近い将来約半分の人が仕事を無くす訳
それにしても連日の猛暑本当に暑いですよね。ところで昨日は、東・西日本で6日間も日本海側を中心に厳しい暑さとなっているそうです。気象庁によると、島根県益田市で39.3度を観測し、今年に入って全国で初めて39度を超えたと言ってました。どうりで暑いはずです。それに他でも35度以上の猛暑日となった所が全国観測地点の約一割に当たる111観測地点で観測されています。とにかく2日連続で今年最多を更新しているそうですよ。また、台風5号の影響で、気温が大幅に上昇。島根県浜田市では38.5度、同県出雲市と香川県三豊市で38.4度、山口県萩市で38.3度を観測。とにかく軒並み観測史上最高記録となった一日でした。
コンピューターの技術革新が人々の仕事を奪う
最近何かと話題のAI(人工知能)ですが、英ニュースメディア「メトロ」がこんな事を報じました。
フェイスブックの管理者は、人工知能を用いた自社のシステム「チャットボット」を停止せざるを得なくなった。というのは、チャットボット同士、チャットボットのボブとアリスが英語での会話をやめて、人間には理解できない言語で意思疎通し始めたからだ。
要するにSF映画にある様な機械が知能を持ち人間を支配する「ターミネーター」的な事が、現実味を帯びてきたという話です。そんな中オックスフォード大学のオズボーン准教授らとの共同研究による発表が、ありました。10年から20年後、日本も含め約47%の人の仕事がなくなると言う事です。
10年~20年後、約47%の人の仕事がなくなる
技術の進歩がめざましい勢いで進んでいる機械。オックスフォード大学がその進歩によって、どのぐらい人間の仕事が奪われてしまうのかを研究しました。その結果、今後10年~20年ほどで日本でも約47%の仕事が自動化されるリスクが出てきました。そして人から仕事を奪っていくものには、いくつかの原因が考えられます。
AIによるロボット代替えの可能性
ホワイトカラーの労働生産性の低さとAIやロボットで代替できる仕事をしている人が多い事などこのままで行くと日本で働いている人の約半数の49%の職業が、機械や人工知能によって代替することになります。現に役場で住民票や印鑑証明を発行するだけに雇用されていた職員が自動発券機が導入された事により職員の内容も変わってきました。実際、デスクワークのほとんどの仕事がロボットに代替えする事が可能なのです。
供給過剰
ビジネスは需要と供給で成り立っています。ある仕事が供給過剰に陥ってしまうとそのバランスが大きく崩れ利益に悪い影響を及ぼします。当然そうなると収入が減ってしまいます。柔道整復師や整体師などのいわゆる治療家の仕事の場合、それに美容室に少なからずともダメージを与えています。
例えば、マッサージチェアが整体師の仕事をある程度軽減します。人の代わりに補助してくれるのです。美容室も洗髪機なる機械が導入されている所があります。これも人の補助になりしたがって人件費の削減につながります。
技術革新
技術革新やインターネットの発展によって、GoogleやYahoo、楽天、Amazonなど多くインターネット企業が台頭し、多くの仕事を飲み込んでいきました。わかりやすい例でいうと、Amazonの登場で街から本屋が次々と消え去っています。この15年ほどで4割の本屋が無くなったとされています。さらに、製造業やWebデザイナー、翻訳業など、人工知能が活躍できるところはすべて、ロボットにとって変わられていくことは簡単に予測できます。
消費者の行動の変化
インターネット登場によって、パソコンやスマートフォンであらゆる情報へのアクセスが可能になった消費者は「得をする」買い物をしようとするようになりました。価格ドットコムやAmazon、各通販サイトが消費者の行動を大きく変えました。店頭で買わなくても、ネットで同じものを安く手に入れることができるようになったからです。
消える職業と無くなる仕事を予測する
- 銀行の融資担当者
- スポーツの審判
- 不動産ブローカー
- レストランの案内係
- 保険の審査担当者
- 動物のブリーダー
- 電話オペレーター
- 給与・福利厚生担当者
- レジ係
- 娯楽施設の案内係、チケットもぎり係
- カジノのディーラー
- ネイリスト
- クレジットカード申込者の承認・調査を行う作業員
- 集金人
- パラリーガル、弁護士助手
- ホテルの受付係
- 電話販売員
- 仕立屋(手縫い)
- 時計修理工
- 税務申告書代行者
- 図書館員の補助員
- データ入力作業員
- 彫刻師
- 苦情の処理・調査担当者
- 薄記、会計、監査の事務員
- 検査、分類、見本採集、測定を行う作業員
- 映写技師
- カメラ、撮影機材の修理工
- 金融機関のクレジットアナリスト
- メガネ、コンタクトレンズの技術者
- 殺虫剤の混合、散布の技術者
- 義歯制作技術者
- 測量技術者、地図作成技術者
- 造園・用地管理の作業員
- 建設機器のオペレーター
- 訪問販売員、路上新聞売り、露店商人
- 塗装工、壁紙張り職人
オズボーンの論文「雇用の未来」より
まとめ
こうして考えるとたとえ景気が上向いても相当なスキルが無い事には、人が仕事に就くと言う事が、かなり困難な時代になると言う事です。勿論、便利になったには違いないですが、その裏で仕事に就きたくても就けない人が、必ず出てくるのでしょう。考えていると恐ろしい話ですね・・・。