松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

車の性能に逆行するドライバーの免許への意識

 

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最近、四輪のディーラーに勤めているお客さんに車両の事でお話を伺っている時「この頃のカタログは、エンジンの詳細スペックや足回りの機能などについてページを割く事が、無くなりました。」と言ってました。

要するに昔と違い求める情報が異なってきたと言う事です。僕が仕事で扱う二輪は、まだまだ趣味性が強くその辺の拘り有きのお客様だらけですが、四輪はライフスタイルがどうとか、安全性、スタイル、カラー、便利機能それに燃費など「車の性能は、よくて当たり前」が前提でそんな情報は要らないという事だそうです。

それと、特に地方のディーラーさんが、言ってましたが車両購入の決定権は、殆どが奥様にあるとの事です。そうなるとポイントはこの辺りにあるのかもしれませんね・・・。僕の妻もまさに今の考え方そのものだと思います。

 

 

運転免許の内容が変わった事により取得免許にも変化が

最近よく車の免許について少し話題になっているのでチョッと掘り下げて調べてみました。2017年3月12日の準中型免許の新設にともない、車両総重量5トン未満の「2トントラック」は普通免許から準中型免許の区分に割り振られました。となると必然的に、トラック運転などの需要が減少する可能性が懸念されると考えられています・・・。

新設後の現状については、準中型免許は18歳から取得できるため、高校生などの関心がMT免許から準中型免許に移っているのではと懸念されます。

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現在の免許取得の約6割がAT車限定という現実

このような背景からも今後、MT車免許の取得数はますます減少していきます。そして今後益々AT限定免許の割合が増えていくと考えられます。そして、すでに今の段階で普通免許取得者のうち、AT限定の割合が半数を超えているのが現状です。

その上準中型免許新設が増えた事によりそれが、追い討ちとなってMT車の取得者はさらに減っていく事になるでしょう。そうなると今の若者や、これから運転免許を取得しようとする人達が、あえてMT車で免許を取るのかという事です。このままだと正直MT車の免許は不利ですね・・・。

 

 

車の国内流通までが、90%以上AT車が占めている

現在の国内における乗用車の殆どが、クラッチ操作などが不要なAT車です。2016年に国内で販売された乗用車(軽自動車と輸入車除く)のうち、じつに98.4%がAT車で、この7~8年は同程度の割合で推移しているといいます。

僕達の時代は、そもそもAT車その物が少なく、仮にAT車限定の免許が、有ったとしても、男のプライドが許さない!時代でした。それと単純にMT車の方が、普通に乗ってて面白いですからね・・・。

 

 

車の機能に興味を持たなくなった

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AT車限定の免許を取得する人は、車=AT車 だそうです。「クラッチって何?」「マニュアル車って何?」の世界なんでしょう・・・。

因みにMT車を選んだ理由は、「何かあったときのために、MTで取っておけ。と親に言われた」というのが殆どだそうです。あとは、運送業界のドライバーとか、プロを目指す等の少数派のみです。

 

 

まとめ

結局のところある意味、淘汰されたと言う事になるのでしょうか?最近高齢者の事故が続いていますが、まずMT車での事故で無いように思います。うっかりが事故に直結するのを回避するにもMT車が良いと思います。「エンスト」なんて言葉が今のAT車では、「アイドルストップ機能」が付いている車以外無縁の症状ですからね。このエンストを回避する僅かな技術さえ常に使っていれば、恐らく高齢者の事故もグ~ンと減少するのではないでしょうか。