松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

ブラック企業でなくても危険な会社とは

 

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僕が、社会人の仲間入りをしたのはアルバイトからだと中学2年生の時だから,もう40年ほどになります。その時から考えると今は、色々全てにおいて厳しくなりましたね・・・。少なくとも今までアルバイトも含め僕が働いてきた環境は、現代のものさしで計ると全部アウトだと思います。まさに真っ黒のブラック企業だらけです。労働基準法なんて聞いた事が、あるくらいでどんな機能をしてるのなんか全く知りませんでした。それでも仕事として大変とは、感じた事もありましたが、今でいうブラック感は、さほど感じませんでした。しかし今は、そんなのんきな事は言ってられないようです。しかしながら現代において、どんな会社がブラックでどんな会社がホワイトなのか、見分ける必要が有るみたいですね。実際ホワイトと思って入社してもそうでなかったり、少ないといえその逆もあるかもしれません。そこで本当に良い会社ってどんな会社なのか調べてみたいと思います。

 

ホワイトって何処までがそうなのか見極める

ブラックの反対の意味で使われるホワイト企業そんな「ホワイト」と呼ばれる企業であれば、働いてみたいと思うのも当然でしょう。しかし、従業員が働きやすい会社だからといって、「将来も安全な会社」であり続けるとは限らないのではないでしょうか。別の側面から見れば、意外な弱点を抱えている会社もどうやら少ないようです。その弱点は、決算書のある数値を読めば見えてくるのだといいます。

 

貯金に精を出している会社は注意

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そもそも給料が高いということは、それだけ利益が潤沢であることが多いと推測できます。こうした会社はお金がたくさんあるから安心』と思われがちですが、実は長期的なスパンで見ると危険な場合もあるのです。特に『利益を現金としてため込んでいたり、事業に直接関係ない金融商品ばかり購入して、事業投資に消極的な会社は、要注意です」ここでいう「現金」とは貸借対照表の資産の部にある「現預金」のことです。最近なにかと話題の「内部留保」の一部でもあります。感覚的には、貯金は多ければ多いほど安全性は高まる気がするが普通ですが、なぜ要注意なのでしょうか?

確かに現預金が潤沢であれば、直近の安全性は高いでしょう。ただここで注意したいのは、「貯金がたくさんあってもお金は生みだされない」ということです。事業で得た利益を投資に回すのか、蓄えるのかで、将来的に得られる利益に大きな差が生まれてしまうと言う事です。僕も昔こんな話を先輩から聞きました。「借金して買うなら家と店どっちをかう?家は、お金を生まないけれど店は、金を生む。男やったら店やな!」とかなんとか言ってたのを覚えています。

こんな話があります。「人のカラダに例えるなら、現金や在庫は『脂肪』で、店舗や工場などは『筋肉』」です。投資を積極的に行い、店舗や工場(筋肉)を増やせば、それだけ会社の事業(運動量)は向上していくが、現金(脂肪)がたくさんあっても何も生みだされない。さらに今は利益が出ていても、将来的には筋トレをしている会社に負けることなるかもしれません。

貯金があれば安心という感覚は、人間の寿命がある程度想定されるからでしょうし、無理に投資しなくても、残りの寿命の生活費をまかなえる貯蓄があれば、それで安心と考えるのは極々自然なはなしです。しかし、会社は違います。ゴーイングコンサーンともいいますが、解散しない限り永遠に続くことが前提なのです。原則会社には寿命はありません。だから会社は、常に動けるカラダいわゆる稼げる体質にしておくために投資は欠かせないのです。筋肉が経年劣化したなら、それに応じて、あらたに投資(筋肉増強)しなくてはならないのです。なので、会社にとっては現状維持、即ち「何もしないこと」は、大きなリスクになるのです。

 

 

 

危険なサインはキャッシュ・フロー計算書に表れる

 

恐ろしいのは、会社も人と同じように、病気やケガをしてからでは遅いということです。利益が減れば、その分だけさらに投資に金を回す余裕もなくなり、「気付いたときには手遅れだった」ということもありえるのです。では、どうすれば事前に危険なサインを察知できるのでしょうか。そういう時は、『キャッシュ・フロー計算書』を確認するそうです。キャッシュ・フロー計算書は、損益計算書や貸借対照表と並ぶ『財務3表』の一つなので、会社の現金の出入りを記録したものです。これを見れば、どこからどれだけ会社に現金が入ってきたか、そして会社がどこにどれだけ現金を使ったのかが、わかります。

 

 

大事なのは3つのカテゴリー

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キャッシュ・フロー計算書は、「営業」「投資」「財務」の3つのカテゴリーに分かれています。投資キャッシュ・フローを見れば「工場や設備などの拡充にどれだけの現金を投じているか」がわかる。つまり、投資キャッシュ・フローがマイナスであれば、その会社は今後も持続的に成長を続けられる可能性が高いといえるでしょう。ただし、ベンチャー企業などでは、多額の借金をして投資している場合もあるので、『投資しているから将来は安心』というわけでもありません。営業や財務のカテゴリーも見て、『投資のための金をどのように調達しているのか』を確認することも重要なのです。会社の健康状態を正しく分析したいのであれば、収益性、安全性、成長性の“3つの視点”をもつことが大切です。

 

 

最後に

実際、就職にあたってどれ程リサーチするかは、新卒と中途採用では、情報量が、まったく違います。それに、いくら売り手市場と言ってもそんなに慎重になってる余裕も無いはずです。基本的には、なるべく辞めずひとつの会社を全うするのが理想なので慎重なのは、当然です。現代では、殆どの企業もある程度、求人向けに情報を提供してくれています。インターネットも含め、しっかりリサーチしてブラックかホワイトかを見極める力を養いましょう。

 

参考資料:『100分でわかる! 決算書「分析」超入門2018』の著者であり、グロービス経営大学院教授(ファイナンス担当)を務める佐伯良隆氏に、決算書の数字に表れる“危険なサイン”