松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

これからは「WEB面接」が転職市場では中心になる?

 

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僕も今の会社に転職をしてかれこれ10年になります。因みに現在の転職事情では、なんとWEB面接なるものが増えてきているそうです。実際もうすでに採用の現場では「WEB面接」や「オンライン面接」などが少しずつ広がっているとの事です。

「WEB面接とは、文字どおりWEBを通じて、パソコンやスマホ、タブレット越しに面接をすることをいいます。」海外ではスカイプなどを使った面接がかなり浸透しているのは海外ドラマやニュースなどで何となく理解していました。現に海外にいる留学生や外国の企業に就職を目指す学生が利用するケースが多くなっているようです。国内の採用現場では、まだ多くはないものの、中途採用を中心にオンライン面接を採用する企業も増えているそうです。転職の求人広告には「WEB面接可」を謳い文句にする企業もこれからどんどん出てくるでしょう。

 

今の仕事を続けながら、面接を受けやすいのがミソ

WEB面接は主に中途採用やアルバイトの募集で使われるケースが多いとされています。企業側は当然システムの導入が必要ですが、面接される学生のほうは、カメラ付きのスマートフォンやパソコンさえあれば、簡単に面接を受けることができるのです。現場の声としても「海外ではWEBで面接するのが当たり前の時代。人手不足の中、単に『会社に来てもらう』だけでは、人材確保は難しい」と言うのが現状だそうです。今後は対面面接のほかに、WEB面接を採用の選択肢のひとつとして加えていく企業がどんどん増えてくる事でしょう。

それに面接を受ける立場からのメリットは、何といっても移動時間を省くことができることです。志望する企業が遠方にある場合や、転勤中で遠方にいる人が、転職先を探す場合、WEB面接はかなり効力を発揮するのではないでしょうか。それに、転職希望者の中には、今の仕事が忙しくて平日に休みを取ることが難しい人も中にはいるはずです。仕事をしていれば、どうしても面接は就業後で、面接を始めるのはかなり遅い時間になってしまいます。採用する会社側にとっても、遅い時間帯の面接は負担かもしれません。将来的にはWEB面接を活用し、車の中や喫茶店などで、面接を受けるケースも出て来るという訳です。

 

 

究極のお手軽面接in自宅

さらには自分の家で面接を受けるというケースも多くなっているようです。いつも生活している場所のため、リラックスして面接を受けることができるのがポイントです。志望先の会社の会議室では、アウェイ状態で勝手がわからず、緊張した中で、面接官の質問に答えなければならないが、文字どおりホームであれば、自分のペースで話をすることができるという事ですね・・・。実際にWEB面接を経験した人達によると対面ではなく、画面を通すことで、本音で話せるという人が多かったようです。ただ、あまりにもリラックスしすぎるというのは禁物だと思います。

あくまでも基本は対面の面接と同じなので、Tシャツ1枚で受けるというのではなく、きちんと面接に行くというスタンスで望まないとアウトだと思います。自宅の場合、画面を通して、部屋の中も相手にわかってしまうので、人事担当者からすれば、そうした素の部分も含めて人物を判断することができるかもしれません。また、あまりにも見せられないような部屋の場合は、壁をバックにするなど多少の演出が必要になるでしょう。それと技術面の問題もクリアしておいたほうがいいでしょう。Wi-Fiなどの電波状況が悪い場所では、映像が途切れたりする場合があります。そうした接続環境については事前に確認しておくことも成功の秘訣だと思います。面接中の音声を聞き取りやすくするために、ヘッドホンなどを活用するのもひとつの方法だと思います。

 

 

面接現場をブラックボックスにしないこと

WEB面接に関しては、企業側にとってもメリットは大きいとされています。前述のとおり、本音の話を聞きやすいということもありますが、WEB面接の状況を録画することで、次の面接や判定会議での参考にできるという点が大きいということでしょう。さらに言えば、動画を5分でも見れば、文章では伝わらない部分も確認ができ、面接官がどんな質問をしたかについても確認することができます。要するにブラックボックスになりがちな面接現場をマネジメントすることもできるのです。さらに面接の進捗管理画面や、面接時にヒアリングシートを表示する、といった機能を付けることによって近い将来にはAI(人工知能)を活用して、面接の様子を解析するシステムも可能になるのです。そして、こうしたWEB面接は転職情報会社を中心に導入が進んでいます。一部の求人情報サイトではすでに、オンラインビデオ面接機能を導入し、多忙な管理職層の面談実施の可能性を広げることに一役買っていると言えるでしょう。

 

 

最後に

国内の新卒採用の現場では、導入事例はまだまだ少ないものの、WEBによる会社説明会はかなり普及してきているようです。リアルタイムで中継する説明会では、チャット機能を使って質問を受けつけ、双方向のコミュニケーションまで出来るようになっているそうです。まだまだ売り手市場が続く中、これまでと同じように「会社に来てもらって説明会や面接をする」だけで、人材を確保するのは難しくなっていると言う事でしょう。そういう意味でもWEB面接など新しいツールを使い、間口を広げていくことが求められているのかもしれません。

参考資料 :東洋経済