松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

自宅で楽しむ冬のお酒、美味しい鰭酒(ひれしゅ)で暖まろう。

 

今年もコレを飲む季節が来ました

昨日は、2月3日の節分でした。たまたま休みだったので妻と一緒に夕食の買い物に出かけました。「そうだ恵方巻きだ。」という訳でお寿司コーナに行き、「さ~恵方巻きを選ぼう!」と思うのは、誰も同じで夕飯時もあってお寿司コーナーが沢山の人だかりで中々最前列に行かせてもらえず攻めあぐねていました・・・・。

結局、恵方巻きを買うのに軽く争奪戦に参加させられる事となりました。この間、書いた3万円位する大間のマグロ巻みたいなものはありませんでしたが2千円位の巻きずしはけっこう売れていました。僕は、スタンダードな巻きずしとチョッと細めのネギトロ巻きをチョイスしました。自宅に帰って早速、家族一丸となって北北西に向かって何も言わずひたすら一気に食べ続けました。それにしても家族が一緒の方向を向いて巻きずしを丸かじりする姿は、さすがに滑稽に感じました。ま~それでもみんな喉を詰まらせず頑張って食べ切ったので。今年はきっと良い年になると思います・・・・。

 

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勿論、節分なのでお豆も買おうと思ったのですが、よくよく考えてみると子供はまだしも妻と僕は歳の数だけ豆を食べたらそれだけでお腹をこわしそうなので豆は買うのをやめる事にしました。

さて、買い物の時にお刺身コーナー付近でアレが僕の目に留まりました。そうです、今回の主人公フグのヒレ(とらふぐのヒレ)です。僕は、ビールがもちろん大好きなんですが、ただこの鰭酒(ひれしゅ)だけは冬季限定でよく飲むのです。今年は中々食卓に登場しないな~と思っている矢先の発見でした・・・・。

そういえば昔大阪に住んでいた頃、近所のお寿司屋さんの店先にトタン板に貼られたフグのヒレがしょっちゅう干されてました。小さい頃は、何をしているのかさっぱり分からず店の前を通り過ぎていたのにまさか自分がその得体のしれない何の魚のヒレか分からないものをお酒に入れて飲むとは夢にも思いませんでした・・・・。

松村堂 鰭酒(ひれしゅ)の作り方

唐突ですが、早速鰭酒(ひれしゅ)の美味しい作り方を紹介しましょう。

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まず最初にマーケットで買った来たトラフグのヒレです。トラフグと書いてあるのでトラフグだと思います・・・・。たぶん

 

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そしてこの鰭酒(ひれしゅ)を楽しむ為だけに買った湯呑。

これは近所に大石酒造って所があるんですが、そこで買ったものです。凄く雰囲気があってお気に入りの逸品です。因みにお店は酒蔵も兼ねているのでお酒の種類も沢山あり工場見学も出来るみたいなので是非近くに来たときは覗いて見て下さい。

 

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それでは、役者がそろったのでいよいよ鰭酒(ひれしゅ)作りに取り掛かりたいと思います。少しオーバーな表現になりましたが、そんなに難しくはありません。

もともと鰭酒(ひれしゅ)には正しい作り方が存在するかしないかは定かではありませんが、だいたい同じような感じだと思います・・・・。

 

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まず、最初に鰭を炙る網とお酒を温める雪平(手鍋)そして今回の主役であるお酒は、賀茂鶴を使うことにしました。冷でも全然飲みやすいですが今日はあえて燗酒で・・・・。鰭をサッと水で洗い火に掛けます。こうする事によってより風味が付くそうです。

 

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鰭をこんがり焦げ目が付くまで中火で炙るそして雪平(手鍋)に150cc位お酒を入れ

水面が落ち着きなく波うち出したら火を止めます。沸騰はダメですよ。表面が揺れる程度です。飲みごろはホットコーヒーと同じくらいの70度~80度くらいがイイですね。

 

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鰭が焼ける間にアルミホイルで蓋を作ります。これが有るのと無いので大違い。

 

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湯呑にこんな風に被せられたらOKです。ビジュアル的にはあまり行けてませんが、コレでいいんです。後はこんがり鰭が焼けるのを待つだけです。

 

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焼けた鰭を湯呑の底に置き燗したお酒を投入そして先ほど作ったアルミホイルの蓋をしてしばし蒸らします。あまり放置しすぎると冷めてしまうので30秒から1分くらいで大丈夫です。

 

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ジャ~ン!遂に完成です。完成度は、今年初めて作ったので80点位ですね。もう少し鰭を焼いた方がよかったかも・・・・。このサイズのヒレだったら2枚くらい入れた方がより一層香ばしさと旨味が出てさらに美味しいと思います。飲み始める時にはお酒にヒレの旨味がどんどんでてきて、お酒がうす茶色になってきます。またそれに重なって香ばしいにおいも漂い始めます。小技としては、蓋を取った際、マッチかライターで火を点けアルコールを飛ばせば始めからよい香りを楽しむ事ができます。

お酒好きであれば、簡単でおいしい鰭酒(ひれしゅ)を一度作ってみましょう。