松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

お洒落の定義とは

 

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一体何を持ってお洒落と言うのでしょう

今朝、ネットニュースを読んでいたら「お洒落な女の子は、コンバースできまり?」みたいな事を書いた記事がありました。コンバースですか・・・。で早速コンバースで検索していくと「今、コンバースがお洒落!」とか「お洒落な足元はコンバースにお任せ」とか「今年のお洒落はコンバースで決まり」とま~コンバースの事をテーマにした記事が、それはもう沢山ありました。それでは、コンバースがお洒落じゃない時代がいつ頃にあったのでしょうか?僕がコンバースを販売していた1982年頃は、コンバース製品はほぼ100%とMADE IN USA製でした。この段階でお洒落なスニーカーなのです。

 

人気があり過ぎで慢性的欠品続く

また、当時は慢性的品不足で商品が常に欠品状態でした。一部のユーザーは、物欲が抑えきれず、サイズを無視して購入してましたね。特にレディースサイズが、不足していたのでメンズサイズを普通に買ってました。例えば、23センチのサイズを探しに来て25センチを買って変えるなどが、日常茶飯事でした。

それと値崩れが、始まっていないころ通常キャンバス素材のスニーカーは、高くても5,000円前後で販売されていました。それに対しコンバースは7,800円と2,000円以上他社に差をつけていました。それでもダントツの人気を博していました。当時は、コンバースの他にプロケッズというのブランドが有り西のコンバース(converse)東のプロケッズ(PRO-Keds)という具合で人気を二分とまでは行かなくともまあまあ検討していました。

因みにコンバースの場合キャンバスバスケットシューズをオールスターとし、プロケッズのキャンバスバスケットシューズをロイヤルアメリカと言いました。
双方ともHI-CUTとLOW-CUT(OX)が用意されていました。

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お洒落じゃない時代のコンバースって何時?

もし仮にコンバース=オールスターが、お洒落でなくなった時があるとしたら並行輸入による「価格の大暴落そして模造品(コピー商品)など流行を通り越して末端まで行き渡り過ぎたのが、原因だと考えられます。人と違う事、有名人と一緒、雑誌で紹介していた等、付加価値がお洒落なのに近所のお洒落に無縁な人達が同じものを履いてると思うと気持ちもさめます。お洒落には、勿論それぞれ個人差があり、自分の中にあるナルシストな一面がその人のお洒落感覚です。

 

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まとめ

スニーカーをスポーツ以外でファッションとして履く場合ですが、当時はまだまだハイテクスニーカーの伸び代がありました。なのでカジュアルウェアにもコーディネートするスタイリストもそれなりにいました。しかし実際カジュアルファッション自体それほど大きく進化した様には思えません・・・。

そうなってくると進化の止まったファッションには、コンバースオールスターを含め、その当時のスニーカーがお洒落となるのです。クラシック、ビンテージ、ユーズド感覚など古き良き時代のものをリバイバルと言って昔の復刻版スニーカーが販売され続けています。どのスニーカーブランドも殆どそうだと思います。結局カジュアルには、もう伸び代が無いものだと考えられます。変わる要素があるとすれば例えば素材が変わるとか、生産工場が変わる、それに販売会社が変わる位で、恐らく今後もほぼ永遠にクラシックラインのスニーカーが、販売され続けられる事でしょう・・・。