松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

ワースト1/100入っていたみそ汁の具

 

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侵略的外来種の恐怖に怯える先住民

 

 初めて知った世界の侵略的外来種ワースト100

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最近毎日のようにヒアリの発見で大騒ぎしている様子が様々な、メディアから伝わってきますが、怖いとは思うものの実際どう怖がってよいかよく分からずにいる今日この頃です。

さて、問題のヒアリですが、国際自然保護連合(ICUN)によって、「世界の侵略的外来種ワースト100」に選ばれているのです。

これは、僕も全く知りませんでしたがとにかく外来種のなかでも、特に生態系や社会への悪影響が大きい生物のブラックリスト。そして人間活動への影響が大きい生物のリストなのです。

世界の侵略的外来種ワースト100 - Wikipedia

 

 

 ヒアリと同類のならず者にされる日本の代表的食品

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ヒアリは、南米から中国など一旦アジアに渡り日本へ来た外来生物という事になりますが、このブラックリストには、これとは逆に日本から世界中へ広がっている悪玉外来生物が掲載されているのです。それはなんと、およそ想像もつかない物でした。その悪玉外来生物とは、味噌汁に欠かせないあの「ワカメ」なのです。

 

 

ワカメに原産地があるとは知らなかった

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ICUNによりますと、ワカメは日本、韓国、北朝鮮の近海が主な原産地で、アメリカ、フランス、イタリア、オーストラリア、ニュージーランド、黒海、地中海など世界中で繁殖が確認されているそうなんです。

更に実害として、ワカメはカキやホタテ、ムール貝などの養殖魚介類の成長を阻害し、漁業用の機械が詰まらせるなどをして、とにかく大きな迷惑をかけていると言う事です。

 

 

不可抗力の恐ろしさが招く悲劇

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そもそもそのワカメが世界へ拡散したと考えられる事は、タンカーのバラスト水が原因だと推測されるそうです。

【バラスト水】:タンカーなどの貨物船が積荷を降ろした後に、帰路で船を安定させるため重しとして入れる海水のこと。

という訳で海水の中に含まれたワカメの胞子が、日本から世界へ広がってしまったとされているのです。そうなると韓国も北朝鮮も同罪ですけどね・・・。しかし、ワカメはそんなにも繁殖力が強いとは知りませんでした。というかもともと世界中の海で普通に生息しているもんだと思っていましたからね。

 

 

天敵投入も返り討ちに合う始末

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生息のポイントとして海水温度が20度以下で、なお且つ波がなければ、余裕で自生するという訳です。当然この様な生物には必ず天敵が存在するとされています。その唯一の天敵はウニだそうです。しかし残念ながらウニは、繁殖力大した事は無く。ワカメと一緒に海外へ運ばれたとしても、ウニの繁殖能力は低くワカメを撃退する可能性も期待できないそうです。そうなる無敵の繁殖し放題となる訳です。さらに外国では日本や、韓国、北朝鮮のようにワカメを食べないので、一向にへらないのです。

 

 

まとめ

日本人は、外から入ってくる生物には敏感でも、自分たちの側にその様な生物があるなんて考えた事も無いと思います。そもそも今話題のヒアリも実際刺される可能性は現段階では、非常に低く、騒がれているほど重症化するケースは少ないとか?

それにしてもあの美味しいワカメが、悪玉外来生物とは恐れ入りました。それでも最近は、加工食品としてオーストラリアやヨーロッパなどに輸出されているそうです。

海外でも日本食ブームなのでゆくゆくは、現地でも収穫して食べるようになるのではないでしょうか。