松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

人を思いやる事が自然に身に付く方法

 

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 昨日、一昨日とまあまあの寒波が、近畿地方を襲い僕の住む京都にもそれなりに雪を降らせてくれました。幸い朝方には、道の雪は解けていましたがバイク通勤の僕にとっては、前日夜の帰宅時に、降りだした雪が国道にも薄っすら雪が積もりだしおまけに横殴りの吹雪でゴーグルに雪が張り付き、ひとりホワイトアウト状態でとても苦戦して帰りました。今日はもう昨日までの雪も殆ど解けてなくなり、平和な日常に戻りました。さて、今回は学校でも社会でも新一年生になる人への誰にも教えてもらえそうにない「思いやり」について調べてみました。

 

自力で学ぶ人への思いやりとは

 気遣いや心遣いなど、人を思いやる事はなぜ必要なのでしょうか、恐らくそれは、僕たちの暮らす人間社会においてそれぞれの場所やタイミングの中で、うまくいくように、または失敗しないように相手を気をつかうことを意味します。いずれも、生まれ持ったものではなく社会人として生きていく上で身につけていく能力のひとつで、年相応に身についていくものと考えられています。そして、社会においては年齢を重ねれば重ねるほど気遣いや心遣いなどができて当たり前とされ、逆にそれができないことがマイナスになっていくのです。そこで今回は、そんな社会でのコミュニケーションに必要な方法を紹介していきたいと思います。

 

なるべく相手が答えやすい質問をすること

 昔から質問上手は聞き上手と言いますが、話が苦手な人や消極的な人に話す場合、矢継ぎ早な質問では、相手が責め立てられている気になったり、うまく答えられずストレスを感じさせてしまうことがあります。かといって、選択肢を用意して、イエスノーで答えられる質問ばかりだと会話が盛り上がりません・・・。そこで、2択ではなく3択や4択にして答えやすくする方法を模索しましょう。たとえば、次のデートは映画、遊園地、それとも他に行きたいところは・・・?など答えのアイデアを出してあげるのです。また、僕なら映画いいけど、あなたは?と聞くことでさらに答えやすくなります。

 

便利なワードの大丈夫?を使いこなそう

 特に男性に使ってもらいたいのが、「大丈夫?」です。寒くない?暑くない?疲れてない?と普段より少し多い目に心配し、鬱陶しく思われない程度に気をつかっていることをアピールしましょう。確かに相手にとっては大丈夫を連発されると鬱陶しいだろうと思うかもしれませんが、気遣い上手になりたいと考えているなら、言い過ぎるくらいが、ちょうどいいでしょう。取り合えず思いついたらどんどん言うようにして使うタイミングを掴みましょう。

 

相手に自分の不調や不都合を伝えない事

 逆に、大したこともないのに体調不良を訴えたり、忙しい忙しいといって相手に気を遣わせるのはやめましょう。伝える場合は、相手に察してもらおうと思わず、正直な状態をしっかりと伝えましょう。たとえば、体調が悪いから、今日の約束は延期させて下さいとか、顔を見たいからお食事だけでもしましょうとか、今日は疲れたから、少し早い目に帰ろうなどというふうに伝えます。そもそも「忙しい」というワードは、今後の誘いを断る口実にも聞こえますし、上からっぽくも聞こえ正直損しかありません。

 

言い難い指摘やお願いは「私は」を主語に

 こんなことを言ったら図々しいと思われるかなと思ったら、「私は〇〇だから」と自分を半歩下げてみ話してみましょう。「私、〇〇が苦手だから、ちょっと手伝ってもらってもいいですか?」というふうに伝えると、相手を立て、気遣いながらお願いごとを伝えやすくなります。

 

よろしければなどの言葉を意識して使う

 これはもう、気遣いの鉄板ワードですよね。もしよろしければ、帰り道はお送りしますとか、よろしければ、次の映画代は私がお支払いしますね・・・。など、一歩踏み込んだ気遣いをする時に使うといいでしょう。積極的にアピールをしてもどこかやわらかく感じますし、遠慮がちな人でも、「助かります、じゃあお願いします・・・。」とあなたの気遣いに乗っかり易くなるはずです。

 

アドバイスは自分から求める

 7割聞いて、3割話す。いわゆる7:3の法則は、聞き上手の鉄則です。人は誰でも自分の得意なことを話すと気持ちがよく、「教えてください」と頼られればうれしいものです。ちょっと会話に詰まった時には、相手を立てるために、「あっ、そうだ!アレ教えてください・・・。」と何か教えてもらいましょう。

 

姿勢や仕草でも気遣いを伝える

 相手に対して尊敬するところがあれば、姿勢や仕草も美しくなります。やたら周囲をキョロキョロ見回したり、踏ん反り返ったり、肘をついてだらだらした態度が癖になっている人は要注意です。とくに異性に対して不慣れな人は、相手の目を見れない、もしくは爪を噛むなどの仕草が出て、ドン引きされることがあります。とにかく自分が相手に、どう見られているかを意識するのも気遣いのひとつです。背筋を伸ばして、目線は喉元に置き、時々目を合わせて微笑むくらいは身につけておきましょう。

 

知らない気遣いも身に付ける

 相手の服装着こなしなどで、よかれと思って指摘したら、結果的に恥をかかせてしまうことが希にあります。見た目のことはその場で言葉にせず、見て見ぬふりをしたほうがいい場合があります。鼻毛が出てると思ったら、自分の鼻毛を気にしてみるとか、さりげなく伝えるのが本当の気遣いなのです。

 

自ら情報開示をするのも重要

 付き合い始めの頃、相手を気遣いすぎて連絡を後回しにして自然消滅することはよくある話です。片方は「こんな遅い時間に連絡したら悪いかな・・・。」と思い、もう一方は「連絡がこないということは脈なしかな・・・。」と思っていたりするのです。そんな場合、お互いに何時なら連絡を取りやすいです、と教えることが大切です。たとえば、「仕事で携帯の電源をオフにしてしまうので、LINEの返事が遅くなるかもしれません。でも、もし遅くてもよかったら、夜になら電話できるので、かけてもいいですか?」と相手が行動しやすく不安に思わないように伝えましょう。

 

謙遜は、ありがとうに言い換える

 相手から褒められると、「そんなことありませんよ!」と気遣いのつもりで即座に否定して謙遜する場合があります。しかしそれって、相手の行為を否定して、自分のことを下げ、会話もストップさせる、トリプルのマイナス効果になっています。なので「ありがとう」に変えて、相手が勇気を出して褒めてくれたことを肯定して喜ぶ、という気遣いに変えていきましょう。「そういわれるとうれしいです、ありがとう! 」と答えられると間違いなく好印象を与えるでしょう。

 

最後に

 他人に気遣いができる人とは、相手がしてほしい、されたらうれしい、心地よいことを察することができ、それを積極的に言葉にしたり行動に移したりできる人のことだと思います。要は、とっても気が利く人なのです。人は誰でも気遣いは自分で身につけるものなのです。上記の事を習慣にすれば、自分にとってそれが当たり前になり、周囲からは、思いやりがあり気遣いができる人間力がある人と見られ、とても魅力的な人間に映るでしょう。