理想の歯磨き回数は1日何回なのか
事あるたんびに出てくる歯磨ネタ。つい最近も書きましたが、今回は歯の重要性について、歯の磨き方というか磨く回数についてふと疑問が膨らみ好奇心が沸いて来ました。もともと僕は、職場でも歯を磨く環境があるので1日3回磨いています。正しいかどうかは、分かりませんが質より量で磨いています。ところで一般的にはどんなもんでしょう・・・。僕のように1日3回磨く人もいれば、 忙しくて昼食後磨けなかったり、歯磨きする前に疲れて夜眠ってしまったりと様々だと思います。それでは、理想として歯の健康を保つために、1日何回歯磨きするのが正しいのか、改めて調べてみる事にしました。
寿命まで20本以上の歯を残す為の心得
食事をしたあとは、歯を磨きましょう・・・。なんて小さい頃から、よく言われたものです。そして誰もが一度くらいは言われた事があるんではないでしょうか。もちろん、その大切さはよく理解しているつもりです。一度、生え揃った永久歯は、生え替わる事なく一生使うものですからね・・・。厚生労働省が推進する口腔ケア8020運動では、「80歳になっても20本以上、自分の歯を保とう」と言う運動です。変化球無の直球運動です・・・。この運動で言われている20本は、入れ歯無しにものを食べられる目安という意味です。
歯の本数より深刻な日本の歯周病
2016年の調査では、80歳で自分の歯が20本以上ある人は、口腔ケアの認知が高まったこともあり5割以上にのぼったそうです。しかしその一方で、日本人の成人の8割が歯周病にかかっているといわれています。僕が教えてもらった情報が正しければ、歯周病は、口の中で細菌が繁殖し、歯茎を炎症させる病気です。初期段階では自覚症状があまり無く、悪化すると歯茎以外にも炎症が広がり、歯が抜けてしまうのです。歯周病は全身に影響を及ぼすことも知られており、脳梗塞や心筋梗塞など、脳や心臓の病気になるリスクを高めるという報告もあるそうです。風邪は万病の元といいますが、歯周病も似たような感じですね・・・。
回数よりも質 歯垢が落とせれば1日1回でOK
それでは、いよいよ確信に迫ろうと思います。そもそも歯の健康を保つためには、できるだけ多く歯磨きを行った方がいいのでしょうか・・・?答えは NO だそうです。歯科医によると、歯の健康を保つために必要なのは、歯磨きの回数ではなく、「質」なのでした。詳しく説明すると、1日に何度も歯磨きをしていても、歯垢が取れていなければ意味はないのだそうです。逆に、しっかり歯垢が落とせているのであれば1日1回の歯磨きでも OK だそうです。そしてその1回の歯磨をするベストなタイミングは、夜寝る前だそうです。就寝中は、唾液が減り、口の中の細菌が一番増える時間帯だからなのです。この時に歯垢があると、虫歯や歯周病が進行しやすくなるようです。なので、寝る前に口の中を清潔にして、就寝中の細菌増殖をできる限り抑える事が重要なポイントなのです。
正しい歯の磨き方マニュアル
まず、歯垢をきちんと落とすには、正しい方法で歯磨きすることが大切です。歯磨きの仕方は小学校の時に習って以来という人も多いのでは、無いでしょうか・・・?因みに僕は、お恥ずかしい話つい何年か前にも歯の模型と歯ブラシを使って歯磨の手ほどきを受けています・・・。
正しい歯の磨き方
- まず最初にうがいをします。
- ポイントとして歯ブラシはえんぴつを持つように軽くにぎる。
- 歯ブラシの表面を歯に当て、1箇所20回以上細かく動かし、歯1本1本を磨く。
- 歯茎に近い部分は、歯茎に対して45度の角度で歯ブラシを当てて磨く。
- 歯ブラシが届かないところは、極小のヘッドがついた歯ブラシを使って磨く。
- デンタルフロスなど、歯ブラシではない道具を使って歯間の歯垢を取る。
- 最後にうがいをして終了
本気で磨けば軽く20分は掛かる
ひと通り、正しい歯磨きを行うと、1回の所要時間は約20分くらいはかかるとさえています。長時間磨くことがよいとは思いませんが、丁寧に磨くことで歯垢の磨き残しが減る可能性は高くなります。更に慣れてくると時間も短縮できるでしょう。ポイントとしては、力を入れずに小刻みに歯を磨くことだそうです。そして歯ブラシだけに頼りすぎないことだそうです。あと凝りだすと、どんなに丁寧に磨いても、普通の歯ブラシだけでは限界が来ます・・・。タフトブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどのグッズを用いることで、磨き残りがぐんと減少します。また、手で磨くのはおっくうという人は、電動歯ブラシを活用してみましょう。僕は、歯ブラシのほかに歯間ブラシを二種類使って磨いています。奥さんの実家では、電動はブラシを何年も前から愛用しているようです。
最後に
歯には、神経も通っています。美味しいものを口に入れた瞬間から食感や食材の温度といったものが、舌で味わう楽しさと重なり堪能した気分や満足感が生まれるものと思います。そこで神経の通わない入れ歯やインプラントでは、やはり同じ美味しいものを食べても、どこか味気ない様な気がします。そう思うとやはり面倒がらず本気でオーラルケアを考えてみればどうでしょう。