松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

時代の波がハンドルを握る手にも

 

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 今日でクリスマスも終わりです。恐らく夜遅くまでクリスマスの飾りつけを撤収するところも多いでしょう。特にデパートやショッピングモール等デコレーターなる装飾専門のスタッフが、ひたすら撤収し終わると同時に歳末セールの装飾をし始めるのです。僕の友人も若い頃仕事でしていました。とても大変な仕事ですね・・・。ところで話は変わりまして、僕自身今の今まで、車のハンドルを握る正しいポジションは、「10時10分」が正しい位置だと思い込んでいましたが、昨今めまぐるしい車両の進化によってそのハンドルポジションは、どうやら時代遅れになりつつあるようです。そこで今回は、そんな今時のハンドル・ポジション事情について調べてみました。

 

昔なくて今あるものがとにかく凄すぎる

 古い話で恐縮ですが、僕が車の免許を取得した18歳の頃です。その頃は、オートマチック車は、有りましたが3速ATで、今のようなAT限定なんて免許もありませんでした。ハンドルは、今でこそ当たり前のパワーステアリングですが、当時は、高級車にしか付いておらず、ハンドルを回すのにお尻がもち上がるくらい重いのも当たり前で、「パワステ」(パワーステアリング)対し重いハンドルは「おもステ」なんて言ってました。そして当時に比べ、アクセルもブレーキもずっと軽くなっていたのです・・・。

それに当時では、想像もしなかったのがリアのバックカメラです。駐車時にバックカメラを使い後方確認できる優れものです。ただコレを使う場合、「そんな、軟弱なもの見ながらバックしやがって・・・。」なんて思っている人も少なからずともいたと思います。とにかくこの数十年の間に、時計の「10時10分」の位置は理想的なハンドルの握り方ではなくなっていたのです・・・。そしてこの「10時10分」の位置によるハンドルの握り方に対して、アメリカ運輸省国家道路交通安全局(NHTSA)が、どうやら一石を投じたようです。それによれば、この位置でハンドルを握っていると、事故の際、手に大ケガを負うおそれがあると言うものでした。

 

エアバッグの登場がハンドルの持つ位置を変えた

 そして更にその原因はなんとエアバッグだと、アメリカのニュースチャンネルであるNBCニュースが、2012年の記事で伝えているのです・・・。記事の内容としては、そもそもエアバッグは、事故の際に乗員の頭と胸を保護するように設計されている事は日本でもとっくに周知されています。ところが、高すぎる位置でハンドルを握っていると、開いたエアバッグによって運転者の腕が顔に叩きつけられ、ケガの原因になる可能性があるのです。事故などの時、エアバッグをふくらませる化学反応のせいで、手にケガを負うおそれもあり、場合によっては、手術による切断が必要になるケースもあるとかなりドライバーをビビらす記事になっていました。

 

これからの車のハンドルは「9時15分」の位置で握る

 と言う訳で、これから車のハンドルを握る際には、手を「10時10分」ではなく「9時15分」の位置に置くようにしましょう。と専門家は提唱しています。因みにアメリカ自動車協会(AAA)の関係者がNBCニュースで紹介した記事によると、この位置のほうが概して人間工学的に優れていて、車の操作もしやすいのだそうです。個人的には、いまいち信憑性にかける様な気がしますけどね・・・。

 

手首を交差するクロスハンドルはもう古い

 ハンドルを切る時には、万一の事故の際に腕がエアバッグの前にくるのを防ぐために、腕をハンドルの前で交差させる昔ながらの「クロスハンドル」も避けたほうが良いそうです・・・。確かに腕が交差中にエアバッグが破裂したら腕が、弾き飛ばされその腕がダイレクトに顔面を直撃するので、想像すると恐ろしいかもしれません。そしで、因みに今推奨されているのは「プッシュプル(送り)ハンドル」だそうです。両手をハンドルにのせたまま、一方の手でハンドルを押し、もう一方の手でハンドルを引く方法です。ビジュアル的には、あまりカッコいいものではありませんが命と天秤にかければ、そんな事は言ってられませんね・・・。

 

最後に

 しかしながら、僕もそうですが長年車を運転する中、当たり前のように「クロスハンドル」を使ってきた人達は、そう簡単に「危険だから止めましょう・・・。」とはならないと思います。ま~法律で縛れば、別かも知れませんけどね。そう言えば、この間の12月20日に警察庁が、携帯電話やスマートフォンを使用しながら車を走行させる。「ながら運転」について、罰則強化と反則金の引き上げを行う方針を固めたそうです。

この日、公表された道交法改正試案によると、ながら運転をしただけで、現行の「5万円以下の罰金」が、なんと「6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金」と懲役ありきの一気に2倍になるという事です。また、事故を起こしかねない危険を生じさせた場合は、現行の「3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金」から、驚きの「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」に引き上げられる事になるそうです。また、反則金の限度額は、車種ごとにそれぞれ以下のように引き上げられます。

  • 大型自動車     1万円 → 5万円
  • 普通自動車    8千円 → 4万円
  • 小型特殊自動車  6千円 → 3万円

おまけにもし、事故を起こしかねないような危険を生じさせた場合は、行政処分(反則金)の対象から外し、刑事処分となるそうです。いずれにせよ、この試案が来年の国会で成立すれば、ながらスマートフォン運転が見つかった場合、罰則はかなり厳しくなるのは、間違いないでしょう・・・。