松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

50代までに避けて通れないことを考える

 

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今日は、久しぶりの台風一過です。空が晴れ渡り、暑くも無く寒くも無く本当に気持ちのいい秋空になりました。しかしながら台風25号が、もうすでに発生しており今回同様のコースを進むような感じです。自然災害の怖さは、充分味わったので今年残りの3ヶ月は、せめて穏やかに暮らしたいものですね・・・。さて今回は、誰もが避けて通れない社会人としての自覚と責任ある行動について考えてみたいと思います・・・。

 

リタイヤする前にやっておくべきこと

現役サラリーマンも50代後半以降は、ほとんどの人は部署や役職が変わるごとに収入は確実にダウンしていきます。それに周りから入ってくる話には、年金だけでは生活が大変・・・といった心細い情報に戦々恐々としている人も多いのでは無いでしょうか・・・。そこで、まず考えなくてはいけないのは、自分は老後破産予備軍なのか・・・。という点です。なぜなら定年を過ぎると資産が減ることはあっても増やすことは難しくなりますからね・・・。とにかく、年金生活に入る前から準備をしておく必要があるのです。老後はもう少し先と思っていても50代になったら、必ずその手の準備をやっておきましょう。

 

今後の収入シュミレーションをしておく

就職以来、基本的には右肩上がりで増え続けた給料。それはこの先、定年まで続くのかは、誰にも分かりません。それに今の会社をリタイアしたら年金はいくらもらえるのでしょうか? 公的年金の受給額はねんきん定期便で確認していても、年金生活がスタートするまでの収入については把握できていなければ不安でしかたありません。それと50代後半になって多くの人が誤算だったというのが、50代後半の役職定年による収入ダウンや定年以降に再雇用で働く場合の収入、そして企業年金の給付期間だそうです・・・。役職定年で50代後半の収入が2~3割ダウンしたり、60歳以降も働けるものの多くの企業は再雇用となるため収入は半分程度になるケースが多いようです。それに企業年金は10年程度の有期の企業が多いため70歳以降は年金の受取額が減ったり、というのが現実のようです。したくは無い計算ではありますが、まずは退職金をいくらもらえるかを含め、50代後半以降の自分の収入を調べてみる事が必要です。

 

住宅ローンの完済時期と60歳時の残債を確認

僕もそうですが、住宅ローンを、まだまだ残っているという人も多いのでは無いでしょうか・・・。50代前半で残債があるのはいまどきフツーともいえますが、完済時期が、60歳(定年)時にいくら残っているのか、どれだけの方が把握しているでしょう・・・? そしてこれを把握していないとしたら少々問題かもしれません。分からない人は、なるべく早く調べる事をお勧めします。中には、退職金で繰り上げ返済を計画している人もいるでしょう。退職金額にもよりますが、老後資金を考えると退職金から返済するのは、せいぜい500万円くらいが限度といわれます。500万円以上残りそうな人は、貯蓄ペースをアップしたり生活をダウンサイズするなどして定年までに1円でも多く貯めるように今から工夫していきましょう。

 

必要の無い生命保険は見直す

そもそも死亡保険は未成年の子どもがいる、貯蓄が少ないなど、被保険者が死んだら生活に困る家族がいる人のためのものです。ということは子どもたちが独立し、貯蓄もある程度あり、リタイア時期が近づいてきた50代にとってはある意味、あまり必要のないものといえるかもしれません。とにかく老後資金を少しでも多く貯めるためには、保険を見直して保険料を減らすのもひとつの方法です。解約だけでなく保障額を減額したり、払い済み保険にするなど、見直し方法には複数の選択肢があります。保険料と保障内容を確認し、不要なものは極力整理するようにしましょう終身払いが多い医療保険も、一応念の為に、内容を再チェックしてみましょう・・・。年金生活になっても支払える保険料なのか? 入院期間も含み最近の医療事情と保険料や保険金額が見合っているのか? あと保険をやめて、アッサリ貯蓄で備えるのか?などなど・・・。

 

リタイア時の支出を把握する

定年時には職種によって色々ですが、一般的には退職金を受け取るのが普通でしょう。退職金を沢山もらえる人なら預金通帳に8ケタの数字が並ぶ場合もあるでしょうね。そうなると、つい気持ちが大きくなってしまうのも当然です。とはいえ、これで家計に余裕が生まれたわけではないことを認識しておかないと老後破産の可能性が高まります。よく考えてみましょう。年金生活になっても、家のリフォーム、車の買い替えなど毎月の生活費以外のお金は必要です。

それに将来、介護が必要になるときに備える費用も準備しておかなくてはいけません。ましてや何歳まで生きるのかわかりませんから、老後のお金はある程度の余裕が必要になります。それを考えずに、これまでのご褒美と贅沢をして浪費を続けたら、まとまったお金があってもアッという間になくなってしまいます。それを避けるためには、想定されるイベントと費用を書き出して予算を組み、まとまったお金が手元にあったとしても計画的に使うことが重要になってくるのです。

 

最後に

僕も含め、子供の大学卒業で親の役目は終わりと考える人も多いとも思いますが、なかなかそうはいかないようです・・・。大学院への進学や留学で教育費が想定以上になったとか、就職したものの給料が少なく奨学金の返済ができないため保証人の親が返済することになった、といったケースを時折耳にします。更には、たとえ無事に就職し独立したとしても、結婚や住宅購入で資金援助をすることになる場合も無くは無いのではと考えてしまいます。もっと飛躍して考えれば、子供に孫が生まれ、お小遣いやプレゼントをあげることになり、気が付くと自分たちの老後生活が完全に破たんなんて事にならないとも言い切れません・・・。

退職後、当面は今までの貯蓄や退職金などまとまったお金が手元にあるでしょう。しかし、その先の人生は現代の平均的な寿命で考えても30年近くは普通に生き続けられそうです。何も考えず、自由気ままに使っていたら、お金はあっという間になくなってしまいます。とにかく老後破産しない為には収入と支出をしっかり把握し、現役時代と同じように計画的に家計管理をすることが身のためでしょう。 だれもひもじい老後は、送りたくありませんからね・・・。