松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

人のダメな行動を考える

 

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 僕の住む京都は、朝から今年初めての雪らしい雪が降りました。周囲は薄い雪化粧にとどまり、路面の積雪には至りませんでした。ところで京都を含む関西三府県も明日から緊急事態宣言の対象になるようです。それにしてもコロナウイルスによる社会の変化はすさまじいものがあります。前回の時より少し緩い目とのことですが、僕たちの生活スタイル(ニューノーマル)はこれまで以上に「必要なもの」「不必要なもの」が明確になり、淘汰されていくのだと実感します。もうすでに変化は表れていますけどね…。

 

取り残される人とは

 近頃オフィスという場所は徐々に不必要なものとして挙げられています。コロナによってもたらされた変化は、テレワークを推進させ、通勤、オフィス在中というこれまでの通念を覆しつつあります…。また、今まで当然と言われていたビジネスの常識は、そうではなくなってきているとも言えます。そこで今回は、こうした新しい時代の変化にさらされながらも、その変化に順応し生き残る方法について考えてみました。そもそもネガティブな思考の人は、不安定な情勢に不安を感じながらも現状維持しかできず、徐々に弱っていく傾向にあります。これだけ早いスピードで変化が求められている中で、時代に取り残されてしまう人は他にどんな兆候があるのでしょうか…。

 

朱に交われば赤く染まる

 僕たちは社会的にいろんな人との関わり合いの中で生きています。なので他者を無視できませんし、なんなら様々な影響を受けたりもします。たとえば、普段から他人の悪口や不平不満ばかり言っている人や尊敬できない人と一緒にいると、当然ながら自分も同じような思考になってしまいます。自分の人生にとって本当に大切なものを見極められない状態になっていれば、ストレスや疲れが溜まりに溜まるでしょう。その結果、どうしてもうまくいかない…。途方に暮れてしまう…。体の体調がず~っとよくない…。など、悪い状況が続いてしまい、気が付くと新しいことを始める余裕もなくなり、いやおうなしの現状維持を続けてしまうのです。

 

生ぬるい環境から抜け出せない

 転職しようと思いながら同じ仕事に就いていたり、二度と体験したくないことをまた繰り返していたり、不要だと思っているのに続けてしまっていたりと、人はなかなかそんなスパイラルから抜け出せないものです。心理学の世界では「現状維持バイアス」というそうです。要するに、人は変化を避けて現状を維持しようとすることだとか…。もう少し具体的にいうと、今の現状に大きな問題がないならば、わざわざリスクを取ってまで変化する必要はないと考えてしまう傾向にあるということです。人はこうした毎日がずっと続くと考えて、なかなか今のこの現状を抜け出そうとはしないのです。いくら「やろう」と思っていても、「時間がない」「本当にやりたいのかわからない」などといって結局なにも実を結んでいないということは、今の自分のベストなものを選ばずに だらだら過ごしていることを意味します。 気づいたら同じことをしていた、なんてことがあるとすれば、恐らく自分自身に変革をもたらすことができていないということなのです。これは、恥ずかしながら自分にも大いに当てはまっています…。

 

「別にいいんじゃない」はダメ

 ビジネス的警告の例えに「茹でガエル」というものがあります。カエルをゆでて食べるということではありません。カエルは、熱湯に入れると当然、驚いて逃げ出します。しかし常温の水に入れて徐々に水温を上げていくと逃げるタイミングを失い、最後には死んでしまうそうです。変化に気づいていたのに水から出ることができなかったカエル…。世にも恐ろしい例え話でしょ。今の世の中、現状維持のままではおかしいと感じることは多々あるはずです。せっかく気づいたのに、「まあ~、いっか」と、ないがしろにしてはいないでしょうか。現状維持が癖になってしまったら、本当に変化が必要なときになったとしても、何も行動できず時代に淘汰されてしまうことになるので、そうならないよう十分に注意しましょう。

 

自分にとってベストな断捨離をする

 これだけ情報やモノがあふれている社会では当然、タスクも増えてきます。時間やお金など、何もかもが無限にあるわけではありません。それなのに、自分の身の回りにあるものすべてが、自分にとって大切なものや必要なものに見えてしまってはいないでしょうか。そういった色々なしがらみに囲まれて生きている状況というのは、ある意味、自分の人生をコントロールできていないということでもあります。そもそも常に何かを背負ったままの状態で、俊敏な動きはできませんからね…。身の回りのモノというのは知らぬ間に増えていくものです。そして気づいたら、どこから手をつけたらいいのかわからないほど増えてしまい何時までも片付けられません。そしてどんどん悪循環に陥り、結局何もできずじまいでやる気を失い、揚げ句の果てに自信まで失ってしまうのです。なのでそうならない様、断捨離できる習慣を何が何でも身に付けましょう。

 

ひょっとして我慢が癖になっている?

 「みんな頑張っているんだから自分も頑張らないといけない」「歯を食いしばって頑張らないと成功はできない」などという考えをいつの間にか持ってしまってはいないでしょうか。やりたくないことを我慢してやり続けることは、やりたいことを見つけられない道を自ら進んでいることと同じです。我慢ばかりしていると夢中になれるものが見つからなくなることさえあります。「そういうものだ」とか「仕方がない」などと言っていては、本当にやりたいことへの気持ちを抑え込んでしまう癖がついてしまいます。なので、とにかく流されず、思いこまずにそっち方向へ引っ張られないような思考を日々養うようにしましょう。

 

最後に

 常日頃から「普通は」「一般的には」「みんなやってるから」などという言葉を使っているとしたら気をつけたほうがよいでしょう。何故なら今、世界ではとんでもない変化にさらされています。コロナウイルスももちろんですが、科学技術は類を見ないスピードで発展しており、今まで空想していたことが今日には実現していることだって夢ではなく、これまでの常識だとされているものはただ更新されていくだけなのです。つまり従来の正しかった事例は、次の瞬間から失敗事例にもなりうるわけです。そもそも、僕たちは知らない間に教え込まれた価値観に縛られて生きています。だからこそ、これまでの当たり前や常識と考えられてきたものに対して「本当にそうだろうか?」という疑問を持たない状態は非常に危険であるといえるでしょう。

コロナによる社会的な大きい動きの中で、新しいやり方が模索され始めています。今までのやり方がこれまでどおり正しいということはなく、常識や固定観念で凝り固まった頭のままでは、大きな変化の中に埋没してしまいます。今のこの社会における大転換に焦燥感を感じることもあるかもしれませんが、ただそれと同時に、物凄い大きなチャンスでもあるのです。なぜなら、この瞬間こそ、自分も大きく変わり、成長するチャンスだからです。時代は常に流動的ですが、これほど流れの速い時代はこれまで類を見なかったかもしれません。だからこそ今の現状がベストなのかを考え続け、不必要なものは即座に捨てるということが大切なのです。それは考え方や習慣、人間関係にも当てはまることだと思います。これからは、本当に大切なものは何かを選び取り、不要なものを捨て、本当にやりたいことを達成することを目指しましょう。とにかく重要なことは、つねに自分の現状を疑い、余計なものを捨てるということです。そうすることで本当に大切なもの、本当にやりたいことだけが自分の中に残るはずです。混沌とするこれからでも、自分自身を見失わないためにできることから始めてみましょう。