松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

歯が抜けるのと寿命の因果関係

 

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以前から僕は、死ぬまで自分の歯で食べ続けたいという強い願望があり歯の定期健診その時は、必ずフッ素加工をしてもらい普段は、一日3回歯磨きし、歯間ブラシにリステリンでくちゅくちゅペッ!です。それでも最近は飽き足らず、今話題のドクターオーラルホワイトニングを購入。さらには、リステリンホワイトニングまで買っちゃいました。もともとヘビースモーカーだった僕は、歯茎の血色も悪く、歯もヤニとコーヒーや茶渋でお世辞にもきれいとは、いえませんでした。しかしタバコをやめてオーラルケアを熱心にするようになって歯茎引き締まり、血色が戻り健康的なピンク色になりました。そうなると人間欲が出ます。「歯を白くしたい!」となる訳です。ふたつとも今使っている最中ですが、今のところ劇的感は、正直感じられません。ただ、味に関しては、ドクターオーラルホワイトニングの方が、優しくていいですね・・・。リステリンのほうは、結構来ますね。良薬口に苦しというくらいでリステリンの方が、聞きそうな感じがしますが、磨いたあとの爽快感は何ともいえません・・・。いずれにしても歯を大事にするための試みなのです。それでなくても僕たちの歯は、加齢とともに少しずつ抜けけると言われ、親知らず以外の歯28本が、高齢になっても全て残っている人はほとんどいないとも言われているのです。そもそも歯を失う大きな理由の一つが歯周病だといわうのは有名な話ですが、口の中のケアと肺炎には関係があることは、全く知りませんでした。なんと、残っている歯の数で肺炎死のリスクがわかるかもしれないという研究論文が出ているというのだから驚きです。そこで今回は、オーラルケアをおろそかにすると痛い目に遭うかもしれない・・・。について考えてみました。

 

いくつになっても自分の歯で食べたい

世の中には80歳になっても自分の歯を20本以上保とうという「8020運動」というものがあるそうです。日本歯科医師会が中心になって設立した8020推進財団が提唱している運動で、厚生労働省の調査によれば日本人の歯の喪失率と本数は減少傾向にあるそうです。8020運動が威力を発揮しているようです。それでも減少傾向にあるとはいえ、自分の歯(永久歯)を1本でも失った人の割合は、以下のようです。

 

  • 50~54歳で61.5%
  • 60~64歳で79.2%
  • 70~74歳で87.4%
  • 80~84歳で93.8%

 

因みに失った歯の平均本数は、

 

  • 50~54歳で2.0本
  • 60~64歳で4.6本
  • 70~74歳で8.6本
  • 80~84歳で12.9本

 

80歳以上の高齢者では約半分の歯を失っていることになるのです。当然、歯にも寿命があります。70歳前後になると自然に抜ける歯も出てくるといいます。それ以外の抜ける原因は、主に歯周病と虫歯だそうです。厚生労働省のホームページ歯の喪失の原因によれば、40代から歯周病による歯の喪失が増え、全体として60代に抜歯本数のピークを迎えると言われています。歯の寿命を長くするためにはどうすればいいでしょうか。前述した8020推進財団のホームページによれば、僕のように定期的に歯科検診を受け、自分の歯の健康状態を把握し、細菌が繁殖しやすい歯石などを除去し、歯周病などの治療を受けることなどが重要だと言っています。また、出来る事なら口の中を清潔に保ち、適正な歯磨きや歯肉マッサージ、食事の際の咀嚼(そしゃく)回数なども気をつけるべきポイントだそうです。

 

 

タバコは歯周病のリスクを高めている

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歯周病は単に歯を失うだけではなく他の病気になるリスクも高めていると言われています。たとえば糖尿病がそのひとつだそうです。歯周病は2型糖尿病と糖尿病性腎症の凶悪なリスク因子だそうです。他にも脳卒中などの心血管疾患との関連も疑われています。また、喫煙も歯周病のリスクを高めています。僕もそうでしたが、タバコを吸う人はそうでない人に比べ、タネレラ・フォーサイシア(Tannerella forsythia)という数多く存在する歯周病菌の中でも最も悪い影響がある菌のひとつである歯周病菌が口の中に多いことが確認されています。いずれにせよ、歯周病が炎症を引き起こし、それが健康に対して様々な悪影響を及ぼしていることには違いありません。そのほかにも肺炎を引き起こすこともあるそうです。なのでとにかく口の中を清潔にするとで高齢者の肺炎リスクを下げる効果が得られると言う訳です。

 

 

残った歯の本数と肺炎死の関係とは

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研究者は、2001~2006年のデータ、親知らず以外の失った歯の数、生活習慣、健康状態についてのアンケート調査を行いました。1万9775人のデータをこの研究機関から入手し、肺炎による死亡率との関連を調べてみました。経過観察期間の9.5年の間の肺炎による死亡者は68名だったそうです。その結果、歯を失う本数に応じて肺炎の死亡リスクが有意に上がることがわかったといいます。全ての歯を失った人は半分まで(0~14本)しか失っていない人に比べ2.07倍のリスクがあり、15~27本の歯を失った人の場合は同じく1.60倍のリスクがあることがわかっています。これを1本あたりのリスクに換算すると1.031倍となり、失う歯の本数が増えるほど肺炎死のリスクも上がるようです。

 

 

最後に

歯を失う原因は歯周病だけではありませんが、高齢になってもできることならなるべく多くの歯を残しておきたいものです。若いうちからオーラルケアに気をつけておけば、年をとっても自分の歯で食事を楽しむことができ、それは栄養摂取も含めて様々な病気のリスクを下げるものだと思います。僕の父は、若い頃歯がとても丈夫だと自慢していましたが、当時は愛煙家で歯医者で定期健診など当然受けていないようでした。なので今は、総入れ歯です。なので、父を反面教師にそうならないようオーラルケアに励みたいと思います。