松村堂

気になることは、気にとめる事にしました。

クレジットの ポイントは本当に得なのだろうか?

 

f:id:rjmatsumura:20171214174945j:plain

ここ最近すっかりアップルウオッチで支払い付いてしまっている今日この頃です。僕はいつもお札と小銭を分けて持ち歩いているのですが、殆ど財布を開けることがありません。なので必然的に支払いはクレジットカードやアップルペイになってしまいます。そうしてクレジット利用が頻繁かするので当然ポイントポイントが貯まり付加価値的に得したような気になります。実際に電子マネーや節約情報に関心のある人なら、いまや常識のワザなのではないでしょうか。

 

同じ金額を支払うのなら得な様な気もします

考えようによっては同じ金額を支払うのなら、ポイントをもらったほうが安く買ったのと同じ効果があるので、どう考えてもお得な気がします・・・。それでも、冷静に考えるとクレジットカードのポイント還元率の平均は利用額の1%程度です。カード払いすると割引になるなどのサービスもありますが、それでも大きくてせいぜい10%OFF程度ではないでしょうか。勿論、「その程度のポイントや割引なんか大した事無いのでは?」と言いたい訳ではありません。しかしながら、ポイントが沢山ついたと言う事は、それだけ沢山お金を使ったと言う事は、紛れの無い事実です。

 

 

割増の支出を許容してしまうクレジットカード払いのトラップ

精神学医のデビッド・クルーガー博士著書の『「お金」のシークレット』にこんな興味深い記述があるそうです。「現金で支払うよりもクレジットカードで支払うほうが、無意識に23%も支出が増える・・・。」数%のポイントが付いてオトクだからとクレジットカードを利用しているのに、引き換えに20%支出が増えてしまっているとしたら滑稽な話です。しかも、ポイントがたまってトクしたつもりでも実はポイントの使い方がヘタで、よけいなモノを買ってしまったりうっかりポイントを消滅させてしまったりという残念な結末になっている可能性も「無きにしも非ず」です・・・。なので、ひとつの試みとして一度クレジット払いをやめてみてみるという作戦を実行するのです。クレジット払いで様々なテクニックを実践して節約しているはずなのに、なぜか貯金ができていないという人がいた場合このチャレンジは、案外いけるかもしれません。

 

 

なので財布から払う日々の支払は現金にしてみよう

世の中の動きとしてこの6~7年でスーパーのレジでクレジットカードや電子マネーで支払うひとがとても増えたと思います。恐らく、会計が速いということだけでなく、提携したクレジットカードで払えば割引やポイントアップなどのサービスを行うスーパーが増えているからでしょう。きっと少しでもおトクになるよう節約を意識しているのかもしれません。しかし、現金払い主義の場合、もし財布に3,000円しか入ってなかったら、レジで足りなくならないように 慎重に買い物します。しかしながら、クレジットカード払いならレジでお金が足りない不安がないので、買いたいと思ったらいま必要で無いものまでカゴに入れてしまう事もできます。さらに、洋服などもっと単価の高い買い物の場合、現金払いよりクレジットカード払いをするほうが5,000円と6,000円(つまり20%)の違いをあまり気にしないと思います。その根拠は僕がズバリそうだからです。このように、ちょっと想像しただけでも、クレジットカードを使うと支出が割増しになるというのが容易に推測できますね・・・。

 

 

まずはクレジットカード断ちを3か月してみる

クレジットカードの依存度が高い人で支出を見直したい・貯金ができてないと思っている人は、試しに3か月ほどクレジットカードを持ち歩かない様にしてみればどうでしょう。固定費用をクレジットカード払いにしている場合はそのままで問題ないと思います。その他の支払いにクレジットカードを使わないように、自分なりの封印をするのです。勿論、ネットショッピングも我慢です。これでもし支出減の効果を感じれば、そのまま現金払い生活を続けてもOKですし、やはりポイントのお得感を感じたいというなら、せめて現金払いの感覚でクレジットカードを使うように工夫しましょう。クレジットカード払いは1~2か月先に請求が来るので、請求金額を見てビックリすることが起こりがちですが、使った分の現金をストックしておけば引き落とし口座に入金するだけでOKなので平常心でいられます。支出をコントロールできるようになってはじめてクレジットカードで得をするのです。人によっては、航空会社のクレジットカードでマイルをためてはタダで飛行機に乗ったりとクレジット払いのメリットを上手に利用するようです。ただポイントはたまっても貯金がはたまることは別ですからね・・・。

 

 

最後に

今やポイント当たり前時代になり、現金払いでは逆に損をする風潮すらあります。ですが、クレジットカード払いによって実はポイントゲット以上に損をするケースがあるという事を今一度考えてみましょう。もともと払ったお金からバックされるポイントのお得感に惑わされず、まずはムダな支出を増やさない習慣を身に着けることをスタンダードにしてみてからでも遅くないと思います。勿論自身にも大いに言い聞かせております。