松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

社会を拒む人達の心境

 

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大人になる事を楽しみに思っていた人たちとそうで無い人たちが混在する中、
モラトリアムという新種の人達が増え続けている現状を紐解いていく・・・。

 

準備期間から抜け出せない人達

最近、時々ですがモラトリアムという言葉を耳にします。そういえば映画のタイトルでも見た事があります・・・。確かに単語自体は聞いた事があるのですが、その意味までは興味がわかなかったのです。そこで改めてガッツリ勉強する事にしました。モラトリアムというのは、wikipediaをはじめ様々な資料から調べていくと言葉自体は、「支払猶予令」や「執行猶予期間」を意味する単語でした。

天災や恐慌などが起こった際の金融の混乱を避けるために、手形の決済や預金の引き出しなどを一時猶予することでした。さらには、法律が公布されてから施行されるまでの期間、または死刑執行の停止などもその部類だったそうです。

 

 

歪められた猶予期間

 現在耳にするモラトリアムの意味は、これら「猶予期間」の意味から派生した心理学用語らしいようです。その心理学用語であるモラトリアムという言葉の今は、学生などが大人なのにも関わらず、社会に出て一人前の大人となることを猶予されている期間ことになっています。

要するに大人になるために必要な準備期間の事です。 しかし日本では、様々な人の解釈によって、必要な期間を過ぎても猶予を求め、大人になろうとしない状態を指すようになりました。。 要するに大人になることを拒み続けている状態が、今のモラトリアムの意味と言う事でしょう。

現代は大学生の頃がこれにあたると言われています。 大人になるのを猶予されている期間というのは、大人になる前に自分のことについてじっくり考えるべき期間なのです。

 

 

具体的モラトリアムな人達

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定職についていない

自分の生き方を決められないため、定職につけない。また職を得たとしてもすぐにやめてしまう。 「自分はこんなハズじゃない。自分は本当はもっと素晴らしい」という考えを持っているようです。

 

協調性がなく社会との関わりを極力避ける

本当の自分は今の自分ではないと考えているので、物事に対して当事者意識が薄く、お客様的であると言われています。そのため、周囲との親密な関係を築けないと言われています。 

 

何一つ自分で決められない

本来ならば大人になるまでに心の準備をするべきところを、あれもこれもと欲張っているうちに、タイムアウト。結果的に何も決められない事になる。また、意思決定などが優柔不断で決められない、更に目的意識がなく、無気力になりがち今の自分は本当の自分ではないと考えており、人生の選択もできないままでいるので、目的がなく、やる気もわかない人が多いようです。

 

ニート(モラトリアムとニートの違いを理解する)

ニート( イギリス英語:Not in Education, Employment or Training, NEET)はもともとイギリスで生まれた言葉で「15~34歳までの未婚の若年無業者」をいうそうです。因みに35歳以上は無職になります。今の日本では、働いていない人の総称がニートとになっています。 

 

まとめ

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現代では、モラトリアム≒悪い意味となります。ではそんなモラトリアムを抜け出すにはどうすればいいのでしょうか? 専門家曰くまずは現実を受け入れること。あれやこれやを頭の中で考えてネガティブにならず、とにかく何でもやってみるということが重要だそうです。 

自分の人生でありながら人任せにして、決めるということができないのがモラトリアムの特徴のひとつなので、 決断や行動に際して、失敗を恐れないことが重要。失敗を恐れ、一歩も前進できないようでは何の変化も得られません。そして意外とモラトリアムの原因として、親の過保護や情報過多それに家庭環境などが挙げられるそうです。 したがってすべてが本人のせいではない部分があるのも事実です。これだけ対策出来る材料が、揃っているのでモラトリアム予備軍は、方法によっては全滅させられるかも知れませんね・・・。