松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

ストレスが人格に及ぼす影響に迫る

 

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人は、精神的に健康であっても、ある程度の年齢になると突然鬱になったり、引きこもったりする人がいます。これは長く社会に身を投じ壊れる寸前まで神経をすりつぶして来た人に多いと思われます。徐々に自覚して限界を感じる人は、度合いによって、様々な手が打てますが、「こんな事ぐらいで・・・。」とギリギリまで自分を追い込むタイプは、ヤバイかも知れませんね・・・。そこで今回は、人間のネガティブ感は、いったいどんなのもなのか考えてみる事にしました。

たとえば、周りはすごいけど、自分は大したことないと常に思っているタイプ。これは、隣の芝が青く見えてる人に多いです。それと、気が付けば、どうせ自分なんて・・・。を頻繁に口にしている人。従って自己否定や劣等感に満ちた視点で物事を見ているのです。

逆に人のせいにするタイプの場合、あいつのせいだ!あいつさえ余計な事をしなければ・・・。とイラつくことが多い。考え方として自分は正しいと意見を曲げない人に多いようです。あるいは、自分は周りより勝っていて、人を見下すことが多いなど・・・。感覚的には、他者攻撃的で自己中心的な視点で物事を考える人など・・・。

あと自分の良いところも他人の良いところも全く分からないもしくは、興味がないタイプ。この手は、冷め切っていると言うかとても厄介です。とにかく他人が信じられず、自分の力も信じられない超ネガティブ人間なのです。他人に期待しないし、他人から期待されることもないなど、虚無的で絶望的な視点で何事も見てしまうなど・・・。

 

自分はポジティブ派、それともネガティブ派

このような消極的視点を持つことは、とてもストレスの溜まる事です。仮に自分はダメだと自己否定すれば他人からは攻撃され難いですが、間違いなく自信も無くします。あいつはダメと他者否定すれば自分が傷つくことは避けられますが、友だちを無くします。自分も相手もダメだ。と両方否定すれば、期待して落胆するリスクはありませんが、人生は何も面白くなく孤独に終焉を迎えるでしょう。もちろん真逆の人もいます。恐らく次の思考を持つタイプがそうでしょう・・・。

  • 自分と他人の良いところが同じくらい頭に浮かぶ
  • 人には苦手なことや恥ずかしいことがあって当然だと思う
  • 色々な人がいて、お互いに協力し合っていくのが世の中だと思う

このように、自分の価値も他人の価値も認め、悪いところも受け入れ、助け合おうとする人は、ストレスをためずに人生を送り、世の中を渡っていくことができます。とはいえ、現実にはやはりネガティブタイプの人の方が多いのも事実です。

 

ネガティブな人がこだわる競争感

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それでは、何故、ネガティブな発想になってしまうのか?それは、自分や他人を捉えるのは、常に競争の視点でこの世界を見ているからではないでしょうか。自分がダメで相手が良い場合は、他人との競争に負けて、劣った自分をあわれむ視点にあります。また、相手がダメで自分が良い場合、勝っている自分を確認する視点となります。自分もダメで相手もダメな場合は、競争に負け続けた末に、結局は闘っても無駄とあきらめている視点なのです。

したがって、こうした競争の視点は、家庭や学校などの集団生活のなかで、自然に身についてしまうものです。一般的な家庭では、「お父さんはお医者さんだから、お前もお父さん以上の医者になれ」とか「お兄ちゃんはハキハキしているのに、弟は・・・。」といった競争の視点から出る言葉が何気なく発せられています。学校では、子どもたちの能力が点数や順位のみで評価して語られ、個性の差も、明るい子や地味な子などと優劣で語られることが多いものです。そうした環境の中で生きていると、知らず知らずのうちに競争の視点に影響され、自分や他人、社会をそれはダメなのかそれとも良いのかと優劣や合否で捉えてしまうようになるのです。

 

自分も相手も良いと考える事がストレスフリーに繋がる

WIN-WINに考える人は、こうした表面的な競争から離れ自由でいられる人です。人にはそれぞれ得意なことがあれば、苦手なこともあります。外向的な人もいれば、内向的な人もいます。人はそれぞれに違うのだから、比較・競争することはできないと考えています。無意識のうちにこの視点が身についている人は、家庭の影響が大きいと言えます。親が子どもの個性を認め、その子の良さに注目している。悪口が交わされることなく、他人の良いところを言葉にしている環境で暮らす。こうした家庭で育てば、学校や友だち関係のなかで競争にさらされたとしても、常にWIN-WINでいられます。

 

WIN-WINな人の社会の捉え方に迫る

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WIN-WINと考える人は、社会の捉え方もほぼストレスフリーです。社会に生きる人は、一人ひとりに違う個性をもっています。即ち得意・苦手の違いや性格の違いがあり、そうしたさまざまな個性の人たちが得意なことを生かし、苦手なことを助けてもらいながら、協力して生きていくところだと捉えているからなのです。とは言え、実際の世の中は競争社会なのは間違いありません。とにかく勝ち残らないと生きていけないと疑問を持つ人もいるでしょう。しかし、「私もあなたもOK」という立場に立てば、さまざまな競争をゲームのように捉えることができるのです。たとえ受験戦争に敗れたとしても、受験というゲームには負けただけで、自分ががダメとはなりません。なので、敗退に打ちのめされずに次の作戦を練ることが可能になるのです。

 

ネガティブな人が競争社会に弱い理由

現代の競争社会の中で負けが重なると、自分は何をやってもダメだ・・・。でもあの人だっていずれダメになるに違いない・・・。とにかく全部が全部ダメの発想に傾いていきます。このように、ネガティブな発想をする人は、常に競争を気にして生きなければならず、しかも、負けた時の心の折れ方が、複雑骨折クラスのダメージを受けてしまうのです。確かにこの世は競争社会です。だからこそ、この世界を元気に生き抜くために、WIN-WINの視点を持つことが必要なのです。この感覚を習得すれば、学業や仕事の競争を「ゲーム」という感覚で、何度でも挑戦することができますし、個性の違いを生かし、チームで戦うことも出来ます。また、苦手なことは個性の違いによるものなのだから、得意な人に率直に協力を依頼する事も出来るようになるのです。

 

最後に

どんな考え方も、意識一つで身につけることが出来ます。「自分はダメ」「あいつはダメ」と口走りそうになったら、一呼吸置いてから、逆に相手の良いところを見つけ、ダメだと思われるところは、どうフォロー出来るのかを考えてみましょう。WIN-WINな視点は、チョッとした心がけによって、自分のものになります。なので、ネガティブな発想は極力持たないようにして、建設的な人との係わり合いを持ちストレスの無い環境でみんな仲良く働き続けましょう。