松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

知らぬ間に命を削る残業とは

 

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僕は、オートバイの営業職で実働時間は、残業も含め一日の約半分は職場にいます。もちろん働きすぎは何気に命を削っているのは百も承知です。誰もが経験あるとは思いますが、「つい振られる仕事は避けられない」ということがあると思います・・・。でもそんな時は、あきらめてはいけません。少し工夫して時間の使い方を変えれば、働き方は劇的に変わると思うのです。要するに自分の命を守りながら、キャリアを切り拓くそんな道をさがしてみましょう。

 

心筋梗塞や突然死のリスクも高まる

長時間労働への関心が国家レベルで高まっています。そもそも仕事が終わらない人にも、仕事が好きで仕方がない人にも働きすぎは確実に命を削っています。短気で負けず嫌い、成功意欲が強く、常に時間に追われているような人を心理学では何故か“タイプA”と言うそうです。心筋梗塞や突然死のリスクが高まります。一番の原因は残業など、仕事の詰め込みすぎによる生活リズムの乱れがそうです。大切な命を守りつつ、生産性を高めることで残業をなくし、仕事の成果を上げる方法を考えてみました。

 

仕事が人生のすべて

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残業は意外と楽しく、社内外の評価にもつながるので・・・。これが日本企業から残業が減らない本質的な理由だと考えられます。では、どうすればいいのか。まずは、残業を減らして浮いた時間を使って、自分がしたいことを見つけることです。時間とは何にでも利用できる便利な資本であり、投資の源泉です。時間とお金は同じ性質を持っていて、余剰時間をつくるという行為は貯金と同じ事です。貯金も欲しいものや、やりたいことがなければ有意義に使えないように、余った時間もそれを費やすに値することを見つけなければ、無意味に浪費するだけです。「そうは言っても、やりたいことなんて見つからない」という人もいるでしょう。しかし、それは「自分にはできない」と思い込み、やりたいことに挑戦する人をうらやんでいるだけではないでしょうか。

 

 

スケジュールを立てるのが苦手

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人は仕事に期限を与えられると、時間に余裕があってもなくても、時間を目いっぱい使ってしまう傾向があります。これは「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」という“パーキンソンの法則”によるものだそうです。一つひとつの仕事に期限を設けず、残業も仕方がないと考えている人の仕事は、どんどん膨らみ、実質的な期限である終電までかかるものなのです。「いつまでに何をする」という期限付きの目標を立て、こなしていく癖がつけば、仕事にムダは生じにくいと思います。必要なのは、まずは1日の計画を立てること。「空き時間には何をしようか」と都度考えるような生産性の低い仕事は間違ってもしないようにしましょう。タイムスケジュールを作成するときに注意すべきは、自分の能力を過信し、仕事を詰め込みすぎないことです。不測の事態が起こることも考え、少し余裕を持った計画を立てたほうがいいでしょう。あまり作業時間を短く設定してしまうと、少しずつ計画通りに終わらなくなり、やりきれない仕事が溜まってやはり残業することになります。

 

 

いつも予定通りに終わらない

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時間の使い方が上手くなるポイントとしては、タイムスケジュールに、成果を書き込むことです。予定通りに終わったら〇をつけ。終わらなかったら「何に時間がかかったか」「どんな失敗があったのか」というメモを残しておきます。すると「自分にはどういう仕事の仕方が向いているのか」「どんなイレギュラーが起きやすいのか」「このタイプの仕事はどの時間帯にやればはかどるのか」といった傾向が見えてきます。さらに「この手の資料は結局使わないんだな」「この作業は頻度を減らしてもいいな」といったことも見えてきます。自分の行動と効率を可視化することで、行動を修正し、効率をより高めていくことができるのです。

 

 

優先順位がつけられない

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重要な仕事や頭を使う仕事は、1日のうちのなるべく早い時間に持ってきます。早いうちに始めることで「難しい仕事は後回しにしたい」という逃げの心理を断ち切ります。どんな作業でも進めば進むほどモチベーションが上がり、積極的になるというのは人間にも動物にも共通した行動的特性の1つです。重い仕事を先に終わらせてしまえば、1日の後半はいいモチベーションのまま、比較的簡単な仕事をこなしていくことができるでしょう。集中しているときに邪魔が入ると、もとの集中状態に戻すのに時間がかかります。作業効率を高めたいときは、邪魔なものを遮断した環境をつくりましょう。「LANケーブルを抜く」「電話をオフにしておく」というのは非常に効果的です。

 

 

迷っているうちに時間が過ぎてしまう

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仕事のムダな時間を減らすためには「決断を迷わない」ことです。仕事で迷いが生じるのは、お客さんからはこう言われているけどうちの会社としてはそうしたくない、上司はいいと言うけれど自分にはそれがいいと思えないなど、利害関係や意見の相違などが複数あるからです。その場合はいくら悩んでもよい解決策など浮かびません。迷った場合の判断軸を自分の中に持つ必要があります。それを最優先事項として考えれば、自分がとるべき行動はすぐ決定できます。重要とは思えないことで何時間も悩む人もいますが、自分の中に絶対的な軸があれば、判断を下すに必要な時間は大幅に減らせるはずです。

 

 

 

ダメな上司のしわ寄せ

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日本企業ではまだまだ「遅くまで残業している」ことを評価する管理職が多いことも事実です。実際、労働時間と人事考課の相関関係を見ると、労働時間の長い人のほうが、評価が高く、出世しているという統計もある。社内だけでなく、社外に対しても、長時間残業していることは一生懸命仕事しているというアピールになるのです。20代のころは誰もが、したくもない残業をしていたと思います。出来の悪い上司の指示があいまいで、何を、いつまで、どの程度やらなくてはいけないのか、求められている業務の到達点や全体像が不明確なことも少なくありません。それでも、とにかく一生懸命にやろうとするわけですが、実際は簡単な調査で済むものや、もともと必要な仕事なのかどうかも怪しいこともありました。そうしたダメ上司によるムダな残業を防ぐためには、期日とクオリティについての目標イメージをしっかり握ることが必要です。

 

 

最後に

それでも最後には、殆どのルーティンな仕事が、ロボットに取って代わられる社会が来ます。自分にしか出来ない効率的で重宝がられる仕事を一日も早く確立する事が、健康な寿命を伸ばす唯一の方法かもしれません。

参考資料:時間の使い方を科学する