松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

寿命を決める睡眠時間は少なくても多くてもダメ?!

 

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今年は、残暑が厳しいとか何とかニュースで言ってましたが、ここ二三日は朝夕涼しくて短い睡眠ながらも、とても深い眠りにつけています。もともと少し田舎に住んでいるので都心部との気温差が2度から多い時は度くらいの差があります。昨日も窓を閉めタオルケットをガバッと被って寝ました。それにしても寝るって気持ち良いですよね。そんな睡眠について気になるニュースがあったので紹介しておきます。

 

睡眠にまつわる都市伝説はどれだけあるのでしょう

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以前からよく言われている事なのですが、日本人は世界的に見ても睡眠時間が他の国々に比べて比較的短いとされています。しかしながら睡眠時間は実際多すぎてもよくない説も出てきました。という訳で総合的に一番最適な睡眠時間についてサイエンスしていきましょう。

 

 

日本人は世界的にも睡眠不足

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少し古い話しですが、去る2009年、経済協力開発機構(OECD)が、加盟している30カ国の国民の時間の使い方に関するデータの発表を見たところ、1日の平均睡眠時間が最も長い国はフランスで530分(約9時間)。逆に、睡眠時間が最も短い国1位は韓国の469分、次いで日本の470分とどちらも8時間未満でした。
この調査から約8年。その間にはスマホの普及もあり、睡眠不足を誘発させるものが沢山登場しました。なので実際には、僕達の睡眠時間はこの調査結果よりも些か短いと感じています。そもそも日本人は仕事熱心が売りなので、必然的に睡眠時間が短いとされています。また、日本では諸外国と異なり、厄介な事に睡眠時間を削って働く人が評価されるという社会的背景も影響しているのでしょう・・・。

 

 

寝不足よりも死亡率が高いという睡眠とは

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睡眠不足が心身に不調をもたらすのは周知の事実でありますが、その一方で逆に睡眠時間が長すぎても、よくないという研究結果も発表されています。その研究をしていたのが、イギリスのウォーリック大学のフランコ・カプッチオ教授です。研究は100万人以上の人々の睡眠習慣を調査し、16の研究を3つのグループに分けて分析。そして各グループで、1日あたりの睡眠時間が「A:6時間未満の人」「B:6〜8時間の人」「C:8時間以上の人」となりました。その結果、AとCのグループは、Bのグループより、死亡リスクが高くなる傾向が見られました。「A:6時間未満の人」は12%、「C:8時間以上の人」は30%も死亡率が高くなったそうです。

 

 

眠りすぎにより体に様々な影響を及ぼす

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この結果をふまえると、最適な睡眠時間は「7時間前後」がベターだと言えそうですね・・・。勿論、人によってベストな睡眠時間は異なりますが、ここで重要なポイントとしては、睡眠不足による不調と同様に、眠りすぎによる不調もあるという事なのです。人は眠っている間、自律神経の副交感神経が優位になります。副交感神経は、体をリラックスさせる作用があると同時に、血管を拡張し血流をよくする働きがあります。眠りすぎると血流量が増加し血管が膨張。その結果、脳内の血流量が増え神経を圧迫することで起こるのが、偏頭痛などが起こる可能性が生まれます。もともと偏頭痛持ちの人が眠りすぎると、偏頭痛が起こる確率は高くなりまた、体のだるさ、胃腸のトラブルが起こる場合もあります。従って、睡眠をとりすぎたために、自律神経の切り替えがうまくいかないことが原因で上記の様なトラブルが起こると考えられます。

 

 

最後に

最終的に考えをまとめると例えば、7時間眠っても疲れが取れないという人は、それ以上長く眠るのではなく、就寝する時間を見直してみる事にする。そして細胞を修復し体の疲れをとる成長ホルモンは、夜22時から2時の間に最も多く分泌されるのでそれに照準を合わせて睡眠をとる。そして、眠りについてから最初の3時間で分泌のピークを迎えるので、深夜0時にはベッドに入るように心がける。

と、自分で書いときながら全然出来ない気がします。これが、俗に言う「理想と現実は、違う。」ってヤツですね。それでも時間の取れる時は、なるべくこれを守って睡眠方法を見直したいと思います。