松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

若い世代が自宅を購入しようと思える年収は

 

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恐怖の二日酔いからすっかり立ち直り無事一日が、終わりました。念の為今日一日は、アルコールを抜きたいと思います。それにしても昨日15年ぶりくらいに再会した友人が、大きな家を建ててました。注文建築の様で外観もさることながら内装もかなりのこだわりで生活感のないお店の様な作りでした。僕の家は普通の建売りですが、狭いながらに楽しい我が家なので全然気に入ってますけどね・・・。さて、今回はそんな「我が家」について今の若者たちが、どう考えているのか調べてみる事にしました。

20代の金銭感覚についての意識調査

金融事業を運営するSMBCコンシューマーファイナンスは、「20代の金銭感覚についての意識調査2017」を発表しました。調査によると、住宅購入をしようと思える世帯年収の割合は、年収500万円で約3割となっていました。一方、国土交通省が2017年3月に発表している『住宅市場動向調査報告書』によると、実際に住宅を一次取得した世帯年収は、戸建住宅は年収400万から600万世帯が全体の3割を超え最も多く、分譲マンションについては年収600万から800万円が約3割と最も多かったそうです。戸建住宅については20代の金銭感覚と実際の住宅購入の世帯年収とは「差」が少ないと考えられますが、分譲マンションについては実際の世帯年収とはどうやら感覚の違いがあるようです。

 

 

年収500万までの3人に1人は住宅購入に前向き

前述の20代の金銭感覚についての調査は、2017年10月に20歳から29歳の男女1000人を対象にインターネットリサーチで行われたものです。

自宅を購入しようと思える年収(世帯年収)

 

  • 「年収500万」(12.6%)
  • 「年収400万」(7.3%)
  • 「年収300万」(2.9%)
  • 「年収200万」(1.2%)
  • 「年収がどんなに少なくても購入したい」(6.5%)

 

と回答した人を合わせて30.5%の人が、500万円までの年収で住宅購入に前向きであることが明らかとなったのです。感覚的なものとするならば、世帯年収400万から500万がひとつの目安となっているようですね。それでは、実際に年収400万円または、500万円に達する年齢はどのくらいでしょうか。男性の平均給与で見てみましょう。

国税庁の平成28年分民間給与実態統計調査によれば、

 

  • 「20代前半(20~24歳)」の男性平均給与(年収)275万円
  • 「20代後半(25~29歳)」の男性平均給与(年収)383万円
  • 「30代前半(30~34歳)」の男性平均給与(年収)457万円
  • 「30代後半(35~39歳)」の男性平均給与(年収)512万円
  • 「40代前半(40~44歳)」の男性平均給与(年収)563万円
  • 「40代後半(45~49歳)」の男性平均給与(年収)633万円

 

となっています。男性は30代前半で年収400万、30代後半で年収500万円を超える結果となっているのです。この調査は個人の実態調査であり、実際には配偶者と合算した世帯年収を考慮する必要がありますが、住宅購入を本格的に検討するならば、20代後半頃からが可能性として高いと考えられるでしょう。

 

 

世帯年収の割合傾向で違う戸建住宅と分譲マンション

実際に住宅を購入した一次取得者(初めて住宅を取得する人)の年収割合はどうなっているのでしょうか。前述の「2016年の住宅市場動向調査」によれば、

注文住宅の取得者

 

  • 「年収400万~600万円」  (34.6%)
  • 「年収600万~800万円」  (22.7%)
  • 「年収800万~1000万円」(13.1%)
  • 「年収400万未満」    (11.9%)

 

分譲戸建住宅においても、取得者の年収割合は似た傾向にあり、「年収400万から600万円(38.3%)」が最も多かったようです。

分譲マンションを購入した一次取得者
  • 「年収600万~800万円」    (28.4%)
  • 「年収400万~600万円」    (19.7%)
  • 「年収800万~1000万円」  (17.5%)
  • 「年収1000万~1200万円」(13.7%)

上述の調査結果から、戸建住宅と分譲マンションでは、世帯年収の割合傾向に違いがあることが読み取れます。注文住宅では、最も多い「年収400万から600万円」と2位の「600万から800万円」を合わせると57.3%と全体の約6割近くを占めているのに対し、分譲マンションでは、「年収400万から800万円」までの割合を合わせると48.1%と全体の5割に届きませんでした。

 

 

最後に

20代が住宅を購入しようと思える「感覚」的な世帯年収は、戸建住宅については遠からずとも言えますが、分譲マンションでは「感覚」の世帯年収よりもハードルが高いようです。恐らく多くの人は住宅ローンのリスクを抱えて住宅購入をします。それがいつのタイミングになるにせよ、将来設計をしっかり検討した方がいいでしょう。

参考資料:ZUUonline