松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

自分の持つ悪いこだわりを捨てる

 

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今日の殺人的暑さでバイクの持ちこみ車検に行っていた僕は、危うく干物になるところでした。普段から言うように春と秋のみを好む僕としては、この過酷な季節命をやり過ごすのは至難の業なのです。しかしながら一日中炎天下の中で仕事をしている人に比べたら罰が当たる話ですよね。さて、話題をコロッと変えまして僕は、1年365日Tシャツを着て過ごしています。アンダーウェアではなく一張羅です。なのでこの季節は、当然Tシャツ1枚で問題ありませんが、そして天敵の真冬でも屋内は、だいたいTシャツなのです。もちろん外出時は、何か羽織りますが何故かTシャツがスタンダードなのです。超寒がりの癖にですよ・・・。だから僕のクローゼットには、ほとんどジャケットやブルゾンしかないのです。いったい何にこだわっているのと聞かれれば、「特に」としか思いつかないんですけどね。強いて言えば、「まとわりついてくる感じがイヤ!」くらいかな・・・。そこで今回は、こだわりについて少し考えてみたいと思います。

 

こだわりを見直すターニングポイント

こだわりが強い人は、自分なりの考え方が確立していたり、他人の意見になびかないという意味で、解釈されることが一般的に多いようです。しかし、こだわりは時として固定観念の塊となり、新しいものの見方や考え方を受け入れられなくなる原因となります。自分の成長を止めず、新しい考え方や、自分の新しい可能性を見出そうという人にとっては、こだわりは捨てたほうが良い場合もあるということです。たとえば電車での優先席には絶対に座らないようにしている・・・。というこだわりを持った場合、優先席は席を譲るべきだが、そうでなければ譲らなくてもいい・・・。という発想になりかねないのです。しかし、そもそも優先席であろうとなかろうと、お年寄りや妊娠している女性がいれば席を譲るのが本当のマナーであり、電車もバスもすべてが優先席だと考えれば、誰がどこに座っても問題が無く、いつでも席を譲ってあげる・・・。と柔軟に考えることができます。要するに自分の考え方にこだわりすぎると、そういう本質的なところに考えがいたらなくなるということです。

 

何事も楽しいのは最初だけ

たとえ高級住宅に住んでもタワーマンションに住んでも、うれしいのは最初の頃だけです。すぐに日常となって感動は薄れるものです。高額所得者になったとしても最後には、意外と普通の木造アパートに住んだりするんです。そうなると固定費の割合が下がり、別の用途にお金を使うことができる訳です。そういった考え方ができれば全く問題無いのですが、どうしてもこだわりを捨てられない人の場合は、少々問題です。その代表的なタイプが、いわゆる「ニート」となります。ニートは、世間一般的には社会的弱者だと思われていますが、ある反面困った特長もあるのです・・・。それは、自分の価値観が絶対だと信じている。信念の持ち主で言い換えれば、超ガンコ者なのです。その超ガンコ者の人たちは、自分の考え方を少しでも否定されることに耐えられないのです。だからそういう否定されそうな場面に直面しなくて済むよう、自分だけの世界に逃げ込んでいるようです。

 

否定される事を極端に嫌う

たとえば、仕事をしていて、自分が考えた段取りで進めたいのに組織で仕事をする限りはこうしてくれと言われたりすると、「自分を否定された・・・。」バイトで休日申請した日にスタッフが足りないから出勤してくれないかと言われたら、「自分が人間として軽んじられているのでは・・・。顧客からクレームをつけられたら、「自分自身が叱られた・・・。」他にも自分の言い分が通らないことがガマンできない、自分の価値観と異なることをされたり言われることに我慢できない。結局自分を否定されるのが嫌な人は、他人との接点を断つという極端な行動に出てしまうのです。

 

そもそも誰からも良く見られたい

他人からとてもいい人と思われたり、有能な人と尊敬されたり、できる人と高い評価を受けたりと思われたい意識が極端に強いのも、ニートの特徴だそうです。とにかく自己イメージに対する思い込みが強く、他人の前で自分が認められないことに対して強い恐怖を感じるそうです。最後には、こんなことをすると、こう思われてしまうのではないかと過剰な不安感となり、外界との関係を断つことでラクになろうとするそうです。そして、そういった人たちは自分の価値観や考え方にこだわりすぎる人たちだとある意味言えるかもしれません。要するに自分の考え方を否定されるのを怖がったり、他人の目が極端に気になるという傾向は、多くの人が持っているはずです。たとえ自分の考え方が否定されても対人関係を考えるのであれば、自分の価値観へのこだわりを捨てることによって交友関係にも良い影響を与えるはずです。

 

類は友を呼ぶ

強いこだわりがある人は、同じこだわりをもつ人を引き寄せます。自分の考え方に自信がなかったり、誰かに認めてもらいたいがために、同じ考え方の人とつるむ習性があるようです。社会でも、職場で愚痴を言う人は、同じく愚痴っぽい人とつるみます。逆に、こだわりが違う人と一緒になると、いろいろ問題が起きます。「性格の不一致」というのがまさにそれで、お互いに自分のこだわりを捨てられないから、相手の価値観を受け入れられないということになるのです。いくら話し合っても平行線。結局はお互いが「なんでわかってくれない・・・?」という事になります。

 

最後に

理想的考えのひとつとして「こだわらないことにこだわる」という考えがあります。自分の価値観は、ともすると固定してしまいがちで、それを相手や社会にも求めるようになってしまいます。それは人間関係や組織との摩擦を生み、ストレスとなるのです。あるいは自分とは違う考え方には反発し、新しい価値観を吸収するという学習能力が低下することにもなります。なので、なるべく自分の考えにはこだわらないようにして、自分よりも合理的で生産的な他人の発想・価値観を受け入れられるように意識しすることが自分の伸びしろを、大きく伸ばすことに繋がると思います。

 

参考資料:1つずつ自分を変えていく 捨てるべき40の悪い習慣(日本実業出版社)