松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

もし歩く早さで寿命が分かったら

 

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           デビッド・マジソン/イメージバンク/ゲッティ

昨年頑張ってジョキングシューズを買い頑張って歩くつもりでいましたが、5~6回歩いて終わってしまいました。それでも何度と無く続けようと試みても夜は仕事終わりの一杯が飲みたいし、朝は少しでも寝ていたいしとグタグタです。でも人は、歩く事ができなくなると生活スタイルが一変します。間違っても良い方向に一変する事は無いでしょう・・・。どんな形であっても死ぬまで歩ける健康寿命を全うしたいものです。そこで、もし歩く早さで自分の寿命が左右するとしたらどうでしょう?そもそも人の歩き方は十人十色様々です。歩行のスピードも勿論、人それぞれです。歩行速度は必ずしも運動神経や体力を反映しているわけではありません。

 

歩き方で分かる様々な病気予備軍

僕は、もともと理屈ぽくって「なるほどそういうことか・・・。」とならないと行動できないタイプのようです。なので、ウォーキングやジョキングをするにあたって「本」を買っちゃいます。そして読み終えた後なんだか走った感が沸いてきて、達成感に変わり満足して終わるのです。だから理屈とか言ってないで、もっと自分に厳しくなければならないと常々思っているのですが、ホント困ったものです・・・。

 

 

歩行スピードと心臓疾患の関係

「Quick walk」の画像検索結果

 

聞くところによるといまや、歩き方だけで本人確認ができる「歩容認証」技術の実用化が近いとされているそうです。専門家によると、人間の歩き方というのは、その人独特のものである。そして歩く速度も人によってまちまちなのだが、歩行スピードで中高年期以降の心臓の健康状態をある程度予測できるという研究が報告されているそうです。

イギリスの研究では、英国内の中高年42万人の健康状況を6年間にわたって収集したビッグデータを分析していて、データ収集中の6年間の間に、42万人中の8600人が亡くなっています。その内、心臓系の疾病が原因で亡くなった人は1650人だったそうです。更にデータを分析してみると、自己申告で歩行速度が遅いと報告している人は、速いと申告している人よりも平均で1.8~2.4倍もの確率で心臓疾患系で亡くなっていることが判明したのです。ようするに中高年期以降に痩せて筋肉量が減り、歩くスピードがゆっくりになってしまった人ほど、心臓疾患系のリスクが高いということになるのです。運動や食事の重要性をあらためて認識できたました。

 

 

身体能力の低下で歩行速度が遅くなる

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歩行スピードは若年層においては身体能力を単純に反映しているわけではなく、やはり中高年以降において歩行速度の低下は、体力測定の結果によって身体能力が低下していることが原因である傾向も判明しています。ズバリ、身体能力の衰えが心臓疾患のリスクを高めていると言うことになります。単純に歩くスピードを相手に質問することで、将来の心臓疾患のリスクを占うことができるとすれば確かに画期的な研究成果ですね。 歩行スピードの自己申告は、(中高年以上においては)体力の低い人を特定する指針になります。そして結果的に心臓疾患による死亡リスクを占うものになります。これは逆に言えば、日常的な運動や栄養補給によって身体能力を低下させないことで、心臓疾患のリスクを下げることができるということにもなるのです。

 

 

まとめ

歩行スピードと心臓疾患との関係性が深いことは分かりましたが、ガンなど他の疾患についての関連性は今のところまだよくわからないそうです。つい最近、朝の番組で大股で歩く人はスタイルが良くなるみたいな話をしていました。色々考えてみると「歩く」という行為は、やはり健康維持の中で最重要ポイントであることを改めて考えさせられました。なので僕も寒くなる前に継続さておき、とりあえず何回か歩く事にします。


参考資料:心臓疾患系学術誌「European Heart Journal」