松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

節約は短期より長期で考える

 

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 ここ最近暖かい日が続いています。僕が通勤でつかう老ノ坂峠でも山桜が少しづつ咲き始めました。今週は若干寒の戻りがあり肌寒いですが、それでも僕の大好きな季節はすぐそこまで来ています。あとはコロナウイルスが収束してくれることを願うばかりです。さて今回は、時折テーマにしている節約についてのお話をいつもと少し違った切り口から考えてみたいと思います。僕の場合、節約は二日酔いと同じで飲みすぎた翌日に「もう飲むのやめとこ…。」と思う感覚に似ています。なのでカードの請求明細にビビる月などは「節約しよう…。」という衝動にかられます。しかしこんな安直に思う節約は所詮長続きする訳もなく効果も期待できません。そこで大きな節約を期待せず長いスパンで確実に節約するというの技があるというので早速調べてみることにしました。

 

節約の善し悪しとは

 まず最初に節約を、リッチかそれともプアーと考えた場合イメージ的にどちらかといえば後者のイメージが強い気がします。好きなものも買わずにグッと我慢する…。とにかく少しでも節約して10円、20円でも安くものを買う…。あと高いものはとにかく買わない、欲しくとも安くないと買わない…。といった感じでしょうか?しかし実は、そういったマイナスイメージの節約というのは、どうやらとても悪い節約のようなのです。なぜなら、そのような節約は一生続けることができないからだそうです。たとえば、お金を上手に貯めたとして、自分の好きなことに使うためには、まずお金の出入りを一生分くらいの長~いスパンで考えることが重要だそうです。些か大げさな考えとも思われるかもしれませんが、とにかくここでの胆は、節約を一生分で考えることなのです。

 

塵も積もれば山にならない時もある

 たとえば日用品を買いに行って、洗濯用の洗剤を買おうと思ったとします。普段よく買う洗剤が、300円で売られていたとしましょう。そしてセールの時は280円くらいだとします。「セールの割にはまだちょっと高いかも…。」と思って、節約のために買わない判断をする人もいるかもしれません。なんなら「次のセールの時を待ってから買おう」と考える人もいるでしょう。それでは、この節約は一生分でいったいどれくらいになるでしょうか。もちろん洗濯の頻度にもよりますが、2カ月に1回くらいのペースで買っていたら、1年間で20円×6回=120円。仮に35~85歳までの50年間で考えたとしても、120円×50年=6000円。一生分で、6000円の節約にしかならないのです。よく考えてみましょう。300回も節約をがんばって、6000円の差ですよ!労力の割には、あまり効果的でないと思うのは僕だけでしょうか?

 

絶対いるものをケチらない

 そんなことより衝動的に勢いで買ったけれど、結局似合わなくて1回しか着なかったような洋服や、なんとなく買ったけれど、自分の部屋にしっくりこなくてクローゼットの奥にしまっているインテリアグッズ等々とりあえずそんなもったいない買い物を1回買わないようにするだけで、6000円の節約はあっという間にできてしまいます。要するに、たまにしか買わないものや金額が小さいものは、一生分で考えてみると、節約を何百回がんばったとしても効果が小さいものなのです。まさに報われない節約術と言えるでしょう。そんな報われない節約を闇雲に続けているとそのうちストレスが溜まっていき、定期的に溜まったストレスが爆発して散財する原因になりかねないので、そっちの方がよっぽど注意必要です。

 

これからは報われる節約を心掛ける

 というわけでこれからは報われる節約を考えてみましょう。キーワードはやはり「一生分で考えて効果が高い」ということです。ポイントとしては、まず頻度が高いもの×金額が大きいものです。そう考えると、固定費は大きな見直しどころでしょう。たとえば、普段からあまり、スマートフォン代にいくら払っているか何年もチェックしたことがないなんて人は節約しがいがあるかもしれません。すぐにでもチェックしてみましょう。恐らく調べてもらったら、愕然とするくらい無駄な料金を払っているかもしれませんよ…。クレジットカード払いに依存している人もしかりです。特に支払い明細書を見ていない人は無駄遣いに、まったく気づかず節約の機会を逃がしているかもしれません。

 

1ヵ月1万円の節約が500万円の節約に

 たとえば、料金の見直しをして月額1万円程度下げることができたとしたら、仮に30歳から70歳まで使ったとすると、その差は、1万円×12カ月×40年間=480万円となり、なんと500万円近くの節約になるのです。スマートフォンがこの世に普及したのはここ10年ほどのことです。確かに技術革新や時代の変化により30年後や40年後に今と同じようなスマートフォンを使っているとは些か考え難いかもしれませんが、それでも料金が完全になくなることはないでしょう。とにかく節約は一生分を基準に考えると、いったい何が報われる節約で何が報われない節約かがわかってくるはずです。

 

やみくもに出費を下げるのは無駄

 但し、注意するポイントとして、やみくもに出費を削らないことです。ここでも一生分がカギとなります。たとえば、勉強しようと思ったけれど、お金がかかるからやめた…。というようなことはとても、もったいなく残念です。その勉強によって仕事のモチベーションが上がったり、仕事の成果につながったり、ゆくゆくは転職に有利になったり、お給料が上がったりするかもしれないからです。要は必要な出費まで削ってしまうことで、将来得られるはずだった満足感や収入を大きく失うことになりかねません。なのでそのようなことがないように、十分精査し注意する必要があるのです。

 

最後に

 したがって節約について考えた場合、大事なのは「人生をかけて考える」ということのようです。なのでこれからはまず、自分の出費のうち頻度が高いもの特に定期的に支払っているものや金額が大きいものをチェックしていきましょう。そして無理なく下げられないか?という前提で、節約を考えてみるようにしましょう。そうすることで、将来得られるはずの満足感や抑えることのできる経費、そして、収入が削られないかにも注意しながら行動していけば、きっと充実した苦にならない節約をしながら毎日を過ごせるはずです。とにかく一生をかけるつもりで、有意義な節約と消費を満喫しましょう。