歯ぎしりの破壊力をあなどってはいけない
なかなか行けない歯周疾患の検診「保険を使わずに受診して下さい。」と会社から言われているのでそうしますが、検診だけで4千円~5千円かかるそうです。それにしても指定歯科医院を調べてみると改めて歯科医院の多さに驚きます・・・。今やコンビにより多くの歯科医院が開業しているそうですからね・・・。因みに2018年春の調べによるとコンビニが約55,000件に対して歯科医院は、約70,000件だそうです。話を戻しまして歯周疾患の検診も大事ですが、歯自体のメンテナンスも気になるところです。たまにガムなど、粘着性の高い食べ物を口にした時、被せものが、食べ物と一緒に引っついて外れたりするケースがあります。それに当然すり減ってもくるでしょう・・・。自分で寝てるときは、分かりませんがひょっとしたら歯ぎしりなんかで歯にダメージを与えているかももしれません。そこで今回は、そんな既存の歯について考えてみる事にしました。
歯や被せものにダメージを与える恐怖の歯ぎしり
仮に歯ぎしりが頻繁に起こると、衝撃で歯の表面にヒビが入りやすくなるそうです。場所によっては、歯の表面を自己修復する「再石灰化」が間に合わなくなり、歯の根元がえぐれるように削れてきたり、歯の先端が一部欠けたり、歯と歯の間に虫歯が出来やすくなったりすることもあるそうです。同様に差し歯の表面の樹脂やセラミックなども、長期間歯ぎしりのような衝撃を受けると、当然、少しずつダメージを受けるでしょう。歯医者さん曰く、樹脂では金属との境目から白い部分が大きく剥がれ、セラミックであれば大きな剥離はないものの、一部が欠ける程度が多いようです。樹脂とセラミックの耐久性では、特殊な場合を除いて色の変色などを含め、セラミックの方が耐久性が高い傾向にある様ですが、値段も2倍から3倍ほどするそうです。
歯の治療が長い人は要注意かも
すでに前歯に差し歯が数本ある
犬歯間の3本以上が被せものになっている場合、歯ぎしりの影響を強く受けている可能性があるそうです。特に奥歯は歯の治療があまりないのに、前歯にだけ被せものが多い場合は、歯ぎしりによる歯の破壊が起きているかも知れないので要注意。
歯周病はないが歯ぎしりがある
歯周病で歯ぎしりの癖があれば、歯周病が進行して、欠ける前に歯がグラグラしてきます。健康な歯ぐきの状態で、特に前歯を前後に擦り合わせる癖がある場合は、前歯の差し歯を破損しやすくなるのでこれもまた要注意。
被せもので歯並びを修正した
悪い歯並びを被せるとき修正した場合。歯ぎしり運動を無視して、見た目重視の形にすると衝撃が増え、元の形の様になるまで、差し歯を壊し続けることもあるので状況に応じてベストな治療をしましょう。
以前歯が欠けたことがる
歯が欠けたり、以前にもトラブルを起こしたことがある場合は、噛み合わせが欠けた部分に強くぶつかっているためと考えられます。なので、そのまま形を元に戻すと同じ様に壊れることがあります。残りの歯を温存するためにも、医師と相談して早急に対処しましょう。
歯ぎしりによる歯の破壊を防ぐには
残念ながら、歯にダメージを与える歯ぎしり自体の治療法は、現時点では無いそうです。そのため、歯ぎしりをしてしまっても歯を破損せずに済むようなマウスピース「スプリント」を歯科医院で作り、就寝中だけ口の中にはめておく方法をとることになります。これによって、歯ぎしりによる歯の破壊を防止することができます。マウスピースを使用しない一般的な対処法として、他にもいくつか紹介しましょう。
前歯を短く設定する
被せものなどで形を優先すると、噛み合わせからみて余分な部分は欠けてしまいます。見た目に問題があるほど短く見える場合でも、噛み合わせからすると、正常な状態であることが多いのです。
一度欠けたら同じ形は望まない
差し歯が欠けた場合、もしかしたら歯の根が折れて抜歯になっていたかも知れません。運良く欠けただけで済んだと思って、見た目が悪くても噛み合わせ優先の形に変更します。いわゆる歯を削り噛み合せの良い歯並びにカスタマイズするのです。
定期的に噛み合わせの調整を行なう
歯ぎしり破壊が起きない様に被せものを設定しても、歯ぎしりが被せもの以外の歯を摩耗させます。半年~1年で定期的に噛み合わせの調整を行うと、歯ぎしり破壊の予防になるそうです。噛み合わせ優先の形は、歯の位置や上下の歯のバランスなどで決まるため、一般的には見た目がそれほど綺麗に見えないことが多いようです。ただし上下の歯を数多く一度に修正して、噛み合わせと見た目のバランスを修正できることもあるので、病院でよく相談するようにしましょう。
最後に
それにしても歯は、色々問題の要素を抱えていますね。「若いときには、気にもしなかったのに・・・。」という人も多いはずです。歯が、健康でも歯茎がダメならアウトだし、とにかく両方のメンテナンスが大事だと言う事が、自分で書いていて言うのも何ですが、改めて再認識しました。見た目も大事だし、食べる時にもとても大切な歯と歯茎を死ぬまで大切にしましょう。