社会に出て作った友達は続かない伝説

それにしても毎日暑い日が続いています。熱中症が原因で亡くなられた人も例年に比べ大勢になっているようで、まさに殺人的な猛暑です･･･。そもそもなぜ今年の夏はこれほど暑く、こんなにも異常気象となっているのでしょう。その理由は、どうやらダブル高気圧が原因のようです。

気象庁によると、フィリピン付近の対流活動が活発な影響で、日本付近への太平洋高気圧の張り出しが強まり、西日本と東日本の広い範囲を覆っています。さらに、偏西風が蛇行している影響で、大陸のチベット高気圧が日本付近の上層に張り出し、下層にある太平洋高気圧と重なり合っているということです。

このため、日本は、上層から下層まで高気圧に覆われた状態になり、二層高気圧となり、各地で強い日ざしが照りつけ、空気が暖められ続けているため、各地で猛烈な暑さとなっているのです。因みにこの暑さは、今月下旬まで続くそうですよ･･･。さて、今回は大人の事情というか長続きしない友達をテーマにしたいと思います。

何故かいつも友だちを失ってしまう

人と話すのが好きでコミュニケーション能力にも自信があります。だから、友だちはすぐにできる。でも、なぜかその関係が長続きしない。そんなジレンマを感じた事は無いでしょうか･･･。そもそも、友だちづくりは得意なのに、何故人によっては、その関係を維持できないのでしょう。そそれは恐らく、あるコミュニケーションの癖のようなものが影響しているのかもしれません。そこで今更ではありますが、友だちづくりの基本中の基本についておさらいしたいと思います。

まず、友達作りの最初の第一歩は、自己開示からはじまります。自己開示とは、自分のことを相手に話すことです。そして次に心を開いて、自分の経験や感情や考えを相手に伝えます。すると相手もそれに呼応して自己開示をしやすくなります。こうして、お互いに心を開いて気持ちや経験を共有しあうことで、友情は深まっていくのです。自己開示は、信頼関係を築くための重要なコミュニケーション方法です。出会ったばかりの頃に積極的に自己開示できた人ほど、友だちづくりに成功します。とにかく何事もまずは、自分からアプローチしてみましょう。

自慢や自己アピールは要注意

実際に、自己開示で友だち作りに成功しても、その後のコミュニケーションで友だちを失ってしまう人は少なく無いと思います。いわゆる自己開示のやりすぎってヤツです･･･。厳密にはそれは自己開示ではなく自己呈示と言います。そもそも自己呈示とは、自分の良い印象だけを相手に伝えることです。そこで悪いパターンとして、ついつい自慢や自己アピールが頻繁に含まれる場合です。

少し遠慮気味に出身は･･･ですとか、なにぶん初めてなので緊張しちゃいました･･･。など、こうした等身大の自己開示を受ければ、相手も等身大の自己開示をしやすくなり、打ち解けた会話が始まりやすくなります。しかし、そこから更に自己呈示に変更すると、どうなるでしょう･･･。僕は、有名大学出身で友達にも有名人がたくさんいます。お父さんは、一流企業の重役で、自宅は、高級住宅街にあります･･･。などなどこのように、自分の良い印象だけを選んで相手に伝えるようになります。

確かに話す側にとっては気分気分が良いでしょう。しかし聞かされる側はそんな話はどうでもいいものなのです。いつまでも続く自慢話にうんざりし、落胆や不信感が募って、せっかくお近づきになれても気がつけば、自分のまわりに誰もいないなんて事になりかねません。なのでくれぐれも自己開示をヒートアップさせ自己呈示にしないようにしましょう。

自己開示から気付けば自己呈示へ

それではなぜ、自己開示が知らないうちに自己呈示にシフトしてしまうのでしょう･･･。考えるに、ひょっとして自分への自信のなさが隠れているのかもしれません。自分の良い印象を伝えなければ、友達は魅力を感じてくれないとか、自分を飾らなければ、人に認められないなど･･･。この様な考えが頭に浮かぶと、つい自己呈示的な会話が増えてしまうのではないでしょうか。また、自分が相手より優位だと感じなければ、自尊心を保てないという人もいるでしょう。

気がつけば、自分が相手に勝る点を探していたり、「すごいですね～、さすがですね～」という反応を求めていたりなど、こんな思いも、自己呈示的な会話を増やしてしまいます。また、自己呈示は、言葉ばかりではありません。たとえば、ブランド品や奇抜なファッションを身につけて、自分の方が高級であり流行に敏感だとアピールする人や、目立つ行動を見せて、自分をアピールする人もいます。しかし、こうした自己呈示をすればするほど、友だちの心は離れていきます。なぜならそこには、お互いに等身大で向き合おうとするありのままの姿がないからです。

最後に

友だち作りは得意なのにその関係を維持できないと感じている人は、自分のコミュニケーションスタイルが自己開示ではなく、自己呈示になっていないか、常に考えながら会話を進めていきましょう。また、自己呈示をやめられないなら、なぜそうした気持ちが生じるのか、しっかり自己分析してみる事が今後の自分の為にとても重要なことだと思います。