松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

借金を頼まれたら間髪いれずに断りましょう

 

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年末になると色々物入りでお金が沢山いるのは、どの家庭でも同じでしょう。財布の中を気にせず年末年始を過ごせる人もいれば、「このままだと年が越せない」なんて不安を抱えている人もいるかと思います。そこで展開されていくのが、借金です。今は、誰にも知られずカードローンやノンバンクのキャッシングなどで人に頭を下げずにお金が借りられます。その昔は、そんな便利なものが無く嫌な思いをしながら頭を下げてお金を借りたものです。「無いから借りる。」「返せないからまた借りる。」無限に借りれる訳でもないのに手軽というだけでカードローンに手を出し負のスパイラルに陥る事も大いにありうると思います。今回は、そんなお金の貸し借りについて考えてみました。カードローンではなく、友人や、知人に直接借りる設定にしてみました。

 

借金を頼まれたら期待を持たさずスパッと断る

「お金を貸してもらえませんか!すぐに返すから・・・。」友人・知人から言われたとします。困っている時はお互い様で、助けてあげたいものです。しかし、お金に関しては別です。貸すのを断ると人間関係が壊れると思う人もいるでしょうが、実際は逆です。貸し借りをすることで人間関係が壊れるのです。そもそも本当に大切な存在だと思っている人のところへ、借金の依頼をしに行くでしょうか?お金を借りる人は、貸してくれる人がいたら誰でも良いと心のどこかで思っています。もし自分のところへ依頼してきたなら、お金がありそうとか断られないだろうなど、要は都合の良い人だと思われているだけなのです。

 

 

心を鬼にしてきっぱり断る優しさを持つ

借金を依頼されたら、間髪入れずに完全に断ることです。「お金は何があっても貸さない主義」「親から友人とお金の貸し借りは絶対してはいけないと言われている」等です。「お金がない」と言うと最悪の場合「キャッシングできるはず」とか「親(身内)に頼んで」などと返ってくるの可能性があるので絶対に避けた方が無難でしょう。少しでも期待させてしまうと尚更断り辛くなるので、頼まれた時には間髪いれずにNO!と言うべきです。どうしても断れない時は、貸すのではなくあげた方が良いです。勿体ないと思う人もいるかもしれませんが、貸したとしてもほとんどの場合お金は返ってきません。可能性が低いのに返ってくるのを期待して待ち続けるのは辛いですし、返済を催促するのも辛いです。お金を受け取ったことに感謝してくれるような人なら、あげたとしても返してくれるものです。因みに、一緒に飲みに行って、小銭がなかったり財布を忘れたりして払えなかった分を立て替えるくらいのことは、貸し借りしても特に問題はないでしょう。それでも毎回では困りますけどね、何れにせよ数千円程度ならおごりおごられるのも友人としての許容範囲でしょう。

 

 

経済的に余裕のない人が増えている現実

借金に関係のありそうなあるお金の統計を少し見てみましょう。下記の数字は世帯当たりの平均所得の推移(1985年~2014年)を表したものです。

平均所得
  • 1985年(昭和60年)493.3万円
  • 1994年(平成6年)  664.2万円
  • 2014年(平成26年)541.9万円

1985年(昭和60年)に493.3万円だった平均所得が、1994年(平成6年)には664.2万円へ10年で171万円も増えました。しかし、1994年を境に減り始め、直近の2014年には541.9万円となり、20年で122万円も減ってしまいました。月単位で考えたら10万円のマイナスであり、経済的に余裕のない世帯がかなり増えていると考えられます。収入が大きく減ってしまった場合、それに合わせて支出を大きく減らすことができれば良いのですが、実際問題かなり難しいものです。一度上がってしまった生活水準を下げることは、相当な覚悟が必要だからです。支出を収入よりも少なくできなければ貯蓄を切り崩していくことになり、貯蓄がなければ当然借金をすることになります。

 

 

貯金のない世帯はの台所事情

貯蓄のない世帯は不測の事態が起きた時にやりくりできなくて、借金に頼ってしまうことになりやすいです。厳しい経済状況が続いていることで収入も貯蓄も厳しい状況にあり、借金をしないと生活が成り立たない人も多いのではないでしょうか。借金が本当に必要で返済可能なら、借金をすること自体は特に問題ありません。ただ、借りる場合でも教育ローンやリフォームローン等の低金利なローン商品や公的融資等に限り、高金利なローン商品や他人から借りるのは極力避けるべきです。

 

 

最後に

お金を貸すと、お金が返ってくるまで場合によっては、とても辛い日々を送ることになります。約束通り満額返ってくるのか常に心配であり、借りた人がそのお金で遊んでいようものなら、相当腹立たしい事です・・・。遊びたいのを我慢して頑張って貯めたお金は、他人に貸すために貯めた訳ではありません。自分のために使う目的があって貯めたお金のはずです。結局のところ貸しても辛いことばかりなのです。なので何度も言うように借金を頼まれてもすぐに断るようにしましょう!それに生活に困窮している人に対しては様々な助成制度があります。なので、そのような人からもし借金を頼まれたら、市役所等へ相談するようアドバイスするのも本当の意味での優しさかもしれません。