松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

ダメのレッテルを貼られる中途採用者とは

 

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 昨日夕食の時、ビールのおつまみにローソンで買った「カリッと香ばしいバターピーナッツ大袋」を食べていたら、とまらなくなり一袋全部食べてしまい、おなか一杯でご飯が一膳も食べれなくなり、そのまま夕食として完了しました。すると夜遅くにおなかが痛くなりこの寒い中、トイレへ駆け込む破目になりました。これからは、なるべくあったらあった分だけ食べないように心掛けたいと思います。

さて話は変わりまして最近やたら転職に関するCMがテレビでよく見かけられるようになりました。売り手市場という追い風に乗り転職トリップを成功させた人もいれば、盛りすぎた自己アピールが鵜呑みにされて採用されたものの雇用後に期待の重圧に押しつぶされそうになっている人もいるかと思います。そこで今回は、そんな中途採用のその後について考えてみました。

 

転職の増加とともに増える優秀な社員とそうでない社員

 前職では会社からの評価も高く惜しまれて退職。そして更なるスキルアップを求めて中途入社したにもかかわらず、いつまでたっても期待外れのパフォーマンスしかあげられない・・・。そんな「覚醒しない使えない中途社員」が潜在社員としてどこの会社にもいると考えられます。たとえば、取引先企業の役員から、自分の知り合いに優秀な人材がいるので、よかったら使ってやってくれませんか・・・。と依頼されたとします。信頼のおける人物からの紹介でもあり早速、逢ってみると伝えられた通り過去に素晴らしい営業実績をあげていて、印象のいい人材でした。そこで大きな期待をもって採用したものの、半年近くたってもまったく成果をあげられませんでした。なぜ成果を上げられないのか本人に直接尋ねたところ、転職する前、現場から離れ管理職として社内業務に従事してかなり時間が経過していた為、過去に築いた自身のビジネスネットワークがサビついていたのです。いわゆる錆びついた人材という事です。

 

自分の成長と会社の成長速度が違う

 成果の出せない中途社員が生まれる別のパターンとしては、勢いがあり、急成長中の会社などでよくいるとされています。それは、本人の実力以上に会社が大きくなったというものです。そもそも急成長を始める前の会社とは、優秀な人材の獲得が困難です。ただ、社内にあまり力のある人材がいなくても経営者が優れた能力を持ち、手掛けているビジネスが時代のニーズにうまくはまると会社は成長するので、このような会社に就職した場合こんな問題が起きたりします。たとえば、本人の実力以上に会社が成長していった結果、せっかく貰った肩書なのに事業戦略を描いて実行するような力量はなく、ただ人のよさだけで仕事をしている人材と思われます。こういう人は昔も今も存在し、肩書や経歴は立派に見えていても、恐らく外部に出て活躍するのは困難なタイプと言えます。まさに能力そのものが期待はずれの人材という事です。

 

断片的に優秀な人材は正直使えない

 また、急速に成長した会社では若くして偉い立場になる人が沢山います。特にベンチャー企業なんかがそれにあたります。それは本人にとって非常によいことかもしれませんが、下手に偉くなると部下や秘書に任せてしまい気が付くと自分自身で仕事をやらなくてしまう傾向があります。そしていざ、転職をすると、場合によっては転職先で、それらの仕事を自分でやらなければならず、そのギャップがなかなか埋められないという悲劇が生まれます。たとえば、自分でパワーポイントを作成できない為にプレゼンに支障をきたす・・・とか、あるいはエクセルで資料作成ができないといった感じでしょうか・・・。部分的に必要なスキルが欠けているパターンと言ってもよいでしょう。自分から足りないところを早期の段階で気付き、克服できる人はいいのですが、そこが鈍くて立ち上がりが遅いと使えない中途社員となります。

 

問題は社内の評価と市場価値のねじれにある

 何となく全貌が見えてきたと思いますが、使えない中途社員が生まれるのは、ひとつの会社内という閉じた社会での評価と、市場価値とが一致していないことがあげられます・・・。そして厄介な事に、本人がそのズレを自覚的していないという事です。たとえば、ひとつの会社だけで働いてきた人は、転職してはじめて前職での評価とのズレに気付くことになります。なので、長いキャリアのなかで一度や二度は転職は将来自分の為に役立つということも大いに考えられるのです。ひとつの会社しか知らないと世間知らずのままで、下手をすれば会社にだまされたままでキャリアが終わる可能性もあるからです。一度も転職していない人は、物差しがひとつしかありません。すると、その物差しが狂っていても気付くことは難しいでしょう。だからといって転職してみたら2つ目の会社の物差しのほうが狂っていた、という場合もあるかもしれません・・・。要するにそれも含めて世間を知ることが大切なのです。

 

最後に

 もう我慢の限界だ。こんな会社、辞めてやる!と言って転職してきた人が、内部にいた時は気付かなかったけど、外側から見ると前の会社はこんなよいところもあったのか・・・。と理解して舞い戻る人も少なくありません。それに会社にとってもタダで社外留学させたようなものですし、仮に出戻ったとしても当然、覚悟を決めて頑張ってくれますから会社側からしてもメリットが大きいのです。いずれにしても、自分を閉じた社会のなかだけではなく外側に置いたらどのような評価になるか、チャンスがあるなら、後学のために挑戦してみるのもいいと思います。「井の中の蛙大海を知らず」にはならないようにしましょう・・・。