松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

一日で都七福神制覇

 

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 今日は、日本の名車であるカブに乗って日本最古と言われる七福神巡りをしてきました。幸い快晴とまでは、いきませんでしたが温かく穏やかな天気に恵まれ、最高の七福神巡りでした。実は恥ずかしながら、京都に住んでいてこんなイベントを全く知らなかったのですが、友人がら誘いを受けたので「それじゃ~・・・。」と後学の為に行く事にしました。確かに京都にあるにはあるのですが交通手段の問題もあり、余裕をもって廻れる訳では、ありません。電車やバスを使う場合は、微妙に駅から遠いところもあり時間が掛かります。

仮に車で廻るにしても駐車スペースの問題や渋滞などこれもまた、時間が掛かります。そこでそんな問題をすべてクリアできるのが今回移動手段に選んだホンダの「カブ」なのです。どこに止めても何も言われずゆっくり走っても、もちろんクラクションすら鳴らされません。おまけに渋滞もすきまをチョロチョロッとすりぬけられて、まさに渋滞知らずでした。それと東寺こそ200円の駐車代を取られましたが、他のお寺はすべて無料でした。車の場合そうはいきませんからね・・・。

そもそも都七福神(みやこしちふくじん)は、京都府京都内の7箇所の社寺から構成される七福神めぐりの巡礼札所となります。七福神めぐりは、京都が発祥の地とされ、歴史の最古とされています。室町時代に京都で最初に七福神信仰がおこり、それが次第に日本各地に拡がっていったといわれているそうです。えびす神以外は中国とインド由来の神様と説明を受けました。正月に参詣すると福がもたらされると言い大混雑するそうです。また毎月7日が七福神の縁日もあるそうですよ。

 

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都七福神巡り探訪の旅

友人との待ち合わせ場所である山科に午前9時到着。打ち合わせもそこそこにまずは、近くの社寺から攻める事にしました。

 

福禄寿神 

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最初の巡礼ポイントは赤山禅院の福禄寿神です。南極星の精・泰山府君を人格化した神で、幸福・高禄・長寿の三徳をあたえられたとされ、商売繁盛・延寿・健康・除災を祈願します。

 

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赤山禅院は、慈覚大師の遺言によって創建された天台宗総本山・比叡山延暦寺の塔中だそうです。また、本尊の泰山府君(赤山明神)は京都御所の表鬼門に祀られ、方位の守護神として朝野の厚い尊敬をあつめているそうです。

 

大黒天 

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2番目に訪れたのが、松ヶ崎大黒天です。打ち出の小槌を持ち笑みを浮かべる姿から福財の神ともいわれ、もともとは軍神だったそうです。 日本では福徳を重きにみて、商売繁盛の守り神とされています。

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 1616年(元和二年)に建立されたもので、松崎山妙円寺が正式な寺名だそうです。しかし地元京都では「松ヶ崎の大黒さん」として親しまれています。

 

寿老神

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3番目は、寿老神の祀られている革堂です。中国の老子が天に昇ってなったという仙人の姿で祀られているのです。 三千年の長寿を保つ玄鹿を従え、人々の難を払う団扇を持っていることから、福財・子宝・諸病平癒・長寿の功徳ありといわれています。 

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なぜか、この細かな格子の中に納められているようで覗いてみると・・・。

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こんな感じでスタンバッていました。革堂は、平安初期、行円上人によって開かれたもので、観音霊場、西国三十三所の十九番札所だそうです。開基当時、一条通にあったものを「天下太平福寿円満」を祈る太閤秀吉により、現所に移築されたとの事です。

 

弁財天

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4番目は、弁財天が祀られている六波羅蜜寺です。七福神で唯一の女神です。 水を神格化したものとされ、言語や音楽の神として尊信されています。また、金運・財運の神として福徳自在のご利益とされているそうです。

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わりとこじんまり祀られていました・・・。

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六波羅蜜寺は951年(天暦五年)、醍醐天皇第二皇子である空也上人により開創された西国十七番の札所となっています。宝物殿には、空也上人立像や平清盛像をはじめ、平安・鎌倉時代の優れた彫刻(重要文化財)が多数納められています。因みにこの日は時間が、あまり無かったので見れずじまいでした・・・。

 

ゑびす神

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5番目は、ゑびす神社です。ゑびす神商売繁盛・旅行安全・豊漁等の守護神で庶民救済の神といわれています。 知恵を働かせ体に汗して労働に従事していれば必ずこのゑびす神が福財を授けてくれるとされています。

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ゑびす神社は、南座横の大和大路を南へ5分ほど歩いたところにあります。鎌倉時代初期に建仁寺の鎮守杜として創建されたものらしく、「商売繁盛」の守り神として一月の十日ゑびすは沢山の人たちでにぎわいます。

 

毘沙門天

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6番目は、東寺の中にある毘沙門天です。北方の守護神、仏教を守護する神であり、毘沙門天を信仰すると十種の福を得るとされています。 菅原道真や小野道風も信仰していたと言われています。

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東寺は、平安京造営にあたり国家鎮護のために空海が創建したもので、五重塔は現存するわが国最大の木造建築物とされています。毎月二十一日には沢山の露店が軒を連ねる「弘法さん」が開かれています。 毘沙門天は弘法大師が入唐の際感得されたもので、無量の知恵で学業成就や安産の信仰を集めています。

 

布袋尊

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7番目は、万福寺の布袋尊です。中国・唐の時代に実在した僧契此がルーツとされ、中国では弥勒菩薩の化現として信仰されています。

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いきなり布袋さんのお腹目に飛び込んできました・・・。万福寺は、江戸初期、中国から渡来した隠元禅師が中国の黄檗山を模して創建した黄檗宗の大本山で、中国明朝様式の伽羅配置(がらんはいち)即ち、寺院における堂塔の配置形式になっているのです。

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これが布袋尊像です。一緒に行った友人が、「これって、北斗の拳に出てくる悪役に似てる・・・。」と言ってました。僕には恐ろしくてそんな発想は、出来ませんでしたけどね。

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布袋さんの後ろには、なぜか韋駄天の仏像がありました。お寺の人に聞いてみると「韋駄天」は、言い伝えによると足の速い鬼がお釈迦様の遺骨を奪って逃げ去った時、これを追って取り戻したという俗伝から、よく走る神、盗難除けの神として知られているそうです。なので布袋さんの大切なものを盗まれない様見張っているそうです。

 

最後に

という訳で今日一日頑張って廻ってきました。七福神というワードでお寺巡りをした訳ですが、それなりに色々勉強できてとても有意義でした。それに七福神が日本、インド、中国と多国籍軍だったことも今日初めて知りました。ゑびすさんは日本で生まれた神さんで、「天」が付く大黒天・毘沙門天・弁財天は、インドの神さんでした。そして福禄寿神と寿老神、それに実在したとされる布袋尊は、中国の神さんでした。それにどこのお寺も結構詳しく説明してくれたので凄くよく分かりました。

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