松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

仕事はできても何故か評価の低い人

 

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 私生活においても仕事においても返事がよくレスポンスもよい人は、一般的に「できる人」となるはずですが、実際は結果を出さなくてはこれらの行動は、ただの安請け合いであり、ただの軽いヤツ・・・。となってしまいます。そして、若かりし頃の僕はまさに、このケースの王道をいってた様な気がします。今思えば、昔よく上司に「君はフェザー級だ!」とよく言われたもんです。一見良さげに感じますが、呼んで字の如く「羽のように軽いヤツ!」という意味でした。

ただ中には、仕事で結果は出しているはずなのに、なぜか相手から軽視されてしまう・・・。なんて場合もあります。そこで今回は、「何故自分は軽んじられてしまうのか?」について考えてみたいと思います。そもそも人の印象というのは、視覚に訴えるものと、聴覚に訴えてくるもので決まるのです。たとえば、がたいのいい頭に「や」の付く自由業の人に険しい顔で睨まれ、ドスの効いた声で「なめてんのか、コラ!」と言われるのと色白で病的な優しそうな人に力無く蚊の鳴く様な声で「なめてんのか、コラ!」と言われたら言葉は同じでも受け止め方は、ガラリと変わります。しかしながら、話す内容とそれに伴う行動で、あれば相手に一撃を与えたり、リスペクトされたりすることもありうるのです。ひょっとすると言葉遣いにすべての問題が隠されているのかもしれませんね・・・。

 

一言でも相手との関係性は変わるもの

 人は相手の言葉や言い回しなどで、その人の品位や知性、信頼できるかどうかなどを無意識のうちに判断しているものです。もし自分が、「他人から軽んじられている」と思っているなら、それはコミュニケーションの方法に問題があるのかもしれません。要するに自分が見せたい自分とは違う印象を相手に与えている可能性があるのです。

A 「コーヒーがいいです」

B 「コーヒーでいいです」

 上記の2つの文章を見比べてみてどうですか?

AとBの使い分け方をみてどちらのほうが、より積極性を感じるでしょうか? もしくはどちらのほうが、よりリーダーシップを感じるでしょうか?恐らくほとんどの人は「A」のほうに、より意思の強さを感じるはずです。コーヒー「で」というと、「考えるのが面倒だし、なんでもいいや」というおざなりな印象を与えてしまいます。なので、積極性を伝えたい場合は A「コーヒーがいいです」が正解となります。但し注意しないといけないのが、複数人の場合です。他の人が希望を伝えた最後に「で」を用います。「じゃ、私もコーヒーで」というとリーダーシップが印象づけられます。こんなたった一言でも相手の反応や関係性は変わってくるのです。

 

人がやりがちなミス

 発言したり自分の意見を述べたりするときに、語尾が「~と思います」では頼りなく見えます。できる限り「です。」「ます。」と言い切るようにしましょう。これは、僕がブログを書き始めた時に何かの本で読んだ事があり今でも意識して記事を書いています。注意すべきは、ただ口癖のように「思います」と文末をまとめてしまうことはあまりよろしくないものです。たとえば、「頑張りたいと思います」と「頑張ります」「努力します」「尽力します」「精一杯、力を尽くします」etc・・・。それでも言い切るのが強すぎる、そこまでの自信がないという場合は、「思います」より少し言い方を変えて「考えています」を使うといいかもしれませんね。

 

予測は「思う」より「予定」と表現する

 自分が「思います」という意味が今後の予測であれば、「見込みです」「予定です」という言葉で表現してみましょう。たとえば、「うまく交渉できると思います」を「うまく交渉できると考えています」もしくは、「今月中には提出できると思います」を 「今月中には提出できる見込み(予定)です」と、置き換えるのです。このように、「感じます」「考えます」、これからのことであれば「見込みです」「予定です」と言うと、しっかりした印象になり相手も自分に対しての見方が変わってくるはずです・・・。

 

信頼を損ねるお詫びとそうでないお詫び

 お詫びをするときは、つい、その理由を話したくなるものです。いわゆる「言い訳」です。従って、聞いているほうからは間違いなく100%言い訳でしかないのです。そこで名誉を挽回するには、言葉より敏速な対応です。たとえば、仕事場に遅刻したときは、すぐ仕事を進めること。話し合いであったら、すぐ話を始めることです。謝罪したらすぐ今やるべき行動に移る。という姿勢を見せるほうがよっぽど信頼回復につながります。 謝罪 + 相手の求めていることを伝える + 行動 

 

自己開示と自己呈示

 そもそも、謝罪の場面で、理由をすべて話すと損をすることがあります。何でもかんでも正直であればよいというものではありません。周囲から「いい人なんだけれど」「もうちょっとうまく立ち回ってくれたらな」と思われているかもしれません。心理学の世界で自己開示(じこかいじ)と自己呈示(じこていじ)というものがあります。

自己開示(self-disclosure)

自分自身に関する事柄をすべて話すことです。

自己呈示(self-presentation)

他者が持つ自己の印象を統制しようとすること。つまり、自分自身に関する事柄の中で、自分の印象のために伝えたい部分だけを話すことです。

そして理想的な大人の伝え方として重要視したいのは、やはり自己呈示でしょう。当人は「正直に話せば許してくれる」と思って、すべてを話しているのかもしれません。しかしそれは自己弁護や保身でしかありません。それよりも、相手が何を求めているのかを考え、必要なことだけを伝えましょう。真実の中から何を伝えるのかの判断を相手任せにしないという気遣いなのです。もちろん、うそをダメですよ。

 

最後に

 因みに話す時、スラスラと言葉が出てこず、「えーと」「あのー」というようなクセがある人もたまに見かけます。これらを「言いよどみ」というそうです。言いよどみは、聞く側にとって聴覚ノイズとなり、耳についてしまうことは確かです。ところが、複数の種類の言いよどみであれば、実は意外に気にならなかったりするそうです。それでも自分は言いよどみつまりは「えー」「あー」をなくしたい、という人は、話の終わりに口を閉じると良さそうです。「~と考えています・・・。」と言ったあとに、口をキュッと閉じるそうです。話し終えても口が少し開いているから、次に何を言おうかと考えているときに「えー」「あのー」と言いよどみが出るのだそうです。要するに話すときは話す、そうでないときは口を閉じる。という訳ですね・・・。と言う事で気になる人は、ぜひ意識してみてください。