松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

将来が不安なのに危機感を持たない人

 

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僕が学生の頃は、若干貧乏な環境で育ちました。しかし周りが全員そんな感じだったので、劣等感を全く感じず青春を謳歌していました。ただ、その頃母にお小遣いをせがむ度に「うちの家は、火の車やのに・・・。」と言いながらお小遣いをくれました。社会人になってもしばらく実家暮らしだったので寝るのと食べるのには、全く困らず、全力投球で稼いだお金を全部使ってました。程なくして一人暮らしを強いられ初めて生きる厳しさを実感しました・・・。「何とかなるやろ~」を信じて生活していましたが、何とかなった分、生活費の足もいっぱい出ました。そこで今回は、「何とかなるやろ~」ではダメな事について改めて考えてみました。

 

何に使ったか分からないお金に向き合わない人

世の中には、今は困っていないけど今後がなんとなく不安・・・。という人が、案外多いと思います。そのような思いの持ち主は、僕が思うにほとんどがこれまでお金に困った経験が無いため、漠然とお金を使っているけれど、このままでいいのかな・・・?ひょっとして、このままいくと将来ヤバイかも・・・。と薄々勘付いているはずです。しかし、今現在困っているわけではないので、いわゆるぬるま湯状態の家計で使途不明金が多いのが特徴です。ではなぜそのような、ぬるま湯状態なのでしょうか・・・。それは、 大きく分けて2つ理由が考えられます。まず1つ目は、単純に困った経験がないことです。そして2つ目は、教育費や住宅ローンなどの家計に負荷がないことが考えられます。

 

たるんだ生き方に陥りやすい人の特徴

豊かな家庭に育ち、お金に苦労した経験がない中流以上の家庭に生まれ、特にお金に困った経験がない人。戦後の高度経済成長期を経て、今ではこのような日本人は多いのではないでしょうか? 豊かな日本に生まれ育ち、食うに困る、経験が少ないのが大きな要因だと思います。また、お金を使いまくった「バブル世代」と、不景気時代が青春だった「デフレ世代」それに今は「ゆとり世代」という言葉もあります。お金に関しては、多くの日本人が「ゆとり」なのでしょう・・・。

 

高額所得者や援助を受け続けている人は要注意

年収が高い年収が高いとお金に困ることも少なくなります。結果的に家計管理に対して無頓着になります。また、常に親の援助がある場合も注意が必要です・・・。結婚しても継続的に親の援助があったり、親と同居している場合、必然的に収入の範囲内で生活するという事が身に付きません。親の援助はありがたいでしょうが、親から経済的自立を果たすことを疎かにすると、ただ親のすねかじりとなり無駄な支出が加速する原因になります。

 

苦労や自立は早いに越した事はない

学生時代に貧乏をしていない実家から大学に通うなど、学生時代も親元で暮らすと、当然、食うに困るような経験をしません・・・。それに一人暮らしの経験がないと、水道光熱費や食費など生きるために必要なお金がどの位かかるのか?といった家計管理の基礎を学ぶことができません。家計に対する金銭感覚がないまま結婚するととんでもなくずさんな家計に陥ることになります。

 

仕事や結婚経験が無い事が原因のひとつ

働いてお金を得る経験がないと、生活費を稼ぐ苦労を知ることがないため、お金を大切に扱うという意識が生まれません。それに結婚すると、家族を養うことや、家計を管理して家族を経済的に守るという意識が高まります。しかし、独身の場合はそれらの意識は高まり難いのも事実です。また、子どもがいると必然的に生活費も教育費も増えます。とにかく自分は我慢しても子どもには十分な生活をさせたいという気持ちが生まれるので、節約意識やお金の対する姿勢も変わってきます。

 

住宅ローンや余計な負債がない

賃貸に住んでいたり、親の所有する家に住んでいる場合、大きな借金がなく、税金や修繕費に関しても身軽です。しかし、ライフプランがないまま賃貸に住む場合、ずさんな家計になりやすくなるので要注意。

 

最後に

苦労や貧乏は若いうちに経験したほうがいいと言われますが、家計に関しても、同じことがいえると思います。お金を貯めることやローンを返済することは、かなりの時間を要するものなので、立て直すのもできるだけ若いうちのほうがいいと考えられます。そして将来の不安に薄々気付いている人は、ぜひこの機会に家計と向き合ってみてはどうでしょう・・・。ルーズなお金の使い方は、気楽な分、抜け出すのにも苦労します。しかし、多くの場合は必然的にお金の苦労をどこかで背負う運命にあるのではないでしょうか・・・。特に人生の節目において、お金や仕事そして健康に人間関係のいずれかで問題を抱えるようになるのです。そう考えると、お金の苦労や不安は、これまでの生き方で良かったのか・・・。と一旦立ち止まり、あらためて自分の人生を考えることは、今が案外いいタイミングかもしれませんね・・・。