松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

現代版わら葺きブタさんの金欠スパイラル

 

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商売をしていると世の中の浮き沈みをもろに受けることがあります。ある程度計画的に堅実に事業をしていれば体力もそれなりにあるので少々の揺さぶりには、ビクともしません。ただ、三匹の子ブタにあるような、わらの家だと世の中という狼にひと吹きで飛ばされてしまいます。例えば現代に置き換えると「知らないうちに無駄づかいする、借金を返すために借金をする、空いている時間をぼんやり過ごす」など僕のイメージではわらの家のブタさんはこんな感じです・・・。そしてこの慢性的にお金がないと感じているブタさんのような人に限って、自覚のないままお金がなくなる、貯まらない生活を送っていることが多いと思います・・・。そこで今回は、そんな現代版わらの家のブタさんにいくつかの注意をしたいと思います。

 

お金がない時にブタさんがしてはいけないこと

冷静に考えると常識の範囲ではあるものの、盲点となっているブタさんの金欠習慣を見直すことで、負のサイクルから抜けだす突破口が見えてくるかも・・・。

負債の返済のためにさらに借金する:今払えないものは先にも払えない

家賃や光熱費、クレジットカード、車のローンの支払い期限が迫っているからといって、さらに借金をかさねてしまうなど、ありがちなパターンですが、当然ながら負債が雪だるま式に膨らんで行きます。今支払うべきのものを支払えないのであれば、この先払える可能性は極めて低いのです。なので、今することとして、さらなる借金を重ねる代わりに、まずは借入先の銀行や企業、あるいは専門家に相談し、負債を増やさない対策を講じるべきでしょう。レンガのお家に住むブタさんが良いでしょう。

 

 

支払いを滞納する:返済が遅れれば遅れるほど借金は増える

クレジットカードや融資の返済遅延損害金は非常に高いです。延滞期間が長引けば長引くほど、金利で返済額が大きくなります。それに延滞の記録が残り、信用が落ちるという損失も懸念されるのです。そうなる前にこの場合もやはり借入先の銀行や企業に支払い期限や返済額を相談することで、最悪の事態を防ぐことができるのではないでしょうか・・・。

 

 

気付かないうちに無駄づかい:ちりも積もれば山となる

お金がない時には特に気をつけて節約する・・・。当たり前のことですが、改めて見直してみると気付かなかった「無駄づかい」に気付くはずです。例えば「ケーブルTVやオンデマンドなど、動画配信サービスは本当に必要なのか?ジムに通い続けなければ生活に支障をきたすのか?出勤前の日課である一杯のコーヒーがなければ働けないのか?など、たかが一杯300円のコーヒーといえども25日で7500円、1年間で9万円です。電気のつけっぱなしや水のだしっぱなしに気をつけるだけで、年間何万円も節約できるといわけです。見えない無駄遣いを意識することは、思っている以上に節約につながります。

 

 

自由な時間を無断に過ごす:暇があるなら少額でも稼ぐ

お金の心配がある時にぼんやりと時間を過ごしていると、ついつい浪費に走ってしまったり、気分がふさぎがちになる事もあるでしょう。例え少しでも空いている時間があるのならば、その時間を利用してお金の稼ぐ方法を模索しよう。パートタイムや短期バイトで稼ぐ金額が例えわずかでも、生活費や返済の足しになることは間違いないでしょう。但し副業禁止の環境ではダメですけどね・・・。

 

 

ギャンブルに走る:一攫千金という発想をやめる

負債に苦しむあまり、今このギャンブルで大勝ちしたらすべてが解決すると手元に残っていたお金をすべて賭けごとに浪費してしまう・・・。負債の額は様々であれ、賭けごとに勝ったお金で全額負債を返済したという話は滅多に耳にしません。要するに実現する可能性が極めて低いということなのです。人は、負けるとさらにむきになって勝負を続け、気がつけば元の何倍にも借金が膨れあがっていたということになりかねません。

 

 

 

生活スタイルを変えない:お金を使う生活習慣から抜けだす

今お金がないということは、これまでお金がなくなる生活を送っていたということです。長年続けてきた習慣から抜けださない限り、経済状況が改善される望みは薄いでしょう。浪費していたり、収入に見合わない生活をしていたりと自覚しているのであれば、今すぐ無駄のない、収入に見合った生活に切り替えるのです。どうしてお金がないのか分からないというのであれば、まずは家計簿をつけて支出を見直すことから始めてみましょう。大まかなお金の動きを把握するだけで、何をどう改善すればよいのかが見えてくるでしょう。

 

 

まったく貯蓄しない:経済的な余裕がないを言い訳にしない

お金がないので貯蓄ができないという考えが、長期的に見た場合マイナスにしか作用しないことは多くの専門家が指摘しているのです。特に負債をかかえているのであれば、貯蓄に回せるお金がないのも当然のように思えますが、果たして本当にそうでしょうか・・・。例え負債を返済中でも必要な助けを得て計画的な返済をしていれば、いずれほんの少額でも貯蓄に回すゆとりが見つかるかも知れません。いつまでたっても貯蓄できないという習慣を身につけ無いようにしましょう。実際にに苦しい生活をしていても節約できる点を見つけることで、少しづつ貯蓄の習慣をつけていく。最も良くないのは貯蓄しないことではなく、貯蓄しようとしないことなのです。

 

 

最後に

最終的には、やはり必要に応じて専門家に相談することがいいのかもしれません。どうせ貯めるお金も返すお金もないからと諦めていると、いつまでたっても現状から抜けだせないでしょう。なぜお金がないのか、どうすれば貯蓄できるのか、どうすれば負債を減らせるのか、今自分が置かれた状況をしっかり把握して、対応策を立て実行に移すことで、多少の時間はかかるかもしれませんが突破口は必ず見えてくると思います。なので現代版わら葺きブタさんは上記の内容を是非参考にしてレンガのお家にシフトしていきましょう。