松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

ロンドンの霧 VS 亀岡の霧

 

f:id:rjmatsumura:20191124160341j:plain

 昔から霧と言えば、イギリスのロンドンが有名ですよね。その霧に街ロンドンですが、由来については興味がなかったせいもあり僕自身まったく知りませんでした。しかしながらどこからともなく「亀岡市の霧はロンドンの霧を抜いたらしいで・・・。」に思わず反応してしまいチョコッとそのあたりを調べてみることにしました。因みに上の写真は、今朝の亀岡です。

 

習ったかもしれないイギリスの産業革命

 ロンドンの霧については、ひょっとして昔に歴史の授業で習ったかもしれませんが、残念ながら僕にはその記憶がまったくありません・・・。話を戻しましてその霧の街ロンドンは僕が生まれるずっと前の大きな出来事がきっかけのようでした。約70年程前にさかのぼります。いわゆる産業革命時代の終盤だと思われます・・・。

 

伸ばした手の先が見えない霧って

 当時は石炭のすすによる黒い煙によりひどいスモッグが発生していたそうです。その当時は大気汚染により自然に起こる霧とスモッグによる霧で濃霧化した霧が発生していたそうです。特に1952年12月5日から発生した霧はロンドン史上最悪の霧として有名で、前に伸ばした手の先が見えなくなるほどだったとか・・・?さすがに僕の場合、そんな強烈なのは経験ないですけどね。

 

強烈な死者数が法律を作った

 そうなると当時のイギリス人は外に出て歩くのもさぞかし大変だったことが容易に想像できます。当時は現在のように高性能な使い捨てマスクなんかも当然ないので考えただけで恐ろしい話ですね・・・。恐ろしい事に結果、この濃霧で約4000人が死んだそうです。その多くは老人や子供や慢性疾患の患者だったそうです。その後の数週間でさらに8,000人が死亡し、合計死者数は12,000人を超える大惨事となったとか・・・。それに伴い大気浄化法が制定されるきっかけとなったそうです。もちろん、純粋な霧も発生するようです。ところでスモッグは、Smoke(煙)と fog(霧)を合成した混成語だったの知ってました?調べてよかった僕はぜんぜん知りませんでした。あとでみんなに言ってやろ・・・。

 

京都の亀岡も負けていない

f:id:rjmatsumura:20191124184031j:plain

 ところで京都にも、ロンドンに負けないくらい濃霧と戦っている霧の町があります。そうです僕の住む亀岡市です。場所的には京都府の中西部に位置するところとなります。京都駅からだとJR嵯峨野線で約20分ですね。亀岡では11月頃から初春にかけて、霧がやたら発生します。僕は、20年ほど前から亀岡市民ですが、そのもっと前などは、霧の中を歩いているだけでびしょ濡れになったそうです。上から降ってくる雨とは違い、浮遊している霧は傘がまったく役に立たないですからね・・・。

 

亀岡は山に囲まれたプチ盆地

 亀岡の場合、朝晩と日中の気温差が大きくなりやすいことが要因だそうです。それい周りを山に囲まれたプチ盆地なので、霧がたまりやすい地形になっているようです。そうは言っても霧は気候の条件が揃えば、どこにでも現れます。亀岡に出てないときは南丹市に出たりと神出鬼没です。前述した様に霧は、空気中の水蒸気が細かい水滴となって浮かんでいる状態のことを言います。見通しが1km未満のときは「霧」1km以上10km未満のときは「もや」と定義されています。その土地特有の気候で風情もあって良いのかもしれませんが、僕的には無くてもぜんぜんOKです。

 

最後に

 霧の出る日は確実に晴れます。かすんだ老ノ坂峠を朝出勤していると降り終わるころには、眩いばかりの日差しが視界に広がります。その瞬間だけは凄く気分が高揚する瞬間でもあります。なので、僕としては霧について唯一気に入っているとすればこの瞬間かもしれません。霧の亀岡から京都市内に老ノ坂峠を越える機会がある人は是非、この時期のこの時間帯を走ってみてください。気持ちいいですよ!