松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

年がら年中花粉症

 

お題「花粉症対策」

「冬来たりなば春遠からじ」本来の意味は、今は不幸な状況であっても、じっと耐え忍んでいれば、いずれ幸せが巡ってくるというたとえだそうですが、今回の意味は少し違い「春先に近づくにつれ花粉の季節が訪れ花粉症は本当に辛いのよ」の意味なのです。花粉症はその日の体調によってましな時もあれば、強烈に辛いときもあります。僕は長い間自称花粉症と言いながらも病院に一度も行った事がありませんでした。確かに鼻がつまり時には鼻水が出っ放しになり、はたまた眼が痒くなったかと思えばくしゃみが留まらなくなったりもします。でも突然なった訳でもなく物心ついた時からなのでこんなもんくらいに思ってました。

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僕の周りにも沢山の花粉症で悩まされている人がいます。「どこどこの病院が凄く良い・・・。」とか「あの薬がとってもよく効く」など自分のことは、棚にあげみんな切実なんだなと思いました。ある時鼻詰まりが強烈にひどい時があって困っていた時TVで謀薬メーカーの点鼻薬の宣伝が目に飛び込んできました。凄く良さそうだったので早速買って使ってみました。すると何てことでしょう!溶接されていたように詰まっていた鼻がスコスコに風穴が開いた様になったのです。コレは、はまる!といった感じで僕の愛用アイティムになっていました。しかしある時、知人にその話をしたところ「それってヤバイ奴やん!血管収縮剤の入っているのとちゃう?」チョッとビビッた僕は早速その点鼻薬を止めちゃいました。言われただけでは、いまいち信憑性がなく少し調べてみました。

点鼻薬は大きく分けると3種類あるそうです。

  1. 抗アレルギー薬の点鼻薬
  2. ステロイド点鼻薬(鼻噴霧用ステロイド薬)
  3. 血管収縮剤(交感神経刺激薬)の点鼻薬

さて、僕の使っていたのが恐らく3番目の血管収縮剤の点鼻薬だと思います。でこれについて紐解きましょう。この点鼻薬は、鼻づまりを最もよく改善させることができるそうです。そもそも市販の鼻炎用点鼻薬のほとんどに、この血管収縮剤が入っているそうです。それだけよく効くんでしょうね。

血管収縮剤の効く仕組みは、鼻の粘膜の内側には海面静脈叢とよばれる領域があり、例えていうと血管だらけのスポンジのようなモノです。鼻の粘膜が腫れて鼻がつまるのは、このスポンジの中の血管が腫れて血液で一杯になるからだそうです。この状態のときに血管収縮剤を使うと、血管が収縮して、丁度スポンジを絞って水を出し切ったような状態になるので鼻の粘膜の腫れが取れて、鼻づまりがいっきになくなります。

ただ、鼻の粘膜の腫れが取れるのは、あくまで一時的なことだそうで、しばらくして薬の効果がなくなると、再び血液が血管の中に戻り鼻がつまってきます。そうそう確かにそうでした!そこで、もう一度、同じ点鼻薬を使うことになり、この繰り返しが続きます。僕も続きました。

ところが、ここに大きな落とし穴があるのです。それは、これを繰り返していると、この海面静脈叢の血管以外の部分が、段々固く腫れてくるようになるそうです。そうなると今度は、血管収縮剤を使って血管を収縮させても、以前のようには鼻づまりが取れなくなってしまうそうです。そして、一旦このようになってしまった組織は、もう元に戻れなくなってしまうそうです。この状態を薬剤性鼻炎と言うそうです。

要するに血管収縮剤の連用によって、元々は単なるアレルギー性鼻炎だけの状態が、アレルギー性鼻炎+薬剤性鼻炎という、より重症の状態に変わってしまうそうです。

なのでアレルギー性鼻炎のような慢性の鼻炎には、なるべく血管収縮剤は使っちゃダメなのです。

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という訳で僕は、潔く近くの耳鼻咽喉科に行くことにしました。生まれて初めて鼻づまりで病院に行きました。診察と血液検査をしてもらい後日検査結果をお知らせしますと言われその日は、帰りました。一週間後検査の結果が出たということで早速聞きにいきました。

先生曰く「貴方の症状は、花粉症です。それも全ての花粉にアレルギー反応が出ています・・・・。」と言われました。どう言う事?そうなんです僕は、一年中鼻が詰まっていなければならないと診断されたのです。さすがにそれを聞いた時は、若干ショックを受けました。でも、よく考えて見るともともと物心ついた時から鼻は詰まっていたのだから「まっ、いっか!」と開き直る事にしました。先生も「病気じゃないので気にせずま~凄く辛かったらまた来て鼻の洗浄でもしましょう。」と軽く流されました。それ以降僕は、病院にかれこれ3年ほど行っていません。軽症だからなのか?慣れてしまっているからなのか?いずれにしても今は詰まりながら平和な日々を送っています。