松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

押さえておきたいローンの賢い使い方

 

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僕は、18歳になってすぐに車の免許を取得しました。そしてほぼ同時期に知り合いの車屋さんから当時30万円の日産ブルーバード610を購入しました。これが僕のローンデビューです。大人になると借金はとても身近なものになります。住宅ローンや車のローン、教育ローンといわゆる借金を家計の一部に組み込まれることはごく一般的にな事です。たとえば、普通マイホームを買うのに、3,000万円貯めてから買おうとすると、何十年もかかってしまいます。なのでライフプランに関わる高額なモノは少し考えて上手にローンを使いこなしましょう。

 

借り入れ時の信用はすべて返済能力にあり

そもそもお金は誰もが借りれるかというと、実際のところそうではありません。お金を借りる時はその人が、本当に信用できる人かどうかを審査された上、信用が高ければ高い程、お金を借りやすくなり、信用が低いと判断されればお金を借りることが難しくなります。つまり、お金の世界での信用度=返済能力という訳なのです。因みにどんなことで信用を図るのかですが、まずは年収、そそて勤務先、勤続年数、借入状況、返済状況、自己資金、資産、担保評価、納税といったように属性を審査されます。たとえば、住宅ローンを借入れする場合、一般的には、以下のような基準があります。 

  • 年収:300万円以上
  • 勤務先:上場企業や公務員だと優位
  • 勤続年数:3年以上
  • 借入状況:滞納の有無
  • 自己資金及び資産:貯蓄や資産は多ければ多い程優位
  • 担保評価:担保価値が高い程優位
  • 納税:税金の滞納の有無

 

お金に対しての信用を高める方法

そではお金の信用を高めるにはどのようにすればいいか考えて行きましょう。社会の一員になると、お金に対しての信用は自分で作っていかなければなりません。若い時は、年収も貯蓄も少なく信用度が高いとは言えませんが、年齢と共にコツコツと信用を築くことができます。しっかり仕事をして安定した収入を得る。そして税金は滞納せずきっちり納める。それと借りたお金は毎月滞りなく返済する。それと同時に貯蓄を持ち、最後には資産を築くこのような当たり前のことが、お金の世界の信用度を高めることになります・・・。問題なのは、逆のバージョンです。以下のような感じだと、信用が無く返済能力が無いと判断されるので必然的にお金を借りることができません。

  • 安定収入が無い
  • 税金を滞納している
  • 借金の滞納が多い
  • 貯蓄が無い
  • 資産が無い

 

借り入れは金利の低いところから

当たり前のことですが、お金を借りる時には必ず金利が必要になります。この金利もその人の信用度で変わってきます。つまり返済能力で金利に差が出てくるのです。信用が高ければ低い金利でお金を借りれますが、信用が低ければ高い金利でなければお金を貸してもらえません。しかしながら、同じ人が借りる場合でも、お金を借りる金融機関先で〇〇銀行では1.5%、〇〇信販では2%というように金利は違ってきます。そこで一般的に金利の低いところから順を下記に書き出してみました。

  1. 公的融資(日本学生支援機構・日本政策金融公庫、社会福祉協議会)
  2. 銀行系:銀行や信用金庫
  3. 信販系:信販会社やクレジット会社等(提携ローン)
  4. サラ金系:消費者金融
  5. 悪徳金融:ヤミ金

公的融資は税金が使われていますので、無利子や低金利で借入れできますが、一般的な審査に加え所得制限があるので誰もが借りれるとは限りません。従って金利の低い銀行から選択するのが一般的かもしれません・・・。また、金利が低い程、審査に時間と手間がかかりますが、金利が高いほど敏速に借入できるようになっています。とにかく、お金を借りる時は金利の下調べをしっかりして、高い金利で損をしないようにしましょう。

 

総返済額も必ず比較する

たとえば200万円の車を購入して返済期間5年で買った場合、金利が2%だと総返済額は約210万円になります。金利が5%だと226万円と総返済額に16万円も差が出ます。16万円といったら、初任給の手取り1カ月分くらいです。マイホームの場合、3,000万円を35年返済で借入れした場合の総返済額を比べると1%の金利だと約3,560万円ですが、3%になると4,850万円と、金利が実に2,000万円近くかかることになるのです。要するに借入額が高く、返済期間が長い程、金利の威力は大きくなるという事です。金利を比較する時はその総返済額を確認すると驚くほどその差に愕然とします。

 

最後に

多重債務やお金のトラブルを抱えている人は、たいてい最初から金利の高いところでローンを組んでいることがほとんどのようです。「欲し・・・。」と思った時にその場でローンを組むのではなく、一旦冷静になって、金利と総返済額を比較してから借入れ先を決めていきましょう。家も車も教育も、一般的には、生きていくうえで欠かせないものです。必要と思った時にお金をスムーズに借りることができるように、日頃からお金をルーズに扱わず、借りるときには、金融リサーチもしっかりしておきましょう。