松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

低所得者に肥満が多いと言う都市伝説

 

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関西で起きた大きな地震から4日が過ぎました。何の予測もしていない中での震度6は、僕達の周りに、様々な爪あとを残していきました。そしてこの災害の中、命を落した人もあり、あらためて自然の脅威と言うか残酷な部分を見たような気がします。さて、今回ですが予測の出来ない自然災害と180度違って、予測し行動する事によって様々な問題がクリアーできる社会の仕組みについて考えてみたいと思います。

なぜ低所得層に肥満が多いとされているのでしょうか

かつては裕福の象徴であった肥満体型でしたが、今では稼げない男、出世できない男といった貧しさにつながる「貧困の象徴」となっているようです。厚生労働省の調査では、肥満者の割合は男女とも低所得層のほうが高い傾向にあり、年収600万円以上の男性の肥満率は25.6%であるのに対し、年収200万円未満の低所得者38.8%と13.2ポイントの差があるとの調査結果が出ているようです。(※平成26年国民健康・栄養調査の要旨より)なので、今や冗談抜きで太っていると低所得者とみなされる傾向にあるのです・・・。

 

貧乏だとなぜデブになるのか

その一番の原因は食生活にあると言われています。前述の厚労省の調査でも、低所得世帯は高所得世帯に比べて、野菜類や肉類の摂取量が少なく、逆に穀物の摂取が多く、栄養バランスが取れていないと指摘しています。さらに2018年3月、滋賀医科大学が発表した研究報告では、摂取エネルギーに占める炭水化物の割合は、世帯年収600万円以上の男性が58.6%なのに対し、200万円未満の男性は61.1%と年収が低いほど増えたという結果が出ているそうです。また報告では、安価なもので腹を満たそうとすると炭水化物に偏るのではと推測しているようです。もちろん生まれながらにして肥満体質の人もいますが、肥満の原因は炭水化物を摂取しすぎることによる。即ち安くて美味しく感じる食べ物の多くは炭水化物でできている訳です。

経済的に恵まれていない人ほどご飯やパンといった炭水化物中心の食事に偏りやすく、とりすぎは肥満や生活習慣病を招きやすいと分かっていても、お金の余裕がないことや自制心が働かず、つい手が出てしまう。もしくは、ストレスを発散するために食に走る人もいるでしょう。稼ぎが少なく収入が低いことには社会状況も影響しますが、仕事ができないからという面も大いにありそうです。仕事ができない人には、自己管理ができていない人が多いのも事実かもしれません。肥満の人が出世できない理由も、自分の体もコントロールできないのに、部下を的確に動かすことはできないと判断されることにあるのです。

 

体を底上げして稼ぎ続ける

財界団体の幹部や都市銀行の頭取の人たちは、今の時代、肥満の人はほとんどいません・・・。それでは仕事で成果を出し、稼げる人になるにはどうしたらいいのでしょうか。それは健康体からです。体はすべての根本と言っても良いでしょう。体調が悪ければ精神状態も悪くなり、集中力を発揮することもできません。そうなると仕事で正しい決断ができず、望ましい結果は残せません。いい仕事をしようと心がけている人は、必然的に体調管理に気を配るようになります。成功している人は日々の暮らしに気を使い、体調維持のための環境を整え、自己管理を徹底しているのも特徴的です。思うに、ほんとうのお金持ちというのは一見質素な生活をしている人が多いのですが、それでも健康的な生活のためにはきちんとお金と気を使っているものです。

 

肥満の天敵は不健康な体質

肥満の最も大きな問題は健康を害する可能性でしょう。高血圧になりやすい、血糖値が上がりやすい、そして脂質の異常という体質の半分は生活習慣が招くと言われています。つまり、病気の半分は努力で避けられるということです。仕事で成果を出すには心・技・体という3つの要素が必要です。というのも日本のビジネスパーソンの多くは「心・技」つまりモチベーションやビジネススキルなどの向上にまじめに励むので高い水準にあるものの、健康を犠牲にして仕事をしてしまう傾向にあると言う事です。

土台にあたる「体」が不安定だと仕事のパフォーマンスが落ち、お客さんや同僚にも迷惑をかけて、悪循環におちいります。その為には、やはり健康な体が重要になってくるのです。したがって、たっぷり野菜をとったり、和食を食べるなど栄養バランスのいい食事を心がける事が大切です。

 

健康に無頓着な人は必ず痛い目に遭う

稼げない人にとって健康は消費するもので、病気になれば病院に行くといういたってシンプルな考え方です。マイナスになった状態を、治療でプラスマイナスゼロにするという考えでしょうね。一方、稼げる人は、常に健康な状態を維持しようとし、そこからより健康な状態にするために健康へ投資をします。そしてその根拠は、スポーツ選手と一緒です。健康であることが、成果を上げるうえで一番効率がいいからです。いくら高いモチベーションやビジネススキルがあったとしても、それを支える土台の健康が地盤沈下をしていては、パフォーマンスを発揮することはできません。それを理解しているからこそ、稼げる人は健康マネジメントを重視しているのです。他にも大成している経営者の中には、40代、50代の節目でお酒を控える人がいます。これも体調管理の大切さを知っているからでしょう。お酒についてはもちろん、百薬の長という考え方もありますが、それで二日酔いをしているうちは、出世したり大きく稼ぐ人にはなれないでしょう。

 

最後に

大きな組織の場合は、休んでも組織がカバーしてくれるため、自分がいなくても大丈夫・・・。という甘えた考えをもつ人が中にはいます。これでは当然ながら責任感が足りないですし、仕事で存在感を発揮することもできません。健康に無頓着な人には、自分がいなくなっても誰も困らないと自分の存在意義を軽視しているタイプが多いようです。仕事に必要な基本的な能力は、思考力と行動力です。両方とも維持しようとするならば体調管理はとても重要なことなのです。