松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

苦手な相手を無理なく避ける方法

 

f:id:rjmatsumura:20171024030332j:plain

いきなりですが、「マインドフルネス」という言葉をご存知でしょうか?「マインドフルネス」即ち、心身をリラックスさせ、ストレスから解放されるだけじゃなく、内側から満ち足りた毎日を送れるようになると話題になっているのです。そしてこの「マインドフルネス」は、物事において最高のパフォーマンスを引き出す手段として高く評価されており、2000年以降、企業経営という点においても徐々に流行ってきているようです。

さらに、カリフォルニア大学とスタンフォード大学の研究によれば、マインドフルネスを習慣づけると、他人への共感力も向上する可能性があるとのことです。ここで言う「共感力」とは、他人の苦しみを認識し、その苦しみを緩和するよう働きかける能力のことを指します。この共感力が高まれば、毎日の生活でイヤでも遭遇する、イライラさせられる人や付き合いにくい人への対処にも役立つ可能性が出てくるのです。

 

簡単にできる共感力養成トレーニング

研究では、他人の心を思いやる考え方と行動をうながし、良好な人間関係を築くためのスキルを教えることを目的として開発された「Compassion Cultivation Training(CCT:共感力養成トレーニング)」を被験者に実践してもらい、分析をしたそうです。CCTを開発したのは、臨床心理学者と瞑想研究の専門家からなるチームで、その中には、ダライ・ラマ14世の言葉を主任翻訳者として英語で伝えるトゥプテン・ジンパ氏なども名を連ねているとのことです。そして、スタンフォード大学では実際にCCTプログラムを受講できるようですが、CCTのコンセプトを応用した、家でもできるトレーニング方法が「The Wall Street Journal」に紹介されていました。それでは早速以下のポイントを試してみましょう。

 

 

自分の気持ちに気づき、注意を払う

f:id:rjmatsumura:20171024030933j:plain

人はある状況に陥った時、自分がどう感じていて、体がどんな反応をしているか、まずはきちんと把握する必要があります。その上で、状況に応じて自分が何を必要としているのかを割り出すのです。たとえば、頭に血が上り、手に汗をかいているなら、何度か深呼吸すると気持ちが落ち着くので、是非心掛けるようにしましょう。

 

 

相手の立場になって考える

f:id:rjmatsumura:20171024032636j:plain

とにかく苦手な相手と嫌な展開になりそうな時は、少し間をおいて、相手の視点から物事を見てみましょう。自分と同じように、相手にも家族や友人がいて、人生の目標や夢、そして色々な問題を抱えているはずだ、と考えてみるのです。そうすればまた新たな、攻略方法が生まれるかもしれません。

 

 

すべてを受け止めず時にはやりすごす

f:id:rjmatsumura:20171024031154j:plain

特定の人や状況が気になってしょうがないとしたら、まずはその気持ちを認めたうえで、嵐のような感情が過ぎ去るのに任せましょう。強いストレスを受けた時、脳には「戦うか逃げるか」という両極端の反応が起きがちですが、ストレスに支配されるのではなく、気持ちを緩めることを心がけましょう。特に、日々の瞑想は、脳にやり過ごすことを教え込むのに効果的とされています。

 

 

とりあえず実践が一番

f:id:rjmatsumura:20171024031847j:plain

最初はとっつきやすいところから始めるのが良いでしょう。自分自身や愛する人たちに対する共感力を身につけるのです。そこから、より難易度の高い人間関係に範囲を広げステップアップしていきましょう。最終的には、苦手な相手が現れてもストレス無くやり過ごせるでしょう。

 

まずは、苦手な相手に対する自分の反応を受け止め、流すこと。そして、俯瞰(ふかん)した位置から見つめることができれば、相手も同じ人間なんだからと思いやる気持ちも湧いてきます。「共感力」は、もって生まれた性格によるものだけじゃなく、人間関係のなかで育てていけるものなんだと改めて気づかされます。

参考資料:「ライフハッカー(日本版)」より引用

 

最後に

 そうは言っても苦手なものは、苦手なものです・・・。理屈では納得できても、いざその場面に出くわすと、萎縮(いしゅく)したり過度のストレスが掛かったりと理想通りには、行かないものです。ただ、心掛けるのとそうでないのでは、全然違います。練習すれば、いざという時に必ず役に立ちます。普段から少しずつ無理なく人を選んで共感力が身につくよう心掛けていれば、必ずいざという時に役に立つはずなのです。