松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

学歴社会にシフト高学歴同士の結婚が増加傾向

 

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暑い日々もどうやらピークを過ぎて、凝りもせず窓を開けて夜を過ごしているとさすがに真夜中は少し肌寒いです・・・。虫の音色がどんどん秋色にメンバー交代して行くのが分かります。そういえば、つい最近トマトの木を処分しようと思い切って伸びすぎて収集つかなくなった枝を根元からバッサリ切りました。するとまた切った枝から葉が付き始めました。10月くらいまでが収穫できると言う事なのでこうなったら寒さで枯れるまで頑張って育ててみたいと思います。因みにトマトは、冬を越さないとの事で恐らく毎年種をまいて収穫しているんでしょうね。でも大げさかもしれませんが、毎日水をあげたり位置を変えてみたり葉の手入れをしてみたりとけっこう手が掛かるので何かを育てるのは、結構大変だなと改めて思います。

 

子育て世帯の約18%は両親ともに大学・大学院卒

さて、今回僕が興味を持ったニュースは、労働政策研究・研修機構が9月14日に発表した「第4回子育て世帯全国調査」について興味深い内容だったので調べてみる事にしました。

 

 

「学校だけは、ちゃんとでとかなあん」は、その通り

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調査は、子育て世帯の生活状況を把握し、必要な公的支援のあり方を検討するために行われ、2011年、2012年、2014年に続き、今回で4回目となる。2016年11月~12月に、18歳未満の子どもがいる4000世帯を無作為抽出し、2159世帯から回答を得たものだそうです。昔から子供のいる殆どの家庭で言われているかと思いますが、「せめて学校だけは、ちゃんと出ておかないと・・・。」僕もよく両親に言われ続けていたフレーズでした。そんな親の願いが、ここに来て少しずつ形になってきているようです。

 

 

浪費型から貯蓄型へ堅実な家庭が増えている

子育て世帯の平均税込年収は約683万円で、2014年時より約27万円増加。そして平均年収は2011年の第1回目調査時点(約597万円)から毎年増加しているようです。また税込収入が300万円未満の低収入世帯は、調査以来もっとも低い8.6%だったそうです。母親の正社員率も前回調査時より約3ポイント上昇して24.6%になっていて、「雇用環境の改善が功を奏していると考えられる。」と考えられます。

しかし、収入が増加しても消費の拡大にはどうやら繋がっていないようです・・・。それどころか食費や光熱費等に支出する家計費の月額平均は、いずれも前回調査より減少しているようです。子育て世帯全体では前より1万6000円減って26万5000円、ふたり親世帯では1万9000円減って27万5000円、ひとり親世帯は4000円減って18万円という調査結果が出ています。代わりに、平均貯蓄率はふたり親世帯で4.5%、ひとり親世帯で3%上昇しているようです。収入が増えても財布の紐を緩ませず、今はどうやら堅実な生活を送る子育て世帯が多いようですね。

 

 

消滅しつつある低学歴同士の結婚

興味深いのが結婚と学歴の関係を見ると、高学歴同士ならびに低学歴同士のいわゆる「同類婚」は、日本の高学歴層でも増えているそうです。夫婦の最終学歴を「中学校」「高校」「短大・高専他」「大学・大学院」の4つに分類して比較すると、夫婦ともに「大学・大学院」を卒業している高学歴カップルは17.9%で、初回調査時の12.9%より5ポイント増加した。両親共に中卒もしくは高卒のカップルは、初回調査時よりいずれも減少しており、中卒同士のカップルは0.7%と初めて1%を切りました。

 

 

世帯収入が高いほど妻の幸福度は高くなる傾向

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高所得の男性の妻ほど無業率が高くなる傾向は、高収入男性と高収入女性の同類婚が増えた影響を受け、近年はかなり減少しているそうです。初回調査時の2011年は、夫の所得が上位25%の層の妻は、その半分が専業主婦でしたが、今回の調査では、同層の無業率は31.1%まで低下していたそうです。更に調査では女性に「この1年を振り返って、あなたは幸せでしたか」という質問を投げかけたところ、「とても幸せ」を10点、「とても不幸」を0点として評価してもらい、幸福度を測定した。全体の56%が8点以上を付け、強い幸福状態にあると自認していたが、収入階級別に見ると、収入が上がるほど幸福度が高まる傾向にあり、「貧困層」と「中高収入層以上」では、24.2ポイントもの差が開いていたそうです。

 

 

最後に

高学歴であれば、就職の間口が広がりさらに優秀な学校へ進学すればそこでまた希望する職種の選択肢が増え本人の正しい努力の延長に、幸せな家族が作れるというシナリオですね。もちろんすべての結婚がそうではないと思いますが、学業の中で様々な情報と知識、在学中のクラブ活動、友達との友情そして恋愛、夏休みや冬休みを利用しての旅行やアルバイト、社会に出ても中々教えてもらえない正しい道徳心など何も知らないで何かを選ぶのと色んなことを経験して選ぶのではかなり意味が変わってきます。どんな仕事にせよ結婚にせよ沢山の選択肢の中から選んだのであればそれは、それです。

例えば経験や学歴が所持金とします。これから旅立つ世間は、空腹時に向かう飲食街です。所持金が少なければ、チープな食堂で少ないメニューから一品を選ぶ。ただし所持金が多ければ高級レストランでフルコースを食べようがファストフードショップでハンバーガー1個とコーラなんて事も出来ます。要するに選ぶのは本人の自由なのです。それより自由に選べる所持金が大切だと僕は考えます。高学歴に立派な就職先は即ち社会に出るための所持金はとても大切なものなのです。

 

参考:労働政策研究・研修機構