松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

幸福感 に必要なのは好奇心とお金

 

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さすがにお正月です。普段はあまりお酒を飲まないのですが、この時ばかりは、一日中飲んでいる様な気がします。生活に全くメリハリがありません。今日は、親戚の集まりでお酒を飲み、明日も友人が来るのでまたお酒をあおります。で、明後日から仕事になるので何とか日常に戻れる予定です。それにしても楽しいお酒は良いものです。ささやかながら幸福感をじんわりと味わえる瞬間です。そう思うと幸せは個人的な感覚によるところが大きい様な気がします。要するに、幸せを実感できるかどうかは自分の感受性によって変わってくる、ということでしょう。そこで今回は、ものは考えようと言うか、自分自身の発想を変える事によっての幸福感について考えてみる事にしました。

 

豊かな時代なのに幸福を実感できない

日本人は過去のほうが豊かであったと時々耳にする事があります。果たしてそれは本当でしょうか? 以前、バブル景気の頃の高級レストランで供されたメニューは、今から考えてみると今のファミリーレストランの方がレベルが高い様な気がします。値段も、もちろん今のファミレスのほうが安いはずですし、食材の流通システムも当時より進化しているので、あの頃より食材はフレッシュだと思います。要するに、今のほうが安くて美味い食を楽しめることの様な気がします。

 

世界的に見ても、日本はどちらかというと豊かな国のほうでしょう。考えるに米アップルのiPhone(アイフォーン)のシェアが国民の経済的豊かさを表しているように思います。なぜなら、米グーグルの基本ソフト、Android(アンドロイド)を搭載したスマホに比較してかなり割高であるにもかかわらず、国民の多くが購入している現実があります。それに実際、日本は世界でもトップクラスでiPhoneシェアの高い国として知られているのです。iPhoneが高いといっても10万円前後です。バブルの頃は機能としてはそれより貧弱であったパソコンに多くの人が50万~100万円を払っていました。先端技術が日用品化したことで、僕たちは高機能をリーズナブルな値段で購入できるようになったのです。

 

それに、一昔前は体罰など暴力を用いた教育的指導が正当化されていたり、様々な差別の意識を持つ人が沢山いました。勿論今でも問題は多いものの、少しずつ改善は進んでいます。そう考えると過去のどんな時代を振り返ってみても、今は豊かな生活を享受(きょうじゅ)できている時代ではないでしょうか。しかしながら何故か、現代においてはそれでも豊かさや幸せを実感しにくい人が多い様です・・・。

 

 

年齢差でわかれる生活の向上感

内閣府のデータで「国民生活に関する世論調査」があります。その中の調査で「生活の向上感」の調査結果がありますが、2017年度は全体の平均で「向上している」と答えた人はたった6.6%しかいなかったそうです。これに対し「同じようなもの」は78.4%、「低下している」が14.7%です。この調査結果から考えるに「日本はもう豊かな社会ではない」という国民の意識ではないのでしょうか。しかし、興味深い事実もあります。実は若い人ほど向上している感覚が高く、逆に高齢者ほど低下している感覚が強いのです。

30歳未満の18~29歳では
  • 「向上している」21.4%
  • 「低下している」4.3%
  • 「同じようなもの」73.8%
60~69歳では
  • 「向上している」3.0%
  • 「低下している」19.0%
  • 「同じようなもの」77.8%
70歳以上では
  • 「向上している」2.8%
  • 「低下している」21.8%
  • 「同じようなもの」74.8%

つまり、年齢を重ねるほど向上感は乏しくなるわけです。全体の平均だけでは見えない現実がわかります。65歳以上の年金生活者は定期的な収入にほとんど変化がありません。むしろ蓄えを取り崩しながら、徐々に生活を切り詰めていくことが少なくないのです。これでは生活の向上感は得られないでしょう。しかし、若い世代の多くは人生において新しい経験や変化の余地が多々あります。年収が増えることもあるでしょう。それが、高齢者と若年層の違いだろうと思います。

 

要するに、同じ人生を過ごしていたとしても、変化を感じられるほうが、そうでない人よりも豊かさや幸福感を実感しやすいということになります。高齢者であっても自営業として稼ぎ、変化に富む生活を送っていれば生活の向上感は得られるのです。即ち「変化」は幸福感を考えるとき、とても重要なキーワードなのです。

 

 

 

最後に

お金の使い方も、ちょっとした変化が幸せを増やしてくれるかもしれません。たくさんお金を使うのではなく、メリハリをつけてより少ないお金を使うほうが、日々の生活を豊かにしてくれると考えます。ちょっとした好奇心を使ってみることで、案外些細な事で豊かさを実感し、幸せや満足度が得られるかもしれません。なので今年は今までと少し違う生活、少し違うお金の使い方をしてみたいと思います。