松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

お金が人を幸せにする時からそうでなくなる瞬間

 

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今年もいよいよ残り一ヶ月を切りました。思い起こせばアッと言う間の2017年でした。僕の勤めている職場もそうですが、街中がもうクリスマスの飾り付け一色です。それにLED照明の眩いばかりのイルミネーションで、華やかな気分に満たされ何となくそわそわしてしまいます・・・。

さて、今回はこの年末にふさわしい「お金と幸せ」についてです。この時期になるとよく日常会話の中に「今年は、年が越せそうにないかも・・・」とか「これで今年も何とか年が越せそうだ・・・。」などがあります。そのここに出てくるキーワードは、ズバリ「お金」です。そこでその大事な地球上で人間しか使わない「お金の価値」についてじっくり考えてみたいと思います。

 

お金と幸せの整合性について

最初に考えたいのは、世間でよく言うところの「お金があれば幸せは買える」という主張がはたして正しいか、否かです。そうなると「恋愛もお金で買える」と考えている人もいるでしょう。しかしながら、まったく逆のことを主張する人もいます。「お金で幸せは買えない」という考えです。

こうした人は「本当の幸せは、決してお金で買えない尊いもの」と語り、「お金」で買えると主張する人とは、水と油です・・・。それでは一体どちらが正しいのでしょうか?一般論として考えてみると、前者の主張は富裕層の人たちのイメージが強く、後者の主張は所得があまり高くないもしくは普通の人に多く見られるのではないでしょうか。結局の所たとえ違う立場の人がそれぞれの立場から意見を述べても、議論はかみ合うはずが無いのです。

 

 

ある程度のお金は幸せを得ることにつながる

厳密には、もちろんお金で買える幸せもありますが、当然のように買えない幸せもあります。まず最初に、ある程度の収入は確実に幸せを増やすことは間違いないでしょう。仮に初任給が手取り16万円程度の人が、昇格・昇給を果たして手取り25万円までアップした場合はどうでしょう。

しかも、会社の業績が良くて、ボーナスを前回より20万円多くもらえたとしたら、毎月9万円、ボーナスで20万円分、購買力が増えます。これまで買えなかった物やサービスに手が届くようになり、それだけ人生の選択肢は広がります。例えば、息苦しさを感じていたワンルームマンションから1LDKの部屋に引っ越ししたら、心の豊かさも充分に得られるのではないでしょうか。これはまさしく幸せを「お金」で獲得したことになります。従って、ビジネススキルを磨いて収入を増やすことは、ある程度の幸福に直結するのです。また、時々遭遇するのですが、画面がひび割れしているスマートフォンを持っている人。そんなスマートフォンの修理代を工面できず、いらいらしながら使っていた人がボーナスで新製品を買うことができたら、ストレスは一気になくなるでしょう。これもささやかな幸せを「お金」で手に入れたことになりますね・・・。

 

 

所得アップと幸せが一致しなくなる瞬間

一方で、年収が増えさえすれば幸せがいくらでも手に入るのか、というとそうとは限りません。多くの年収を得るための努力がむしろ負担になってくる可能性があるからです。労働時間を増やすことで年収を増やしても、体力的および精神的に限界がきます。「お金」は沢山あるのに、家族や好きな人と過ごす時間がとれず、ストレスをためては逆効果です。仕事からもたらされるストレスも、ある程度の年収を超えるまでは許容できても、やがてストレスのほうが上回るようになるでしょう。

なのでこれからは、「効率的な稼ぎ方」というか「幸せと年収はバランス良く最適化する」ことがポイントになります。例えば、単身世帯では年収800万円までは年収が増えるほど幸福度も高まるが、それ以上の年収になると幸福度の高まりにはあまり寄与しないという説があります。あるデータでは、年収600万円が分岐点となっているようです。要するに、「お金があればどんな幸せでも買える」というような拝金主義の思考はあまり良くない考え方だと思います。また逆に「お金と幸せはまったく無関係であり、愛は愛でしか手に入らない」というような理想論もまた誤りです。つまりは、どちらも半分正しく、半分間違っていると言う事なのです。

 

 

最後に

共働きで子育て世帯の場合、生活コストがかかる分、800万円より高いところを目指した方が幸福度の向上に寄与します。仮に夫婦で1000万円超える所得を得られると、子育ても経済的余裕が出てくるのは当然と言えるでしょう。逆に、年収が800万円に達していないくても、それに近づく努力は確実に幸福度を高めてくれます。例えば、450万円の年収から転職活動に成功し、550万円にアップすれば、750万円から800万円にキャリアアップする以上の精神的な豊かさを得られるかもしれません。キャリアアップや転職は幸福と密接に連動しています。これは僕にも言える事ですがもし仮に、幸福をあまり実感できず、閉塞状況にあるなら、資格取得にチャレンジしたり、転職活動をスタートしたりしてみるのもひとつの成功への行動かもしれません。もしかしたら、達成感を得つつ年収も増え「二重に幸福を感じる」ことができるかも・・・。