松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

悪意なき借金癖 からの脱出

 

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僕も気が付くともう社会人になって久しいですが、今思えば学生時代のように卒業して心機一転するような機会が著しく少なくなりました。学生の時はうまくいかない数年を過ごしても入学そして卒業といった大きな切り替えのようなチャンスがありますし、違った人間関係の中で新たな友人や趣味を見つけることもできます。しかしながら、会社員になって定年退職まで同じ会社にいれば普通40年前後は卒業のような感覚がないのと同じことの気がします。確かに人事異動や転勤があったとき、あるいは転職をしたときなどには、少しだけ卒業気分にひたれるかも知れませんが、日常生活で差ほど大きな変化を生み出すことは難しいでしょう。したがって、気がつけば同じような日々の繰り返しで、良いも、悪いも今現在習慣となっているものがそう簡単には改善することはありません。さて、そこで今回は、悪いお金の習慣からの卒業する事をテーマに考えてみたいと思います。

 

改善したい悪いお金の習慣とは

取りあえずは、罪悪感のない気軽な借金からの卒業する事です。気軽な借金は、読んで字の如く、軽い気持ちでお金を借りてしまうことです。毎月の給料の範囲でやりくりできないとき、お金を借りる手段はたくさんあります。カードローンやキャッシングは最初はドキドキしながら数万円借りるのですが、あまりにも簡単にATMからお金が出てくるので徐々にその緊張感も薄れ、軽い気持ちでお金を借りるようになります。これは危険な兆候です。僕もこれで結構厳しい局面を迎えた事があります。指定された金額は毎月返済していても、一歩間違えるととても危険です。カードローンやクレジットカードのキャッシングは相当の金利ですし、毎月の返済が一定額のリボルビング払い(リボ払い)にも注意が必要です。毎回この手のテーマになると同じ説明になってしまいますが、一見すると便利な仕組みでも、実際には借金額がなかなか減らず、いつまでも利息を払い続けなければなりません。簡単にお金を借りられるのはある意味、進んだ社会といえるのでしょうが、そのお金は使ってしまえば、確実に利息を乗せて返さなければいけない「借金」なのです。

 

 

クレジットカードは一括払いのみにする

消費者金融や銀行系カードローン会社は、有名な芸能人や女優を広告に起用して気軽な借金を手招きしています。また、クレジットカードは初期設定が自動的にリボ払いになっていたり、返済をリボ払いに変更することを推奨していたりします。また、クレジットカードのキャッシング機能も要するに高金利の借金である事をよく理解しましょう。この手の金利は年10~14%台に設定されていることが多く、極めて高金利です。仮に年14%でリボ払いの残高が50万円あったとき、毎月2万円ずつ返しても、完済までは30カ月かかります。新しいリボ払いをしてしまうと、いつまでも返済は終わらず、ほとんど永遠に利息を貢ぎ続ける状態に陥ります。まずは、新規借り入れを何とか踏みとどまり、ボーナスや臨時収入がある場合、とにかく早期返済を行い無駄な利息を払うことから抜け出しましょう。クレジットカードは利息を支払わなくていい一括払いもしくは2回払いだけを指定しましょう。

 

 

絶体絶命でお金を借りるならより低利を探す

とはいえ、どうしても数十万円のお金を必要とすることは人生で何度かあります。自分の定期預金や投資商品を解約するのが一番いい準備方法ですが、その資金がない場合、どうすればいいのでしょうか。もし、白物家電の故障による買い替えなどであれば「ボーナス一括払い」を選択しましょう。これにより、夏のボーナス時期まで支払いが先送りでき、しかも利息はかからないはずです。これでなんとかしのげます。それ以外のお金の用途でどうしても必要な場合は、メインバンクの窓口にいってパーソナルローンの案内を受けましょう。年14%の金利が10%程度になれば、これだけでも人生の苦労は軽減されます。借金残高がなく収入が安定的にあれば、審査により9%以下の金利になることもあります。実際に使った額だけを借りる銀行の多目的ローンはもっと金利が低くなり、5%台になることもあるそうです。急な引っ越しの費用、いきなり生じた歯科治療費など困ったときなど・・・。車が故障してやむを得ず買い換えする場合、カーローンも低金利です。たいてい2%台にまで下がります。但しこれは、新車購入に限っての話で中古車の場合は、高いものだと10%近くの金利もあるので要注意。これらは相談と手続きが些か面倒ですが、その面倒が低金利を提供してくれる条件なのです。

 

 

最後に

電車の車内広告などで見かける「〇〇日間無利息」のような広告は、その期間内に完済できない人にとっては結局は高金利の借金になりますから注意しましょう。まずは、軽い気持ちでの借金から卒業しましょう。どんな貯蓄も、どんな投資も、どんな幸せな未来も、借金体質から卒業しなければやってこないと思って丁度良いでしょう。