松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

車のローンに追われる多重債務の兆候

 

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今日は、全国のあちらこちらで夏日を記録しているようで、特に関東地方は軒並み30℃を超えていたようです。因みに今日お昼までに、静岡市清水区では34.2℃、栃木県佐野市で32.7℃、東京都練馬区で32.2 ℃を観測するなど、全国の76地点で最高気温が30℃に達し真夏日となったそうです。ところで話は変わりまして、家の車が最近調子が悪くどうやらクラッチが滑っているようなのです。僕は普段乗らないので、どっちゅことないのですが、奥さんが、通勤で使っているので何とかしないといけません。「じゃ~この際、乗り換えちゃおうか・・・。」と言いたいところではありますが、この春車検を受けたところだし、今回は踏みとどまる事にしました。それに不具合のある場所が、トランスミッションなので、メーカー保証が受けられると判断しました。因みに、僕の判断が正しければ費用は0円ですが、費用が掛かる場合は、箇所が箇所だけに恐らく20万円位は覚悟しないといけませんね・・・。独身で時代だったらきっと躊躇せずに、乗り換えていたと思います・・・。そこで今回は、僕も若かりし頃そうであった様に、踏み止まる事ができず、煩悩のままに決めてしまいがちな車の購入について考えてみたいと思います。

 

車の購入から始まりがちな多重債務スパイラル

多額の借金を抱えている人には、必ずと言っていいある特徴があるそうです。たとえば、車の購入です。20代30代で、お金がないのに、高級車に乗りたがり、貯蓄もできず借金だけが増えていく若者が必ず一定数存在します。僕も若い頃は、例にもれず18歳で免許を取り速攻で車をローンで購入しました・・・。特に地方になればなるほど車は生活必需品となり、車に対するコストは当然高くなります。そこで「せっかく買うのだから・・・。」と若気の至りと言うか全く身の丈に合わない、分不相応な車を買いたくなってしまうのです。

 

車は見栄の張りやすい買い物

くるまは、若い時は特にそうですが一番見えの晴れる大きな買い物です。その理由としては、何といっても内情はどうあれ、 豊かさが他人に伝わり易い事が、挙げられます。そしてキャッシュで購入できなくても、ローンという方法が使えるからなのです。未だ根強い人気のアルファードやエルグランドといった大柄で背の高いミニバンですが、いざ購入するとなると400万円以上する車なので、20代~30代前半では自分の年収より高いということ当然あるでしょう・・・。それでも、ローンさえ通れば、高級車でも比較的買いやすく、簡単に高級車に乗っている格好良い自分を他人に見せることができます。しかしそれが故に、身の丈以上の車を買ってしまい、車にかかるコストがかさみ家計を圧迫させてしまうのです。そこでこのような車がきっかけで、多重債務に陥りやすい人の特徴について考えてみたいと思います。

 

高額車両を望みローンの金利を気にしない

必然的に購入希望車両の価格が高いので、ローンで買っても毎月の支払は高額になります。さらに多重債務に陥る人の多くはもともと貯蓄の習慣がないため、頭金を殆どの場合用意できず、諸経費も含め、全額ローンで買う事になります。すると当然、金利分の支出が増えてしまいまうのです。また、金利の比較をせずに借りやすい金融機関からお金を借りるため、高金利でローンを組むことになりがちです。

 

高級車はランニングコストも割高

高級車は車両本体価格だけではなく部品もたいてい高いものです。タイヤやオイル交換にはじまり、部品によってはかなり高額なものもあるので、修理や車検も高額になってしまいます。車を維持するのにも当然ながらそれなりのお金がかかってしまいます。いくら中古車で購入したからといっても高級車であれば、部品代が高いのは、変わりません。

 

車の維持が出来ずに寿命を縮めてしまう

お金がなければ、必然的にメンテナンスにお金をかけることができません。とくに中古で買えばメンテナンスにはお金がかかる確率が一段と上がります。結果的に車の傷みが早く、事故にもつながりかねないので、車の寿命が短くなり、車のローンが終わらないうちに廃車になる可能性が普通の人より高くなります。実際にペーパーマージンで車を流通させているところは、外装がそれなりに美しくエンジンが、掛かれば商品になります。昔から車やオートバイは、現状販売が業界の常識なのです。今は、さすがにそんなことはないでしょうが、経年劣化で交換する部品が、出続ける乗り物なので、中古車での購入は、それなりの覚悟が必要になります。

 

高級車ともなれば車の生涯コストは4,000万円以上

車にかかるコストが家計にどれだけダメージを与えるか、計算せずに買ってしまうと、確実に負のスパイラルとして働き、ますます生活が苦しくなります。20代から70代まで車を保有する場合、10年ごとに買替えすると仮定しても、200万円の普通車でも車に対する生涯コストは3,000万円ほどかかります。これが300万円~400万円の車になれば当然経費は4,000万円以上かかります・・・。

車に掛かるランニングコスト

  • 毎月かかる自動車保険料とガソリン代
  • 毎年かかる自動車税
  • 数年おきの車検代、定期的に必要になるオイル交換代、タイヤ交換、部品交換
  • 駐車場代、有料道路・高速代等

 

最後に

仮に高額車両の購入が多重債務のひとつの要因になっている事に気付いても、車のグレードを下げたり手離すことができないのは、恐らく、貧しさが他人にばれてしまうのが格好悪いと思うからではないでしょうか・・・。本来、車の値段とその人の価値は一致しません。むしろ、自分に自信がないからこそ、車という目に見えるもので豊かさを表現しようとするのかもしれません。

なので、いつまでもこのような考え方でいる以上、今後、自己破産や任意整理で借金を清算したとしても、ローンが組めるようになった途端、また同じ失敗を繰り返してしまう可能性が高いのです。それに、いくら高級車に乗っていても、 メンテナンスにお金を掛けられ無いとか、自動車保険は滞納が続き失効になるといった事になれば、甚大な事故に遭った時には大きな損害と賠償金請求といった、最悪の代償を支払うことになります。古い言い回しになりますが、「贅沢は敵」くらいな勢いで頑張らないとダメです。とにかく、大きな買い物の時には、「本当に今それが必要か?」を、今一度考えるべきではないでしょうか・・・。