松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

現役サラリーマンの4割が老後難民予備軍?

 

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京都の紅葉もピークが過ぎ観光客の足も遠のくと思いきや、なんのなんのお寺の夜間拝観とか何とかでまだまだにぎやかな感じですね。お寺は、実際のところお隣の滋賀県の方が多くって全国で5位ですよ。それにしても沢山お寺がありますよね~・・・。さて、今回は、意識調査というか今の現役サラリーマンが、どんな第二の人生を考えているか調べてみました。

 

現役サラリーマンの老後に対する考え方

ある投資会社が実施した「サラリーマン1万人アンケート」で非常に興味深い結果が出ました。このアンケートは2010年から毎年実施されているものらしくて、今回は老後の生活や退職金の準備状況などに関する調査で、1万2,389人の主に会社員や公務員を対象に実施されたそうです。アンケート実施時期が昨年の2月という背景もあり、世界経済は原油安や中国やブラジルなどの新興国経済不安などで、大きく揺さぶられ株価や為替も冷え込んでいました。一方で、NISA(個人投資家のための税制優遇制度)人口も1,000万人を超えた頃で、国内では雇用状況の改善などから、会社員の平均所得も大手企業や一部の優良企業などで上昇していました。しかし依然として、老後に不安を感じているという回答が多く見られたそうです。そこで主な質問項目をピックアップしてみました。因みに上位回答を要約すると次のとおりになります。いずれも回答は全体平均のものです。( )内はアンケートが開始された2010年の調査結果のものです・・・。

 

 

退職後の生活のイメージは?

  1. のんびり・マイペースな生活 44.2%(51.7%)
  2. ほそぼそ・質素な生活 17.5%(19.3%)
  3. 明るく・楽しい生活 11.8%(12.6%)

2010年の調査と比べて、「のんびり・マイペースな生活」の数値が7.5ポイント減少しています。コレはやはり少なからずとも危機感を感じているのでしょう・・・。

 

 

退職後の生活を、今の高齢者と比べると

  1. 今の高齢者よりも悪くなっていると思う 38.3%(36.4%)
  2. どちらかと言えば今の高齢者よりも悪くなっていると思う 24.6%(33.6%)
  3. 今の高齢者と変わらない程度の生活は送れると思う 11.5%(13.8%)

 いずれも前回と大きく変化はありませんが、1位と2位の「今よりも悪くなっていると思う」と「どちらかといえば悪くなっていると思う」との回答の合計は62.9%におよびます。

 

公的年金は安心できるか

  1. 不安だ 49.5%(53.0%)
  2. あまり安心できない 30.6%(35.9%)
  3. まあまあ安心できる 7.9%(5.8%)

 上位2つの合計80.1%の人が、公的年金だけでは安心できないと考えているようです。多くの人が、老後の生活が厳しくなり、年金だけでは生活が苦しいと思っています。自分がいつリタイアをしてセカンドライフを迎えるかは、ある程度見通しがつくので、早めにセカンドライフ資金の準備を始めたいところですよね・・・。

 

 

退職後に生活用として準備している資金は(公的年金除く)

  • 必要額平均(希望額) 2,994.2万円
  • 調査結果の平均額 760.1万円
  • 準備額ゼロ円の人の割合 39.7%
  • 準備額1,000万円以上の人の割合 20.0%

希望する資金額「2994万円」に対し、実際にはその約25%しか準備できておらず、理想と現実の大きなギャップが見られます。中でも準備額0円が約4割という結果には驚くとと同時に「あっ、仲間がいた・・・。」と少し安心しました。

 

最後に

老後の厳しさは予想できても、日々の生活や住宅資金、教育資金のやりくりなどで思うようにいかないのが現状です。あるいは「将来」より「今」が大切、と言うひとつの考え方もあるでしょう。ひょっとしてそれが現実なのでしょうか・・・。とはいえ、リタイヤを迎えた時に「あの時、わかっていたのに、準備しておけばよかった」と、後悔するのだけは、避けたいですね。僕の座右の銘というか教訓と言うか、親父が口癖の「大丈夫、大丈夫、問題ない。」の後に来る「まさかこうなるとは思わなかった・・・。」です。なので僕は、このフレーズだけは人生において出来れば使いたくないのです・・・。