松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

搾取される事に慣れる危険性

 

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 輸入オートバイを10年以上扱っていると沢山の社長さんやそれなりの立場の人と出会う機会が多くなります。そしてそんな人達から様々なことを見たり聞いたりしていて感じたことですが、そんな成功しているっぽい人達は、やはりいくつかの共通点があるように思います。まず一番はなんといっても行動力でしょう。そして人脈が広く、おまけにエピソードが豊富で、何より話が面白いことです。そして注目すべきが、すべてのことにおいての着眼点です。なんというかチャンスを見つけるセンスの良さとでもいうんでしょうか・・・。とにかく僕らが思いもよらないところに目をつけ、そしてそんな何も無さそうなところから価値を生み出していくパワーを持っているのです。そう考えると、本来仕事の役割というのはそこにあるのかもしれませんね・・・。

 

自分自身の働き方改革を考える

 今の職場の環境が、もし時間から時間を漠然と過ごすものだとすれば、少し見方を変えて考える必要があるかもしれません。もちろん、時給で単純労働をしている人がいるからこそ、世の中にある沢山の便利なサービスが受けられることも事実です。しかし、もし自分が少しでも今の世の中で何事かを成したいと思うなら、そこは時給でお金がもらえるラクな仕事から真っ先に抜け出す事を考えるべきだと思います。

 

パフォーマンスの生かせる場所を見つける

 考えるに時給制の問題点は自身の仕事のクオリティや成果にあまり関係なく、賃金が支払われるということだと思います。多少の差はあるにしろ、少しくらいサボったとしても、大きく影響が出る仕事などあまりない様な気がします。たとえば、コンビニで5時間働けば、5時間分の賃金が支払われます。忙しい店でも、ヒマな店でも、時給800円と決まっていれば、5時間で4000円が支払われます。

ここでよく考えて見ましょう。これだと、自分のパフォーマンスを発揮して一生懸命働いたところでなんだかバカバカしくなります。そうなると、とりあえずその時間が過ぎればお金がもらえるのですから、どうせならラクな方がいい・・・。と感じ出しそれ以上を望まなくなるのです。これは、ある意味「ノミとコップ」の話と同じようなものです。

 

コンサルの鉄板ネタ

 せっかくなのでその「ノミとコップ」の話を少ししたいと思います。ところで真面目なお話、ノミの跳躍力がどのくらいのものかご存知でしょうか?

もちろん僕が計った訳でもなく受け売りですが、ノミはだいたい30センチほどのジャンプ力があると言われています。それでは想像してみましょう。体長が約2ミリのノミが30センチ飛ぶのですから、自分の身長の150倍の跳躍力という事になります。その計算でいくと、約170センチの人が255メートルの高さまで飛ぶことになります。通天閣(全長108メートル)をふたつ重ねても255メートルにはなりませんからね・・・。

そんな30センチ飛ぶノミをガラスのコップに入れてガラスの蓋をする実験をしました。ノミは最初、コップから出ようとジャンプするのですが、その度にガラスの蓋にぶつかります。しばらくしてガラスの蓋をとるとノミはコップの高さよりも高くジャンプすることが出来なくなっているのでした。恐らくノミは自分の限界を自分で決めてしまったのです。

では、このノミをもう一度コップよりも高くジャンプさせるためにはどうすればいいのでしょうか。それは、もう一匹、ノミをコップに一緒に入れる事だそうです。それにより、飛べないノミは飛べるノミの姿を見て飛べるようになるといいます。ノミは自信を取り戻し、またチャレンジして、コップを飛び越えられるようになるのだそうです。

飛べなくなったノミの気持ちは分からなくも無いですが、問題は飛べるノミを見ても、何の刺激も受けず再びチャレンジをすることもしないノミです。そんな飛ぶ事をしないノミは最低です。人は誰でもそれなりにたくさんの失敗をするものです。そんな時、この「ノミとコップ」の話を思い出して、自分で限界を作らず、いつまでもあきらめない気持ちを持って頑張ってみたいものです。

 

いつかは機械に取って代わられる

 ようするに極端な話、何もしなくてもとりあえず出社して仕事をするフリをしているだけでお金がもらえるとなれば、誰でもヌルくなるでしょう。そうすれば、与えられた仕事をきちんとやる人なら、時給がより安い人にすり替えます。雇う側からすれば当然の話です。そして最後にはその人件費すら非効率となれば、機械を導入して自動化します。そして人は不要になっていくのです・・・。怖!

 

成果でお金がもらえる人を目指す

 しかし、フリーランスのクリエイターや、自営業者や起業家の人達は、いくら長時間働いても、それが売れなければ収入はゼロです。逆に、1日1時間しか働かなくても、売れれば収入は天井知らずにもなります。つまり、目に見える労働時間には関係なく、より付加価値のあるものを生み出せたか、人の役に立てたかどうかが問われるという事なのです。これは恐怖であると同時に、醍醐味とも言えるでしょう。

そして、この厳しさは、間違いなく個人を鍛えてくれます。「何が売れるか?」「どうすれば売れるか?」という工夫と発想を、つねに問い続ける習慣ができるのです。すると、残業とか、休日出勤とか、有休などはどうでもよく、自分が出すべき価値にフォーカスできるようになるのです。月給の良いところは、日々の労働時間や生活のことを気にせず、じっくり仕事に取り組めることにあります。さらに年俸制なら、残業という概念からも解放されます。その反面、しがみついていれば、とりあえず25日には給料が振り込まれる・・・。という甘えにも繋がり易いとも言えます。

 

最後に

 もしこれから自分の存在を世に知らしめたいのであれば、時間でお金をもらうという働き方からは1日も脱出して、自分が働いた成果でお金をもらうという働き方にチャレンジしましょう。なので僕も有言実行で実現に向けて加速したいと思います。