松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

社畜化するサラリーマンの現状

 

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昨年2月から始まったプレミアムフライデーも当初は、結構マスコミなんかで騒がれていましたが、さすがに少し落ち着いてきたようです。それにしてもみんなは本当に毎月最終金曜日は早く退社して、お金をたくさん使いましょうの号令の元プレミアムフライデーをエンジョイしているのでしょうか・・・?だいたいそんな計画が発表された時、多くの人が「何それ・・・?」と思った事でしょう。

給料日後の金曜日の夜に早く仕事を終わらせれば、遊びに行ったり、飲みに行ったりして、もっとお金を使ってくれるはずだと言い出し、強引にプレミアムフライデーを流行らせようとしたようですが、多くの企業にとって月末の金曜日は普通一番忙しい時期なので、早く帰られようもんなら、普通に冷たい目で見られて終わるのが、現状です。なので実際にプレミアムフライデーで早く退社できる会社はほとんど無く、経済産業省が発表しているアンケート結果でさえ、実行しているのは1割という結果に終わっているようです・・・。そこでプレミアムフライデーは流行らないということがわかったので、次なる手段として経団連に要請を受け、経済産業省が考えたのは「シャイニングマンデー」だそうです。これは、日曜の夜までたっぷり遊んでもらい、月曜日を午前半休にする。それがシャイニングマンデーです。だんだん何でもありになってきました・・・。

 

笛吹けど踊らないサラリーマン

日曜日をたっぷり遊んで、月曜日を午前半休にする。こんなのはわざわざ日にちを決められて、「はい、この日の午前中を休んでください」と言われる筋合いはありません。そもそも有給を消化することさえ困難なのに、休みたい時に休ませてもらえず、みんなで一斉にシャイニングマンデーと言いながら、べつに休みたいわけでもない月曜日の午前中に休まされても、仕事の効率が上がる訳がないと考えるのが普通でしょう。多くのサラリーマンが月曜の朝に気合いを入れるルーティンをしています。どんなに疲れていても、どんなに面倒臭くても、月曜の朝から気合いを入れて仕事をするため、気合を入れているはずです。それをある月曜だけ強制的に「午前中は休め」と言われるのですから、無茶苦茶ですね・・・。

 

ブラックフライデーがヒントに

実際、今はまだシャイニングマンデーを検討中という段階なので、正式に始まると決まったわけで無いようですが、そもそもこういうものは誰もが嬉しいと思わなければ正直流行るのは、難しいでしょう。それにもともとプレミアムフライデーは、全国のサラリーマンに消費してもらうことが目的で、お手本になっているのはアメリカのブラックフライデーだとされています。アメリカには1年に1回、11月23日のサンクスギビングデー(感謝祭)の後の最初の金曜日からクリスマスまでのバーゲンセールに消費が集中します。各店舗がバーゲンをして、1年の売上のうち半分くらいがブラックフライデーから始まる約1か月ほどに集中するそうなのです。そして、これを日本版としてアレンジし、人々の消費を煽ろうとしたのがプレミアムフライデーなのです。

 

社畜化する労働者は確実に増えている

今、日本は着実に社畜化が進んでいると言われています。その根拠として、密かに導入されつつある2つのサービスがあります。それは、経営者からすればある意味画期的なのかもしれませんが、労働者からすれば、わずかな息抜きさえ認めない恐ろしいものです。一つは、労働者が眠そうな顔をした瞬間、それをAIが判断して、眠らないようにエアコンの温度を低くするというサービスです。

これはダイキン工業とNECが、オフィスでの眠気を防いで仕事の能率アップに役立つ空調制御システムを共同開発したものです。効率を重視して仮眠室を備えた会社が注目される中、「寒くて眠れない」という環境を作り出すことによって、半ば強制的に社員を働かせようというサービスのような気がします。そしてもう一つは、もうすでに導入している会社も有ると聞きますが、社員のパソコンを常時監視し、仕事と関係ないページを見ている時には上司に報告するサービスです。たとえば、興味のあるニュースを聞き、思わず仕事の手を止めてニュースをチェックしようものなら、それはすべて上司に報告され、「ニュースを見ている暇があったら仕事をしろ!」と怒られることになるのです。

 

どんどん簡素化する会社の環境

最近は、スマートフォンの影響か若者がテレビを見なくなったと言われています。そして、これからは徐々に会社の形が変わってくると考えられています。スマートフォンやノートパソコンさえあれば、物理的にはどこでも仕事をできるので、わざわざ会社に行ったり、わざわざ無駄な社内資料を作ったりする必要がなくなってきています。そうなると通勤時間は無駄と言う事になるのです。自宅で作業ができるのなら、会社が支払う交通費も必要なくなりますし、何よりも通勤している時間が無駄になります。

そしてこの時間はある意味会社のために拘束されている時間にもかかわらず、労働時間としてはカウントされていないのが、ほとんどでしょう。そしてそのほとんどの人がゲームをして過ごしています。ゲームをしている時間に生産性はなく、わずかな「楽しさ」は得られますが、人生を無駄に浪費しているとも言えます。現実は常に進化しているので、世界の大きな流れで言えば、近い将来必ず会社に出社して仕事するのではなく、必要な時にしか行かないものになると思います。なので、スマートフォンやタブレットPCを使って資料のやり取りをするだけで給料がもらえる、自由な働き方をする人が確実に増えて来るでしょうね・・・。

 

最後に

AIに支配されるなんて事は、今の段階では非現実的ですが、必ず将来どっかのタイミングで必要な人材必要でない人材と振り分けられAIがその間に入り社会が形成されていくような気がします。現に接客を必要としない商品が自動販売機という形で予に出回っている現実があります。そしてその形も拡張し続けています。もう接客といったポジションの仕事が、どんどんロボットに奪われているのです。なのでのんびり社畜で収まっていないで、「自分の代わりは絶対にいない!」と言うポジションを確立して社会で生き残る術を身に着けましょう。