松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

定年後に月10万円の副収入を得られるとしたら

 

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今日は、連休最終日でおまけに快晴、それに車やバイクで出かけられている人を沢山見ました。そのせいかやはり夕方は、各幹線道路で大渋滞が繰り広げられていたようです。ただせっかくの三連休でしたが残念ながら京都は、紅葉にはまだ早く山々の色は差ほど色付いていませんでした。この辺の見ごろとすれば、おそらく今年は11月後半が丁度いいかと思います・・・。さて、今回は、定年退職後のやる気で変わる人生について紹介しましょう。今、国の年金財政の状況を考えれば、定年退職後も、稼げる副業や仕事を持つことが非常に重要に感じます。そして仮に月10万円を目標に副収入を稼げるとしたら、退職後比較的楽な生活が送れるのではないでしょうか。そこで60代、70代になっても働ける人はどこが違うのか、定年退職後の再就職を考えてみましょう。

 

仕事が見つかる人or見つからない人の違い

一般論として、定年になれば退職金も入るししばらくは夫婦で旅行したりゴルフをしたりして休もう。仕事のことはそれからだ・・・。」そう思っている人もいるでしょう。しかしそれはよくない考えです。今の再就職事情を考えれば、職歴に空白をつくると「現役感がない」「社会と断絶している」と見なされて、「使いものにならない人」という烙印を押されてしまうのです。したがって再就職先はまず見つかりません。だからこそ、定年後の再就職のことは早めに考えておく必要があるのです。再就職の準備は、できれば、定年の10年以上前から始めておくといいでしょう。定年間際になって探し始めてもなかなか仕事は見つからないでしょうし、ましてや定年後のブランクがある人は、間違いなく手遅れになってしまいます。今どきの60代は皆さん、元気ですから、まだまだ働けます。それに社会とつながっていたほうが元気でいられるし、稼いでいれば、孫に何か買ってあげていい顔ができるし、奥様に粗大ゴミ扱いされることもありません。年金生活者になれば、現役時代と同じペースであくせく働く必要はありません。サラリーマン生活を送ってきた人なら、夫婦で受け取れる年金額は約20万円。そこに月10万円の副収入が加わって、月に約30万円あれば、夫婦2人で余裕のある暮らしができるはずです。そこで再就職を考えるにあたって、最初に、自分が持っている常識を変える必要があります。多くの人は、転職や再就職の際はハローワークや求人サイトの求人票で仕事を探すものだと思っているでしょう。ところが定年後に安定した仕事に就く人のほとんどが、今いる会社からの誘いか、知人の紹介なのです。「〇〇さんには定年してもこの職場にいてほしい」と今の部下が上司にかけ合ってくれるか、他部署から「定年になったらうちの部署を手伝ってほしい」とお声がかかる。あるいは「辞めるなら、うちの会社に力を貸してほしい」と営業先や取引先から声がかかることで再就職先が決まっています。なので「自分の周りが求人票」だと考えるのです。

 

 

上司と飲むより部下や若い人たちと飲む

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実際、ハローワークや転職サイトには、65歳以上の募集はほとんどありません。そして、わずかな求人に多数の希望者が殺到している状況です。それを勝ち抜くのは、よほどの経歴の持ち主だけです。高倍率の無謀な戦いに挑むより、現役時代に周囲の信頼を得ていれば、すんなりと次の仕事が決まるという訳です。つまり、再就職は人脈が命。会社の看板を外して、個人として付き合える知人を今のうちからたくさんつくっておけば、定年後の仕事に困ることもないのです。特に大事にしてほしいのは、若い人たちとの関係です。「上司と飲むより部下や若い人たちと飲め」です。上司なんて自分より先に会社を出ていきますから、皆さんの再就職の力にはなってはもらえません。ところが部下や若い人たちは、自分が定年になるころに会社で偉くなっています。さて、そうなると、どういう若者が将来出世するのかが気になります。例えば「小気味いい」、「会話がハキハキしている」、「行動がテキパキしていて、よく気が利く」そういう若者が恐らく出世するのではないでしょうか。普段からそういう優秀な人の相談に乗ったり、困ったときに力を貸したりしておけば、定年になったときに力になってくれるはずです。

 

 

幸せな再就職をするための絶対条件

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  • 社内で部下や若い人と仲良くしておく
  • 取引先や営業先の人たちと関係づくりをする
  • 資格を取る。社会保険労務士、行政書士などがお勧め
  • 自分の特技をアピールできるようにしておく

 

 

再就職に直結する資格は何か

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再就職では資格も大事です。資格さえあれば仕事が決まるというわけではありませんが、高齢者の再就職での資格の有無は、現役時代より重視される傾向があるようです。これから何か資格を取りたいと思っている人に勧めたいのは、「中小企業診断士」「社会保険労務士」「行政書士」の3つ。これらは比較的取得しやすくて再就職に直結しやすいとされています。中小企業診断士は、経営コンサルタントとして独立できますが、市役所などの公的機関で企業支援事業のアドバイザーとして働くこともできます。アドバイザーになれれば、週2~3日の勤務で1日2万~5万円というのが相場だそうですから、余裕で月10万円以上稼げます。社会保険労務士は、一般に企業の場合、総務部や人事部などで採用されやすいようです。「行政書士」も同様です。これらの仕事は嘱託で許認可等の申請書類の作成を引き受ける場合でも、1件2万~3万円。月に4~5件も受ければ月10万円はクリアできます。

 

 

人事や経理の職歴も特技としてアピール

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次に、趣味や特技を生かして働くという手もあります。例えば、インテリアが好きな人は、リフォームのアドバイザーという職種もあるとかで、1日5000~1万円程度が相場だそうです。また、週に2~3日働けば月10万円程度は稼げます。日曜大工が趣味の人は、DIYの講師としてカルチャースクールなどで指導すれば2時間で5000~1万円程度にはなるのではないでしょうか。要するに自分にはどんな特技があるのか、1度じっくり考えてみましょう。「私には何の特技もない」と言う人はよくいますが、現役時代に長く担当した仕事があればそれは立派な特技です。大企業で人事や経理の仕事をしていた人なら、その経験が特技として生かせます。中小企業やベンチャーでは、人材採用の仕組みや教育制度、評価制度などが整っていませんし、経理の専門家も不足しているそうです。人脈さえつくっておけば、60代でもそういう会社に潜り込むことは、可能です。最後は、いわゆるシルバー人材センターなどが斡旋する仕事です。例えば「駐輪場の管理人」「清掃員」「工事現場の警備員」「芝刈り」などの、いわばガテン系の肉体労働です。こういう仕事は1日で7000円程度ですから、自分の体力と相談ですが、2週間も働けば月10万円を稼ぐことができます。

 

 

最後に

もし再就職に成功したら、1番気を付けるのは、先輩ヅラをしないことです。再就職ともなれば上司を含め職場にいるほとんどの人が年下です。媚びる必要はありませんが、対等な関係を築くことを心がけましょう。相手が年下でも「~くん」ではなく「~さん」と必ずさん付けで呼びましょう。一方で、若い人が困っていたら積極的に知恵を出したり、クレームがきたときは代わりに対応したりと、若い人のフォローをしていきます。そうやって普段から力になっていれば、こちらが困ったときなどは彼らが率先してフォローしてくれるはずです。現役社員とは持ちつ持たれつの関係をつくるのが、高齢者が長く働くコツだと思います。

参考資料:菅野宏三(かんの・こうぞう)「50代からの転職・再就職」「転職で成功する人、失敗する人」