怖い人が悪と思われる時代
この間テレビで秋田県のなまはげ出張サービスみたいなのを特集していました。秋田県のなまはげといえば、「親の言うこど聞がね子はいねが~!」「泣く子はいねが~!」と言いながら、怖い大きな鬼の面をかぶり、包丁を手に持って暴れまわる子供にとっては、恐怖の何者でもない存在であり、地方のゆるキャラとは大違いです。
そんななまはげですが、最近では幼稚園のような子供の施設などで「子供が怖がるので来ないで下さい・・・。」という声が続出しているそうです。なにやらなまはげの行動にもコンプライアンスが、適応され大変だと関係者が言ってました・・・。おまけに少子高齢化の煽りを食って、なり手も少なくなっているようです。国の重要無形民俗文化財に指定されているのにホント大変ですね・・・。
そもそもなまはげの趣旨は、教育的にもそれなりに考えられているようで、東北地方においては幼児に対する教育の手段として理解されているそうです。親は幼児に対し予め、なまはげによる「親の言うこど聞がね子はいねが~!」「泣く子はいねが~!」という強い恐怖体験を記憶させ、そのあと幼児に対し望ましくないとみなされる行為を行った場合に、その恐怖体験が再現される可能性を言語的手段によって理解させる方法をとっているとのことです。
そこで今回は、現代社会における「なまはげ的怖い人」について、考えてみたいと思います。だいたい子供であれ、大人であれ自分の周りに「怖い人」の一人や二人は心あたりがあるはずです。やたら声が大きいとか、いつも何かイライラしているとか、突然キレるといった一般的に怖い人は間違いなく頭に浮かぶはずです。おまけに社会に出るとお客様であったり、大事な取引様であったり、自分の出世を左右する上司であったりと、嫌でも接しなくてはならず、場合によっては、会社に行くのが憂鬱になることがあるかもしれません。それでは、一体どんな人が世間では、怖いとされているのでしょうか?
世間でよく言う怖い人とは
高圧的・威圧的
- 高圧的な言動
- 話し方が人を威圧する
- 行動全てに威圧感がある
- 普段から声が大きく普通に話していても威圧感がある
自己中心的
- 自己中心的で、自分勝手な行動が多い
- 自己中を周りに認知させる
- 自分中心に物事を考え周りに平気で迷惑をかける
すぐ怒鳴る
- 何かにつけてすぐ怒鳴る
- 大声で怒鳴る
- 机や物を叩いたりして怒鳴る
言葉がキツイ
- 命令してくる言葉がいちいちキツイ
- 誰に対しても言い方がキツイ、ズバズバ物を言う
- イライラすると口調が直ぐに荒くなる
気分屋
- すべての事を気分で対応するので接し方が難しい
- 周りを気にせず自分の気分によって喜怒哀楽を表す
- 気に食わないとすぐにかんしゃくを起こす
何を考えているのかわからない
- 裏表があり何を考えているのかわからない
- 腹が読めない
- 心を開かない
- 感情のコントロールができない
ズバリ顔がこわい
- だいたい顔が笑っていない
- 淡々としていて無表情
- 基本顔が怒っている
予測できない短気
- キレるポイントが全く読めない
- キレるポイントがわからない
- すぐ感情的になるが、そのスイッチがどこにあるかわからない
職場に蔓延する怖い人達
どんな世界にも自分にとって怖い人というのは確実に存在します。高圧的な雰囲気の人、そして独特の威圧的オーラを持つ人、それに大声で高圧的に接してくる上司、自分の気分次第で周囲に当たり散らす先輩など、とにかく様々な形で自分の周りに点在しています。上司や嫌な先輩などの暴君的な言動に振り回され、日々大きなストレスを受けている人もいるでしょう・・・。
他にも上司から人前で怒鳴られたり、強烈な脅迫まがいの言葉を浴びせられたりする人がいたり、また違うタイプで怖いのが、何を考えているかわからない人というやつです。本心を見せないため、心の奥底で何を考えているのかわからない怖さがひと味違います。一見、優しそうに見えて実は、裏では悪口を言っているのでは などとつい勘ぐってしまう人もいるでしょう。それに、いつも不愛想でムスッとしているため、本人はそんなつもりがなくても、怒っているとか、機嫌が悪い人という印象を与えてしまう場合もあるかもしれません。
それに陰湿に怖い人もいます。何か意見すると露骨に態度に出して職場の空気を悪くする人や、自分のミスを認めず、周りの人がミスしたと言い張るタイプ。それに、いつも人の粗を探している人などとにかく色々います。そしてこうした振る舞いにより、自覚なく人を傷つけたり、怖がらせたりしていることに繋がっているような気がします。
最後に
そこで上記の内容を反面教師として自分の見た目や言動が周りからどう見られているのか、「怖い人」と思われていないか、これを機に見直してみるのもいいかもしれませんね。自分は、そんな人間じゃないと思っていても昔からよく言われるように「ミイラ取りがミイラになる」なんて事もあるかもしれませんからね・・・。