「君偉いな~。」と言うと「うん、お兄ちゃんがそう言うてってん。」なんや受け売りかい!

それでもその甲斐あって無事免許が取得できたので良かったです。かなり時間は経ちましたが苦労して取得した事が今となってはいい思い出です。そして今もはっきりその時のことが脳裏に焼きついています。

 

    f:id:rjmatsumura:20170131184227j:plain

京都府運転免許試験場 羽束師免許センター