松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

貯金が苦手を大儀に無駄遣いをする人

 

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 毎日鼻詰まりで辛い日々を過ごしている今日この頃ですが、耳鼻科に行くほどの深刻さでも無いのでとりあえず、夕食の飲酒をひかえ睡眠を優先しています。確かに風呂上りの冷えたビールは、年中僕にとって至福のひとときには違いないのですが、その後の就寝時に地獄の鼻詰まりが待っていると思うと、呼吸を優先せざるを得ないのです。ただ僕の場合ビールの喉ごしにポイントをおいているので、スパークリング・ウォーターを代わりに飲んでいます。僕のお気に入りは、世界140カ国の喫茶店やレストランで飲まれている、最も有名な炭酸水であるフランスのペリエです。僕なりに色々試しましたが、これが一番僕にあっていました。とにかくこれからの季節花粉がキツイ日は、この方法で至福のひとときをやり過ごしたいと思います・・・。さて今回は、貯金が苦手の裏に潜む無駄遣いについて考えて見たいと思います。

 

自分にとってどんなものが無駄遣い

 たとえば、お昼は外食やコンビニをやめてお弁当を持参・・・。飲み会も可能な限り行かない・・・。毎日極力チープに過ごす・・・。などなど、頑張って節制しているにも関わらず全く貯金が増えないなんて人も少なからずともいると思います。そこで見かたを少し変えて、経済学と心理学の観点から、お金が貯まらない人がやりがちな無駄づかいについて調べてみました。

 

損を嫌うあまり、余計に損をする心理

 人は、たいていの場合リスクを過大評価してしまう特性があるそうです。つまり、人は損が嫌いな生き物だということです。この特性を損失回避性(Loss Aversion)と言うそうです。たとえば、通りすがりの人から、100円を貰ったとします。思わぬ収入に、普通は嬉しく思うでしょう。しかし、しばらくした後、その100円を無くしてしまいました。すると、何故か心には100円を無くしてしまった事への悲しみが芽生えるのです。100円を失ったときの辛い気持ちは、100円をもらったときの嬉しい気持ちよりも強烈なのです。

仮に、通りすがりの人から、100円を貰わなかったとします。その場合は、何も起きない訳ですから、嬉しい気持ちも、悲しい気持ちも起きません。プラスマイナスゼロな気持ちになるはずです。しかし、そこに100円を貰って、それを無くしてしまう。という2つが入ってくると、結果はどちらも同じなのに、100円を失ってしまった・・・。というマイナスにばかり目が行き、合理的な判断ができなくなってしまうのです。一説によると、損をしたときの辛さは、得をしたときの喜びよりも2倍強いとも言われるそうです。それほど、損は、嫌な意味でインパクトが強いのです。

 

必要のない保険契約も無駄遣いのうち

 損をするのが怖いという気持ちが強まると、人は冷静に判断をできなくなります。そのよい例が、保険の契約と言えるでしょう。たとえば、死ぬのが怖い・・・。とか、何かあった時の為に・・・。という気持ちが、様々な保険契約に結び付かせてしまうのでしょう・・・。ある調査によると、日本の家庭の8割が、生命保険に加入しているそうです。参考までにに、英ドリューベリーが実施したアンケートによると、イギリス家庭の生命保険への加入率は38%にとどまり、日本の半分以下の割合だそうです。

ギャンブルと一緒で、確率的に考えると、保険はそもそも、保険会社が儲かるように設計されているサービスであることを、忘れてはいけません。他にも、月額制の保証サービス関係なども、不安をあおる商品と言えるでしょう。確かに、必要な保険や保証を受けることは大切ですが、必要の無いものにまでお金を使うのは無駄です。そういったものにお金を使うより、貯金するほうがだんぜん得と考えるべきでしょう。

 

変化を嫌う人の心理

 殆どの場合、人は変化を嫌う特性があるとされています。たとえば、いま住んでいる家から引っ越したくない・・・。とか、いま勤めている職場を辞めたくない・・・。というように、変化を嫌う習性があります。この特性を現状維持バイアス(Status Quo Bias)と言うそうです。

 

見直しの鉄板料金は電力代と通信費

 現状を維持したい。変化が面倒くさい。という気持ちも、無駄づかいにつながる大きな原因の1つです。たとえば、電気代や通信費がそれに当たります。電気代については、2016年から、電力自由化がはじまっています。自由化により、従来よりも安いプランも現れました。プランを切り替えることで、節約できる人も多いはずです。しかし、2018年3月時点で、電力契約を切り替えている世帯は、16%にとどまっているそうです。恐らく考えるに大きな理由の1つが、電力契約を切り替えるのが面倒くさい・・・。なんてのが考えられます。通信費については、最近よく耳にする格安SIMなどのサービスも充実しています。

主要キャリアの通信費よりも、リーズナブルなプランもたくさんあるようです。しかし、これも2018年3月時点で、仮想移動体通信事業者(格安SIMを提供している事業者)の利用率は、全体の10.6%にとどまっているそうです。確かにまだまだ、知名度が低いのもあるかもしれませんが、それよりもやはり、通信キャリアの切り替え自体が面倒くさい・・・。と放置している人も多いと思います。とにかく「面倒くさい」は、間違いなく無駄な出費につながることを頭にしっかり入れておきましょう。

 

最後に

 節約をする場合、食費や消耗品費などが目に見え易いものも大事ですが、これらの節約は正直効果があまり期待できません。確かに目に見えるコストに気を配ることも大切ですが、意識していないところで無駄遣いを見つけ出し、止めて行く事も重要なのです。とにかく面倒くさがらず今まで無駄だったマイナス分をプラスに変える努力をして貯金のできる人になって見てはどうでしょう。