松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

右と左をとっさに判断できない「左右誤認」とは

 

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車の助手席でドライバーに道案内してあげる時に、右に曲がって欲しいところで「次の信号を左」と言ってしまい、車が左折するまで「右と伝えた」と思い込んでいた・・・。なんて経験はないでしょうか?僕は、お恥ずかしい話たまにあります。

左右誤認は病気ではないけれど

ちなみに右と左をとっさに間違えてしまうことを『左右誤認』と呼ぶそうです。もちろん病気ではないので、正式な名称はなさそうですけどね・・・。例えば、エレベーターに乗った際、【開】と【閉】を間違えてしまったり、エスカレーターのことをエレベーターと言ってしまうことも感覚的には同じだと考えられています。理解はできているのに、瞬間的に判断ができずに迷ったり、間違えてしまうという訳ですね。

 

 

左右を使い分ける人にその危険性が見られる?

一説によると、左利きを右利きに矯正した人に多いとか。字を書くのは右、ボールを投げるのは左というような「使う手」が混ざってしまっている人もなりやすいらしいです。因みに僕も幼少の頃は、左利きで鉛筆と箸は、何とか右で持てる様になりましたが、ボールを投げたり、ハンマーを持つ手は、未だに左ですね。自転車やオートバイも本来進行方向の右側に立ちたいのですが、サイドスタンドが左側についている為、これも頑張って矯正しました。

 

 

幼いころに矯正されたことを覚えていないかも

心理学の専門医によると世界的には全人口の10%ほどが、左利きとして生まれてくるそうですが、日本は「書」の文化と言う事もあり、例えばハサミなどの日用品の構造、自動改札機のコイン投入口の位置など、左利きだと不便も多いため、幼いころに矯正されたことを覚えていないまま大人になっている人も多いのではと考えられています。こうした「潜在的左利き」を見分けるひとつの方法があります。当てはまるものがあれば、本当は左利きだったのかも知れない?という訳ですね。

実は左利きだったかもチェック

  • 歯を磨くとき、左手のほうがやりやすい
  • ホウキを持つときに左手が上になる
  • 栓抜きは左手のほうが開けやすい
  • ラクに引き出しを左手で開け閉めできる

 

 

女性は鏡を見ている時間が長いことがネックかも

男性は子供の頃からスポーツを通じて左右を判断する機会があったり、TVゲームのコントローラーで正しく左右の認識ができている一方、女性のほうがそういった機会が少ない上、鏡を見ている時間が長いことも重なり、左右誤認になりやすいともいわれています。日常生活においては、それほど困ることもないですが、前述のように車の運転中に『右、いや左!』となってしまうと事故につながる可能性もあるのである意味危険かもしれません。もし、そんな自覚があるようなら普段から、右、左を強く意識しながら生活する習慣をつけて、とっさのときに慌てないようにすることが大切です。三時の方向は左右どっち?一瞬でも「左?」と思ってしまった人は要注意ですね・・・。

 

 

最後に

僕は20代の頃、大阪のとある割烹料理屋で働いていたことがあります。その当時左利きの僕は、洗い物でも何でもとにかく力のいることはすべて左手を使っていました。そんなある時のことです大きな寸胴鍋を何時もの様に左手でゴシゴシ洗っていると先輩がそばに来て「左手を使うのを止めなさい!」と言われました。そして何故かと尋ねると「それは見苦しいからや!花板がお客さんの前で魚を下ろしたり料理を盛り付けたりする時、違和感を感じるからや。見て楽しんでもらえるきれいな仕事が台無しになる。だから常々そうならない様絶対に左手は使うな!」と言う指導でした。今の時代それが通るかどうかは、分かりませんが今でも「なるほどな~」と思っています。話は少しずれましたが、左右を意識する事は日常生活において、そうそうないかと思いますがそれでも車の運転時に間違うと、とんでもない事になるので僕もこれから気を付けようと思います。