松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

京都十六社巡りに挑戦してみた

 

f:id:rjmatsumura:20200116135914j:plain

 昨日の定休日は友人と一緒に十六社巡りをカブを足に一日で回りきろうと挑戦してきました。この十六社巡りは年始に16社を参拝し、御朱印を頂く事で一年間あらゆるご利益をいただこう!という趣旨の御朱印めぐりなのです。期間は中々タイトで元旦より2月15日までの期間だけ行われます。そして無事、期間中に全社ご参拝できた人には、なんと干支置物を十六社目の神社で頂けるのです。朝起きると天気は晴れ「よし今日は頑張るぞ!」と8時に地元亀岡市を出発。ふた山越えて集合場所の山科を9時にスタートしました。

 

 

f:id:rjmatsumura:20200116142814j:plain


 これが今年の干支であるネズミの置物です。

 

京都十六社巡り出発!

 東山区の粟田神社を皮切りに十六社巡りの始まりです。そして熊野 若王子神社を参り、岡崎神社、京都 熊野神社、御霊神社、今宮神社、敷地神社(わら天神)、西院 春日神社、六孫王神社と回りました。ここまで周った段階で時刻は、13時を過ぎところでした。残りは充分回れる予定でしたが、途中雨が強く降り出し寒い上に雨のしずくと完全に心が折れ続行を断念、続きは、2月15日までに終らせればと尻尾を巻いてとっとと帰ってきました。

 

 

f:id:rjmatsumura:20200116143107j:plain

 粟田神社でひとつ目の御朱印を頂きました。

 

粟田神社

f:id:rjmatsumura:20200116143532j:plain

 粟田神社は古より東山道・東海道に面して建ち、この辺りは粟田口とよばれ京都と各地を結ぶ主要な出入り口だったそうです。ここを最後に都を離れるという気持ちからか、人々は旅の安全を祈り、また無事に都へ戻れたことを感謝してお参りされる様になったとの事です。そしていつしか旅の神様として世に知られることとなりましたとさ。

 

熊野 若王子神社

f:id:rjmatsumura:20200116144030j:plain

 熊野 若王子神社は、1160年永暦元年、後白河法皇が熊野権現を禅林寺(永観堂)の守護神として勧請されたそうです。江戸時代、祈願所とされた聖護院門跡院家「正東山若王子」の鎮守でありましたが、明治時代の神仏分離により熊野 若王子神のみが今日に残ったとの事です。

 

岡崎神社

f:id:rjmatsumura:20200116145321j:plain

 岡崎神社は、ご祭神二柱が三女五男八柱神ものたくさんの御子神をもうけられ子宝に恵まれた霊験あらたかな子授け安産の神が祭られています。また、往時境内を始め地域一帯が野うさぎの生息地で、多産なうさぎは古くから氏神様の神使いと伝えられています。治承二年には中宮も御産の際に安産の祈願をされたとか・・・。安産の神としての信仰は厚く、腹帯を持ち込み祈願する慣わしがあるようです。また神代の昔、出雲の国簸ノ川で速素盞鳴尊が奇稲田姫命を救う為、八俣大蛇を見事に退治され、姫と結ばれた有名な故事により、縁結びの神として信仰も厚いようです。

 

 

f:id:rjmatsumura:20200116150016j:plain

 狛犬と一緒に本殿の両脇にちょこんと阿形ウサギと吽形ウサギが鎮座していました。

 

 

f:id:rjmatsumura:20200116160755j:plain

 インスタ映えを意識した演出?

 

熊野神社

f:id:rjmatsumura:20200116160939j:plain

 熊野神社の御祭神は、我国最初の夫婦神である伊弉諾尊・伊弉冉尊とその御子神 天照大神であり、縁結び・安産のご利益があるとの事です。又、病気平癒のご祈願も多いそうです。また、古くから節分の日には「火の用心のお札」を受ける風習があり、多くの参拝者で賑わうとか・・・。

 

f:id:rjmatsumura:20200116172947j:plain

 正面をアップで撮って見ました。

 

御霊神社

f:id:rjmatsumura:20200116173157j:plain

 平安遷都にあたり延暦13年(794)桓武天皇が平安京の守り神として早良親王(崇道天皇)の神霊をおまつりされたのが御霊神社のおこりだそうです。

 

 

f:id:rjmatsumura:20200116173213j:plain

 参門から右奥にあるのが本殿です。

 

 

f:id:rjmatsumura:20200116173230j:plain

 今回頑張ってくれたカブ1号です。

 

 

f:id:rjmatsumura:20200116173250j:plain

 これは清明心(きよきあかきこころ)の像というそうです。聞くところによるとこの像は、司馬温公の甕割りをモチーフに制作されたようです。

神童説

司馬光は、幼少の頃から、神童として知られていた。7歳の時には左氏春秋の講義を聞き、家に帰ると、家の人たちに、聞いてきた内容の講義をしたという。また、子供の時分、庭で友達と遊んでいたところ、仲間の一人が誤って水がめに落ちてしまったが、他の子供は何もできずにただおろおろしていた。司馬光は、落ち着いて石を投げて水がめを割り、水を抜いて仲間を救い出したという。

 

今宮神社

f:id:rjmatsumura:20200116173303j:plain

 今宮神社地には平安建都以前より疫神(えきしん)を祀る社があったといわれるそうです。建都ののち平安京が都市として栄える一方で、人々はうち続く疫病や災厄に悩まされ、これを鎮めるため神泉苑、御霊社、祗園社など各地で盛んに御霊会(ごりょうえ)が営まれました。今宮社の紫野御霊会もその一つでもあるそうです。すなわち、一条天皇の御代正暦五年(994)六月、今宮神社地の疫神を二基の神輿に齋いこめて船岡山に安置し、神慮を慰め奉って悪疫退散を祈ったのが、紫野御霊会であり今宮祭の起源だそうです。

 

 

f:id:rjmatsumura:20200116173319j:plain

中々雰囲気があって神秘的で素敵な神社です。

 

わら天神

f:id:rjmatsumura:20200116173333j:plain

 古くは北山の神として、大古山背国葛野郡衣笠村に降臨された天神地祇で、古くより土地の人々の信仰を集めていたとされています。天長八年(831年)この地に氷室が設けられ、その夫役が加賀の国より移住し、その地で崇敬していた菅生石部神の分霊を勧請して、子々孫々の氏神とすべく、北山の神の西隣に祀って、祭神を菅生石部神の御母木花開耶姫命と定めたそうです。応永四年(1397年)足利三代将軍義満が西園寺北山殿を山荘として造営するに方り、参拝に不便になり、両者を合祀し、現在地に移転600年に至ったとか・・・。

 

 

f:id:rjmatsumura:20200116173346j:plain

 本殿横に大きなご神木が、祀られていました。

 

春日神社

f:id:rjmatsumura:20200116173404j:plain

 春日神社は、平安時代の昔、淳和天皇の内親王、崇子内親王の、疱瘡(天然痘)を一夜で治した疱瘡石(ほうそうせき)のいわれから、歴代天皇はじめ皇族より病気平癒祈願・災難厄除けのご祈祷を度々承ってきている古社だそうです。

 

f:id:rjmatsumura:20200116173418j:plain

これは春日通に面している鳥居です。

 

 

f:id:rjmatsumura:20200116173434j:plain

 本殿は些か色あせていてました。ぼちぼちメンテナンスを入れたほうが良い気がしました。

 

六孫王神社

f:id:rjmatsumura:20200116173447j:plain

 六孫王は、清和天皇の六男を父として生まれ、経基と名づけられたそうですが、皇室では六男の六と天皇の孫ということで六孫王と呼ばれていたそうです。十五才にて元服、源の姓を賜わり、先例に従い臣籍に加えられたとあります。承平・天慶の乱に東国・西国の追討使を承り、現地に赴き凱旋の後、鎮守府将軍に任じられたと言われています。王は現在の社地に住居を構え、臨終に臨み「霊魂滅するとも龍(神)となり西八条の池に住みて子孫の繁栄を祈るゆえにこの地に葬れ」と遺言されました。王の長子満仲公は遺骸を当地に埋葬され(本殿後方に石積の神廟がある)その前に社殿を築いたのが、六孫王神社の始まりだそうです。

 

 

f:id:rjmatsumura:20200116173459j:plain

 この時点では完全に雨にやられました。天気の影響もありますが、暗いイメージがあり建物もかなり傷んでいるようで寄付を促す紙が、張り出されていました。

 

最後に

f:id:rjmatsumura:20200116173515j:plain

 という訳で九つコンディションの悪い中頑張って回ってきました。下に書いた青い文字の神社が、昨日のお参りしたところです。中々1日で回るのは大変ですが、それぞれが違うエピソードを持つ神社なので、好きな人には十六社巡りはたまらないと思います。


・今宮神社 ・豊国神社 ・熊野 若王子神社 ・京都 熊野神社 ・新熊野神社 ・御霊神社

・藤森神社 ・粟田神社 ・市比賣神社 ・岡崎神社 ・長岡天満宮 ・御香宮神社

・敷地神社(わら天神) ・六孫王神社 ・吉祥院天満宮 ・西院 春日神社